Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

日向坂46 加藤史帆、冠番組で見せてきた数々の“お笑い名シーン” バラエティにおける魅力を考察

リアルサウンド

20/5/28(木) 6:00

 日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下:ひなあい)が、5月17日の放送回からついにリモート収録に切り替わった。スタジオにいるオードリーと、リモート出演のメンバーが名場面の総集編を振り返りながら、トークを繰り広げるという企画が行われたが、そのなかでも1期生の加藤史帆が要所要所でガヤを入れるなど、高いバラエティ力を発揮し番組を盛り上げていた。そこで本稿では、加藤のバラエティ番組における活躍を振り返ってみたいと思う。

(関連:坂道シリーズが同性からも支持を集める理由 女の子に希望を与えるメンバーの強固な志

 そもそも加藤はけやき坂46(日向坂46の前身グループ)加入当初、『欅って書けない?』(テレビ東京/以下:けやかけ)に出演した際、長濱ねるから「見た目からは想像できないおちゃらけキャラ」と紹介された過去がある。その時から佐々木久美とペアになり「虫に刺されて変になった人」という即興コントを繰り広げ、強心臓っぷりを見せつけていた。また、端正な顔立ちの加藤だが、実際“おちゃらけキャラ”として、バラエティ番組では率先して変顔をする場面は多い。『ひらがな推し』(テレビ東京)では、“カメの顔マネ頂上決戦”というミニコーナーで、圧巻の顔芸を見せつけ優勝したこともあった。

 トリッキーとも天然ともいえる笑いを生み出すこともあった。『けやかけ』で“初めてのリアクション”に挑戦するべくジェットコースターに乗り込んだ加藤は、号泣しながら「なーこ、なーこ、なーこ、なーこ……」とリスペクトする長沢菜々香のあだ名を呪文のように連呼し、スタジオを不思議な笑いに包んでいた。ジェットコースターに乗り込む前、「なーこちゃんをリスペクトしているので、(憧れの長沢に近づくべく)1人で挑戦して自分の殻を破りたいです」とインタビューで語っていたフリが効いた場面だった。そんななかでも、コースターが最高部の位置へ達すると、加藤は「怖いよ。高いよ。何これ…無理無理……」とキチンと状況を口に。この姿を見て、番組MCを務める澤部佑と土田晃之は、「ちゃんと言葉にしているね」「こういう姿勢は大事だからね」とリポーターとしての能力を評価していた。

 バラエティ番組では運動能力企画もよく行われるが、ここでも加藤は高い能力を発揮する。『けやかけ』で行われた「欅坂46vsけやき坂46 秋の大運動会!」では、50mを7秒62で走り抜け全メンバーの中でも最速の記録を叩き出した。また同企画内の「大玉を相手陣内へ押し込め!」では、勢いよく大玉に突進し、弾き返され地面に叩きつけられるという衝撃映像があったが、ここでも加藤は笑顔で起き上がり「一瞬気を失いました」とパンチラインを生み出した。2017年に千葉・幕張メッセで行われた欅坂46『真っ白なものは汚したくなる』のツアー最終公演では「永遠の白線」をパフォーマンス中、舞台から落下することもあったが、痛がる様子もなく、走ってステージに復帰。MCでは「私、最強だから大丈夫。怪我してない」といい意味で“へにょへにょ”しながらファンに報告。運良くとも言えるかもしれないが、結果無傷でサラリと笑いに変えてしまうところが、加藤のスゴさといえるだろう。

 先日放送された『ひなあい』の「第1回 日向坂46カット女王決定戦」では、加藤が“初代カット女王”(※個人が活躍したシーンのみで選出)に輝いた。その時のナレーションにもあったが、番組開始当初から積極的に収録を盛り上げようとする姿勢を見せ、常に全力で挑み、番組MCのオードリーに対してもとにかく絡んでいく姿勢を見せたからこそ“カット女王”になったのだ。

 見た目は美人なのに口調はへにょへにょというギャップが魅力の加藤だが、親御さんによると「小さい頃から面白いことはなんでもやる子」(『ひらがな推し』より)だったという。そんな、加藤は今の番組収録もごくごく自然体で楽しみながら、取り組んでいることだろう。学業に専念するため活動を休止していた影山優佳も日向坂46のメンバーとして帰ってくることが発表された。新3期生も加入したばかり。この先、新たに生まれる日向坂46の“お笑い名シーン”にも注目していきたい。(中山洋平)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む