Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

松本穂香と金子大地にとっての“青春”とは? 若い世代が結集した『君が世界のはじまり』を語る

リアルサウンド

20/8/6(木) 12:00

 映画『君が世界のはじまり』が7月31日より公開中だ。『おいしい家族』で主演を務めた松本穂香とふくだももこ監督が再タッグを組み、『リンダ リンダ リンダ』『愚行録』などの向井康介が脚本を手がけた本作は、ふくだ監督自身の短編小説を再構築した青春映画。大阪の端っこのとある町で、孤独に押しつぶされながら生きる高校生たちの姿が描かれる。

 今回リアルサウンド映画部では、ある秘密を抱えた主人公・縁(ゆかり/えん)役の松本と、えんと同じ高校に通う同級生・伊尾を演じた金子大地にインタビュー。お互いの印象や、ふくだ監督の現場の様子、自身の青春時代などについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

松本穂香と金子大地にとっての“青春”とは? 『君が世界のはじまり』インタビュー【リアルサウンド】

松本「どのカットも全力でやっていたので、すごくエネルギーを使いました」

ーーお2人は同い年ですが共演は今回が初めてでした。実際に共演してみていかがでしたか?

松本穂香(以下、松本):私は金子さんが出演されていた『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK)が大好きで、その印象が強かったです。でも今回は全然違う役柄だったので、同じ方なのにこんなにガラッとイメージ変わるんだとビックリしました。ただ、今回はあまり同じシーンがなかったので、そんなにお話しできなくて……。なので、金子さんご本人がどんな方なのかはまだあまり分かっていないんです(笑)。お互いちょっと人見知りなのかなとは思います。『腐女子、うっかりゲイに告る。』はふくだ(ももこ)さんも大好きで、当時リアルタイムで話していたので、今回一緒にお芝居できるのはうれしかったです。

金子大地(以下、金子):今日やっとちゃんと話せたなという感じです(笑)。僕も松本さんが出演されているいろんな作品を観ていたので、そう言っていただけてすごくうれしいです。当時、『腐女子、うっかりゲイに告る。』の監督から松本さんが観てくれているということを聞いていたので、今回共演できたことはうれしかったですし、松本さんがいてくれて心強かったです。

ーー今回この作品の出演が決まったときはどう感じましたか?

金子:純粋にうれしかったです。台本がすごくおもしろかったので、映画も絶対におもしろくなるなと思いました。それぞれに何かを抱えた高校生たちの話なので、観てくださった人が「観てよかった」と思える作品になったと思います。

ーー松本さんは、ふくだ監督とは『おいしい家族』以来の再タッグとなりました。

松本:ふくださんには、ずっと私で映画を撮っていきたいという言葉をいただいたり、ものすごく愛を感じていたので、短い期間でまたご一緒できてうれしかったです。映画以外でも、一緒にトークショーに参加させていただいたり、普通にメッセージのやりとりをしたりしていて。私自身、こんなに監督さんと近い距離で映画を撮るのは、ふくださんが初めてでした。

ーー他の監督と映画を撮るときとはまた違う感覚ですか?

松本:普段はわりと、監督から「やってみて」と言われて、「はい、わかりました」という感じなんです。でも今回は、ふくださんからセリフの相談だったり意見を求められたりすることが多くて。私の言葉ひとつで全部変わってしまう可能性もあるので、初めてそういう責任感を感じました。

ーーふくだももこ監督はどういう方ですか?

松本:映画が好きなんだなというのはもちろん、みんなのことが大好きなんだなと感じますね。スタッフさんのこともそうですし、キャストのこともそうですし、愛がある方。それが映画にもすごく出ているんです。いつも元気で、素敵な方ですよね。

金子:いつも音楽を聴いているんです。撮影中もずっとブルーハーツの曲を大音量で流していて。

松本:聴いてた!

金子:いつも明るくて……。

松本:でも繊細なところもあって……。

ーー今回の作品も音楽が重要な要素になっていますよね。特にショッピングモールでの演奏シーンが印象的でした。

松本:現場はすごく大変でした。撮影の時間帯が夜から朝までということもありましたが、みんなこのシーンは大事だという気持ちを持っていて、どのカットもずっと全力でやっていたので、すごくエネルギーを使いました。

金子:今までに見たことのないようなスケジュールでした(笑)。

松本:(笑)。でも楽しかったですね。

金子:ものすごく楽しかったです。ふくだ監督もまだお若いですが、スタッフの皆さんもけっこう若くて。キャスト含め、「頑張ろうぜ!」っていう活気がすごかったです。

金子「とにかくたくさんの人に観てほしい」

ーー悩みがないように見えるけど、ある秘密を抱いている縁(ゆかり/えん)、東京から大阪に引っ越してきた、一匹狼的な存在でいつもブルーハーツを聴いている伊尾、それぞれの役作りについて教えてください。

松本:縁は、すごく難しい役でした。ネタバレになってしまうのであまり言えないのですが、“ある秘密”の部分を大事にしようと思っていました。あと、縁はお客さんの目線でもあると思ったので、そういう役割であることも意識しながら役作りを行っていました。

ーー「いい意味でこだわりを持たない」ことも大切にされたと聞きました。

松本:そうですね。いろんな人と話すシーン、関わるシーンがたくさんあったので、その人によって変わってもいいのかなと思いました。なので、私の中ではちょっとふわふわした存在でもありました。

金子:僕が演じた伊尾は、すごく繊細で、ませているんです。僕はある意味、視野が狭い人だと思っていて。“環境によって変わる”というのは僕も共感できるんですが、松本さんとは逆で、僕は意外とこだわりが強かったかもしれません。

Arrow
Arrow
ArrowArrow
Slider

ーー高校時代の青春の感じがものすごく詰まっている作品だと思います。ご自身の高校時代を思い出すことはありましたか?

松本:みんなが深夜のフードコードに並んで、「たりたりたり……」って言うシーンは、誰が観ても共感できるシーンなのかなと思いました。そういう感じ、ありましたよね?

金子:ありましたね。

松本:素直になれなかったり、好きなのに「嫌い」って言ってみたり、1日中考えてしまったり……それこそ青春ですよね。いまだと仕事もあるので、なかなかそういうこともないですが、そればっかりになってしまうところとか、まさに青春時代だなと思いました。

金子:夜みんなで帰るときに、岡田(甲斐翔真)が「俺ら、ガキやな」って言うんです。自分で青春と分かって青春しているのが、すごく高校生っぽいなと思って。いまだから許されるというような、そういう感じがすごくリアルだなと思います。

Arrow
Arrow
ArrowArrow
Slider

ーーあえて挙げるとしたら、どういう人にこの作品を観てほしいですか?

金子:とにかくたくさんの人に観てほしいです!(笑)

松本:状況は違うかもしれないけど、ぎゅーってなっちゃっている人がたくさんいると思うんです。そういう方がこの作品を観たら、どういう気持ちになるのか。わからないですが、とにかくたくさんの方に観てほしいですね。

■公開情報
『君が世界のはじまり』
テアトル新宿ほかにて公開中
出演:松本穂香、中田青渚、片山友希、金子大地、甲斐翔真、小室ぺい、板橋駿谷、山中 崇、正木佐和、森下能幸、江口のりこ、古舘寛治
原作・監督:ふくだももこ『えん』『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』
脚本:向井康介 
企画制作:オフィス・シロウズ
配給:バンダイナムコアーツ 
製作:『君が世界のはじまり』製作委員会 バンダイナムコアーツ アミューズ オフィス・シロウズ
(c)2020『君が世界のはじまり』製作委員会

▼松本穂香×金子大地 チェキプレゼント▼

松本穂香×金子大地のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRT、もしくはリアルサウンドの公式Instagramをフォロー&該当投稿をいいねしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式Twitterアカウント、もしくは公式InstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<リアルサウンド 公式Instagram>
https://www.instagram.com/realsoundjp/

<応募締切>
8月20日(木)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む