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十三代目結城孫三郎の襲名披露公演は鄭義信翻案・演出「十一夜」

ナタリー

21/3/11(木) 17:00

結城座旗揚げ385周年記念公演1弾 結城数馬改め十三代目結城孫三郎襲名披露公演 「十一夜 あるいは星の輝く夜に」チラシ表

江戸糸あやつり人形 結城座「十一夜 あるいは星の輝く夜に」が6月2日から6日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演される。

本公演は結城座の385周年記念公演の第1弾で、結城数馬改め十三代目結城孫三郎の襲名披露公演。ウィリアム・シェイクスピアの「十二夜」を原作に、鄭義信が翻案・演出を手がけ、福島弁を用いて作品が立ち上げられる。

上演に向けて鄭は「なんにしろ、祝祭劇である。真実も虚構も、生者も死者も、聖も俗も、なにもかもが混沌となって、混沌であるが故の祝祭劇なのだ......はたして、いかなる祝祭劇となるのか......乞う、ご期待ください」とコメントした。

なお本作には植本純米が客演する。チケットの先行予約は3月16日から4月11日まで受け付けられ、一般販売は4月16日にスタート。

鄭義信コメント

双子の兄妹を、一人の人形遣いが操る。これまで、ヴァイオラとセバスチャンの双子の兄妹は、別々の人物(それも女性と男性)で演じられることが常であった。まったく似ていない人物を、双子と呼べるかどうか......けれど、人形なら、そっくりに。しかも人形遣いは一人であるがゆえに、ますます双子の精度が上がるというものだ。エリザベス朝演劇の時代には女優がおらず、もっぱら男性が女性を演じた、というのは周知の事実である。「十二夜」は女性が男性のふりをするという話であるが、その女性を演じているのは男性である。つまり、この物語の中には、二重、三重の虚構の仕掛けが施されている。もし、男性人形遣いが女性の人形を、女性人形遣いが男性の人形を操るとしたら......そこにはまた虚構がひとつ重ねられることとなるのではないだろうか。ちょっと複雑すぎるかもしれないが、なんにしろ、祝祭劇である。真実も虚構も、生者も死者も、聖も俗も、なにもかもが混沌となって、混沌であるが故の祝祭劇なのだ......はたして、いかなる祝祭劇となるのか......乞う、ご期待ください。

結城座旗揚げ385周年記念公演第1弾 結城数馬改め十三代目結城孫三郎襲名披露公演 「十一夜 あるいは星の輝く夜に」

2021年6月2日(水)~6日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

翻案・演出:鄭義信
原作:ウィリアム・シェイクスピア「十二夜」
出演:結城数馬改め十三代目結城孫三郎 / 結城育子、湯本アキ、小貫泰明、大浦恵実 / 三代目両川船遊(十二代目結城孫三郎) / 植本純米

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