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「ハード・コア」山田孝之と佐藤健の平成一大事件とは「言うと俺も一緒に終わる」

ナタリー

18/11/15(木) 20:42

「ハード・コア」完成披露上映会の様子。左からロボオ、荒川良々、山田孝之、佐藤健、山下敦弘。

「ハード・コア」の完成披露上映会が本日11月15日に東京・新宿バルト9で行われ、キャストの山田孝之、佐藤健、荒川良々、監督を務めた山下敦弘、謎のロボット“ロボオ”が登壇した。

狩撫麻礼といましろたかしによるマンガ「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を実写化した本作は、ロボオと出会った不器用な男たちの姿を描く物語。純粋すぎるが故に生きづらさを抱える権藤右近を演じた山田は「役作りもなく、素のまんま。一心同体でした」と撮影を振り返る。近年、ドラマや映画でタッグを組んできた山下との仕事については「今回は喧嘩もなく」と話し、山下も「前はね、お互い若かったよね」と息を合わせた。

佐藤は右近の弟で腐った世の中にうんざりした商社マン・左近に扮している。佐藤自身が「役者としての新しい扉が開けた」と語るほど、これまでのイメージとは異なる役柄だ。出演も即決だったそうで、その理由を「役者として山田孝之という俳優が好きで育ってきたんです。自分が主演した『バクマン。』『何者』にも出てくれてうれしかったし、心強かった。今度は自分が、駄目な兄貴を支える弟として出演できたらと思いました」と明かす。これに山田は「うれしいし、大好きですよ」と照れながら反応した。

右近は世間になじめず、怪しげな結社を組織する活動家のもとで埋蔵金探しをしているキャラクターだ。彼について佐藤は「今の時代、右近みたいに生きられないですよね。彼のまねをできないからこそ少し憧れる」とコメント。山田も「だから原作が好きになったんですよ。彼のように生きないほうが現代社会にはうまく適応できる。でもそんなこと気にせず突き進むことがカッコよく見えてしまう」と同意する。さらに佐藤は「他人や時代に合わせて『私、ちゃんと生きてるんだ』と言う人より、右近みたいに信念を貫く人のほうがよっぽどちゃんと生きてるんだなと思ったりしました」と撮影を通した実感を語った。

山下の口からは右近の友人・牛山役である荒川のキャスティングについても明かされた。企画がスタートした5年前の段階で「荒川さんはマスト」と話していたという山下。荒川自身も「牛山は自分にしか演じられない」と言うほど思い入れのある役だそうで、「20代の頃に原作を読んでいて、自分に重なる部分があったんでしょうね。見た目も似てるなと自分でも思います」と笑みをこぼした。

イベントでは登壇陣が「平成に起こった自身にとっての一大事件」を語る場面も。「6歳から35歳かー」と天井を仰ぎ見ながら考え始めた山田は「大変なことも事件もいっぱい。でも人前で、マスコミもいる中で言えるやつだと一大事件じゃなくなっちゃう。言うと俺も平成と一緒に終わる」と笑いを誘う。その後、熟考モードに入った山田に佐藤は「主演が言わない気ですか?」とチクリ。平成生まれの佐藤は「平成が終わることが大事件」とさらりと答え、荒川は自宅のネズミを退治した際のエピソードを披露した。山田は「両親の離婚の話とか聞きたくないでしょ?」と述べながら、「僕は今日も元気。ずっと元気ですよ」とお茶を濁す。そして最後には「今、顔を見て思い出しました。山下さんと出会ってしまったことがけっこうな事件ですよ」と付け加えた。

「ハード・コア」は、11月23日より全国でロードショー。

※「ハード・コア」はR15+指定作品

(c)2018「ハード・コア」製作委員会

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