Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

『ワイスピ』最新作でついに“コンボ” ロック様VSステイサム、本当に強いのはどっち?

リアルサウンド

19/4/6(土) 6:00

 遂にロック様ことドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムがタッグを組む『ワイルド・スピード』シリーズ最新作の邦題が決定した。

 その名もズバリ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』。

 ス……スーパーコンボ!

 こう口にしてみるだけでもパワーを感じる……というかパワーしか感じないタイトルである。

 気が付けばカスタムカーを相手にして巷をカッ飛ばす“車のレース映画”から、戦車、巨大飛行機、潜水艦を相手に巷を破壊する“車の異種格闘技映画”へ変貌した『ワイスピ』シリーズ。その中でも屈指の戦闘力とキャラの濃さを誇るのが、ロック様扮する肉弾捜査官=ホブスと、ステイサム扮する災害レベルのアウトロー=デッカードである。『SKY MISSION』『ICE BREAK』にて夜のオフィスでの残業ファイト、刑務所での大運動会などで互いにシノギを削っていたのは記憶に新しい。

 そんな劇中の二人を見ていると、頭の悪い映画ファンとしては一つの疑問が頭に浮かんでしまう。

 果たして、映画の中のロック様とステイサム……どちらが強いか?

 この疑問に明確な答えを出すのは至難の業だ。だって皆さん冷静に考えてくださいよ。どっちも人間離れしてるじゃないのよ! と。もうフェルマーの最終定理を解明しろ! と言われているようなもんである。もし居酒屋辺りで「どちらが強いか」を議論したら朝までオールする羽目になるだろう。いずれにせよ、この2人の内どちらかが映画の中でフル武装したら死を覚悟する他ないのは確かだ。

 それぞれの単独主演作品においてロック様は巨大な白ゴリラとタッグを結成し怪獣に戦いを挑み(『ランペイジ 巨獣大乱闘 』)、ステイサムは超古代の巨大サメを一人で仕留める(『MEG ザ・モンスター』)など、ますます人間離れが目覚ましい二人。

 今回は似て非なる最強路線を歩んできた彼らが『ワイスピ』で合流するまでを振り返り、そのスーパーコンボぶりを紹介しようと思います。

 よく語られがちなのがロック様=WWEの花形プロレスラー、ステイサム=元水泳飛び込み選手としてのキャリアだ。一見すると全く違うキャリアだが、奇しくもパンイチから始まった点で共通している二人である。

 ロック様の映画人生は、国民的プロレスラーとしての出自もあったのでスタートは割と華やかであった。褌一丁で暴れ、遂には化け物化する『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』を皮切りに、そのスピンオフ作品『スコーピオン・キング』、角材で悪人をブン殴る『ワイルド・タウン/英雄伝説』、アマゾンの奥地で豪快な二丁ショットガンを披露した『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』、これまた宇宙で化け物狩りに勤しみ、結果化け物化する『DOOM』など、規格外の体格を活かし、たまに人外になりつつ無骨なアクション映画で主演を張ったロック様。

 並行してアクションに限らず、ロック様扮するアイスホッケー選手が妖精化(!?)する『妖精ファイター』などのコメディ、タクシー運転手のロック様と宇宙から来たXMENのアドベンチャー映画『ウィッチマウンテン/地図から消された山』にも精力的に出演。リングであろうと映画であろうと老若男女誰もを楽しませようとするエンターテイナーぶりだが、これもプロレスの経験があってこそだったのかもしれない。

 ともあれ順調に映画出演を重ね、いよいよ仕上がったロック様は鳴り物入りで『ワイルド・スピード MEGA MAX』に参戦、捜査という言葉では片づけられないオーバー・ザ・捜査で『ワイスピ』シリーズをさらに加速させるのだった。

 一方のステイサムはというと、最初から最強路線ではなかった。

 路上でテキヤをしていたところをスカウトされ『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にて映画デビュー、続く『スナッチ』でも等身大のアンチャンを好演。

 だが、映画『ザ・ワン』を機に唐突にアクションへ開眼した。まあ、101匹のジェット・リーと共演をしたのだから無理もない。その後も火星のゾンビに膝蹴りを食らわせる『ゴースト・オブ・マーズ』、サッカーそっちのけで乱闘する『ミーン・マシーン』で、脇役ながら隙あらばアクションの自主練ぶりをアピール。

 そうした作品を経て、遂に一枚看板を張る裏社会の運び屋カーアクション映画『トランスポーター』シリーズにて主演を務め、元アスリートの経歴を存分に活かした格闘能力とヒロイン以上の脱ぎっぷりを披露し、男女関係なく見る者を痺れさせたのだった。

 他にもハイテンション余命0カ月の殺し屋を演じた『アドレナリン』、刑務所内での殺し合い、リアル・マリオ・カートを描いた『デス・レース』、サイコパスをシバく荒くれ刑事が捜査という名でタダ酒を飲む『ブリッツ』などなど……いわゆる社会のレールから外れたアウトローを演じる映画に立て続けに出演、その姿勢が認められアクション俳優の名門校映画『エクスペンダブルズ』の若頭に任命され、返す刀で『ワイスピ』シリーズに合流。車からステイサム」という衝撃の登場を『ワイルド・スピード EURO MISSION』で果たし、ファンを戦慄させた。

 それぞれ独自の最強路線を築き、お互い転校生として『ワイスピ』で合流した二人。ぶつかるな、というのが無理な話である。

 だが、『ICE BREAK』では何故かステイサムのツンデレがロック様のみに炸裂! ロック様も負けじと憎まれ口を叩き、結果、歯ぐきを出して笑うステイサムなのであった。思えば映画の中で歯ぐきを出して笑うのはスタローンの前だけだったが、道は違えど同じように最強路線を走り続けたロック様相手だからこそ、ステイサムは笑顔を浮かべたのかもしれない。

 そんな「喧嘩するほど仲がいい」どころか「殺し合いするほど仲がいい」を『ワイスピ』劇中にてアピールした二人の続きが知りたくなったところに、今回のスピンオフ。もはや人間相手であれば朝飯前の二人だが、今回の敵はイドリス・エルバ! セクシーさと男気がすごい黒人俳優だが、さらに銃も効かない強化人間という設定である。まさに相手にとって不足はない。

 公開された予告編でも目を疑う光景が連発していたが、果たして『ワイスピ』でも最強のカップル……じゃねえやロック様とステイサムは如何にして戦うのか。

 公開日の8月2日(金)は、スーパーコンボ有給を使うしかない。(文=DIEsuke)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む