Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

THE RAMPAGEの派生ユニット MA55IVE THE RAMPAGEとは? 5人のパフォーマーを突き動かしたグループへの熱き思い

リアルサウンド

20/5/29(金) 6:00

 ボーカルの川村壱馬、RIKU、吉野北人、パフォーマーのLIKIYA、陣、神谷健太、与那嶺瑠唯、山本彰吾、岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹、武知海青、長谷川慎、龍、鈴木昂秀、後藤拓磨という16人編成で、EXILE TRIBEの中でも唯一無二の存在感を放つTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。その活動は歌やダンスに限らず、演技、DJ、ファッションなど多岐に渡り、メンバー一人ひとりの個性の強さがグループをさらなる高みへと導いている。そして、2020年、パフォーマー5人から成るヒップホップユニット・MA55IVE THE RAMPAGEが誕生。2020年2月には、第1弾作品となる配信シングル曲「Determined」がリリースされ、先日同曲のリリックビデオが公開された。今話題のMA55IVE THE RAMPAGEとは一体何者なのだろうか? 改めて紹介していこう。

MA55IVE THE RAMPAGE / Determined (Lyric Video)

 16人組ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEにおいて、リーダーのLIKIYAを中心に、浦川翔平、鈴木昂秀、山本彰吾、神谷健太といったパフォーマー達がレギュラーパーソナリティを務める、ラジオ番組『RMPG DOPE STATION』(block.fmで毎週月曜日に放送中)。MA55IVE THE RAMPAGEとは、その5人がマイクを握るヒップホップユニットだ。ラジオ『RMPG DOPE STATION』を聴くと、最新ヒット曲からコアな過去曲まで幅広く紹介している彼らの知識に毎回驚かされるが、それもそのはず、メンバーの多くが幼少期からヒップホップやラップに触れて育っている。たとえばLIKIYAは、アメリカ人プロボクサーの父親の影響で幼少期からヒップホップを聴いて育ち、CrazyBoy(ELLY/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)を兄に持つサラブレッド。THE RAMPAGEのライブでもDJ Sho-heyとして観客を沸かせてきた浦川は、小学生の頃からDJとしてテレビに出演していた元天才キッズで、90年代のヒップホップミュージックに造詣が深い。最年少の鈴木は、小学5年生の頃にダンスの先生の影響でヒップホップミュージックと出会い、それ以来ずっとヒップホップに夢中だという(参照:block.fm)。そんな彼らが実際にラッパーとしてステージに立つまでに、そう時間はかからなかった。

 MA55IVE THE RAMPAGEの歴史は、初の単独ホールツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 “GO ON THE RAMPAGE”』からすでに始まっている。当時はLIKIYA、浦川、鈴木、山本に加えボーカルの川村壱馬が参加しラップチームとしてパフォーマンスしていたが、翌年の『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』からは川村に代わって神谷が加わり、現体制に。今年2月、2~3年の下準備を経て「Determined」のリリースを発表すると、今年2月に幕を開けた『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』(2月27日以降の公演は新型コロナによる政府の自粛要請に従い中止および延期)では、満を持してMA55IVE THE RAMPAGEとしてステージに降臨した。MA55IVEというユニット名は、EXILE HIROとVERBAL(m-flo)が名づけたものだそうで、浦川曰く「(THE RAMPAGEの2nd)アルバムタイトルを『MA55IVE』にしようか『THE RIOT』にするか悩んでいたらしんです。それで、アルバムが『THE RIOT』になったので、ラップチームを“MA55IVE”にしようということになったらしい」(参考:TVfan)とのこと。それほど重みのある名前を背負っていることからもわかるように、メンバーの自主性や夢を大事にしながらも、あくまでも“グループのために何ができるか?”という想いに突き動かされている派生ユニットと言えるだろう。

 「Determined」は、普段はTHE RAMPAGEのパフォーマーである5人が、ラッパーとしてマイクを持ち、自分達のエンターテインメントを追求していくことへの決意表明を込めて作詞したという1曲。5人の個性豊かな歌声やフロウ、彼らが一体となって届けた熱は、『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』でも観客の心を掴んだ。先述したように、早くからラップに興味のあった3人はもちろん、小学生の頃からボイストレーニングに通っており、ミュージカルへの出演経験もある山本と、「昔から人前に立って自分の身体で何かを伝えることが好き」(引用:モデルプレス)でデビュー前の「武者修行」でもボーカル経験のある神谷健太がいることも、“ステージでボーカルとして魅せる”上では強みになっていることだろう。「Determined」を聴く限り、神谷が持ち込み企画として行った『LDH TV』(LDHのファンクラブ会員限定コンテンツ)での英会話レッスンの成果も出ているように感じる。

 そして、いざ「Determined」がリリースされると、同曲はiTunes/ヒップホップランキングで1位を獲得。総合ランキングでも3位に入る結果に。さらに5月18日には、かねてより映像編集を特技としている鈴木昂秀が1人で手掛けたリリックビデオも解禁され、歌唱パートを1人ずつ色分けし、メンバーのレコーディング風景を投影したセンス抜群の力作に、たくさんの反響が寄せられた。鈴木にいたっては日常的に作曲しており、山本と共に制作した曲があることも明かしている(参照:TVfan)だけに、MA55IVE THE RAMPAGEを通してクリエイターとしての顔もどんどん見せてくれるに違いない。MA55IVE THE RAMPAGEが発足したことは、THE RAMPAGEの他のメンバーにとっても良い刺激になっているようだ。

 今年3月、『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』の初日を終えたばかりのインタビュー(引用:『OUT of MUSIC vol.66』)では「やっぱりパフォーマーなので、ああいう大舞台は緊張しますね。僕だけじゃなくて、パフォーマーはマイクを持つと恥ずかしがる人が多いみたいです」(浦川)と謙虚に語っていたが、地下活動をする中で、ツアー再開に向けて徐々に気持ちが高まっている様子の彼ら。再会の時期はまだ見えないが、「ライブで披露する時は一緒に声を出して盛り上がりましょう!」(引用:block.fm)という彼らの気持ちと「Determined」を体に刻みながら、MA55IVE THE RAMPAGEのライブに備えたい。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む