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超特急が語る、“黄金時代”に向けての大きな一歩「大人っぽい世界観や見せ方が広がってきた」

リアルサウンド

18/11/17(土) 13:00

 約2年ぶりとなる超特急の3rdアルバム『GOLDEN EPOCH』の第一印象は「これが超特急?」。彼らがこれまでコンセプトとしてきた“ダサかっこいい”の比率をぐっと抑え、スタイリッシュに振り切ったサウンドと歌声が洪水のように押し寄せるアルバムだ。

 リリースに先駆けて公開されたリード曲「need you」のMVでは過去の代表的なシングルでの印象的な振付をコラージュしながらも、クールに進化&深化した6人の姿を見せつけた。これまでの超特急の軌跡を振り返りつつ、自らのGOLDEN EPOCH=黄金時代に向けて大きな一歩を踏み出した彼ら。番外編としてのにぎやかなユニット曲の話題も含め、話を聞いた。(古知屋ジュン)【最終ページに読者プレゼントあり】

いろんな自分が詰まってる(タカシ)

ーー2年ぶりのアルバムになりますが、メンバーのみなさんからは「こんな曲がほしい」というようなアイデアや希望は出されていたんですか?

ユーキ:僕らが戦う場所として、メインで考えているのはライブなんですよね。なので、たとえばイベントやフェスみたいなアウェーな場所でステージをやるときに、8号車(超特急ファンの愛称)だけじゃなくはじめましての人たちも巻きこめるようなパワーのある曲、たとえばおしゃれなEDM調の曲やR&Bだったり……があったらいいなというのは、最初からありました。今の僕らは年齢も20代中盤に差し掛かってきたし、できる見せ方も広がってきたので、このアルバムではこれまでの超特急らしいにぎやかな曲だけじゃなく、落ち着いた大人っぽい世界観にも挑戦してます。さっき言ったようにアウェーな場所であっても、いろんな層の方がはまる要素を持っているのが超特急の長所だと思っているので。

ーーなるほど。では最初に、アルバム5形態の共通収録曲を中心に聞いていきたいんですが。アルバムのリード曲「need you」は、韓国のNameless A.K.A NLさんが作曲やアレンジを手掛けていて、ドラムンベースの要素も入ったスタイリッシュな曲ですね。

タカシ:アルバムを出すと決まったときに、僕からは英語詞が多めな曲を歌ってみたいというのと、大人っぽくて色気のある曲を歌ってみたいなっていう希望を出してたんです。そういう意味では、この曲はまさにイメージ通りでしたね。

ーータカシさんの歌声のツヤ感が映える曲ですよね。振付はユーキさんと(世界的に活躍するダンサー&振付師)TAKAHIROさんの共作だそうですが。

超特急「need you」MUSIC VIDEO
超特急「need you(Dance ver.)」MUSIC VIDEO

ユーキ:僕が全編振付したものを、TAKAHIROさんにブラッシュアップしていただきました。TAKAHIROさんから「ここはもっと情熱的な感じがいいかも」「ここでエネルギッシュな動きを入れてみたら?」とかヒントになる言葉をいただきつつ、それを受けて自分なりの表現で踊ってみて……というやり取りを繰り返しながら肉付けしていきました。TAKAHIROさんはホントに師匠みたいな感じで温かくフォローしてくださって。

ーーその振付を実際に踊ってみた感想は?

タクヤ:ユーキは毎度毎度、感情が強く入るような振りを作るのでそこがユーキらしくて、好きですね。一カ所、いろんな振りがギュッと詰まっていて“めちゃめちゃ踊ってます!”みたいになるポイントがあるんですけど、個人的にそこがすごい好きです。でもユーキの振付は、踊るとかなり疲れるんですよ、3分半くらいで短めの曲なのに。

カイ&リョウガ:ホント、そう!

ユーキ:作ってから「あ、これ自分も踊るんだった」って思って。

ーーそこは計算してください(笑)。

ユーキ:そういう計算、してないっすね。

ユースケ:でも、そこがいいんだと思う。

ユーキ:曲はかっこいいんですけど、振付の裏テーマが“超特急に対する思いを詰め込むこと”でめちゃくちゃメッセージ性強く作っているので、そういうギャップが観てくれる人に伝わればいいなと思ってます。

ーー(安室奈美恵「Fashionista」やBABYMETAL「Distortion」などを手掛けた)安田大地監督によるMVの撮影を終えたばかりだそうですが、いかがでした?(注:取材は10月上旬)

カイ:全部グリーンバックで撮ってるんですけど、テーマが宇宙空間なんですね。“運命の人”を探し求めて宇宙船に乗って、それぞれの星に着く、みたいなイメージです。実はダンスシーン以外は、メンバー全員では撮影してないんですよ。1人ずつのシーンばっかりなので、みんなで撮らないってけっこう新鮮だなあと思いながらやってましたね。

リョウガ:オールCGなので、でき上がりが想像できないんですよね。ワイヤーを使った撮影もあったので、そこはけっこう苦労してるんですけど。

ーー楽しみです。「Booster」は、すでにフェスなどでも披露されていて「かっこいい!」と話題になってましたが。

リョウガ:この曲を最初に披露したとき、ユーキの歌い出しに会場が沸いたのは覚えてるな。

ユーキ:曲が始まって踊り出して、ダンサーの僕がラップしだすところで「えっ、歌うんだ!?」みたいにお客さんがビックリする感じとかは、ありましたね。どこでもこの曲はお客さんが特に様子をうかがってるというか“見入ってる”感じがあるなって。

カイ:僕から「メンバーそれぞれがフィーチャーされる、新しい曲があったらいいんじゃないですか?」と提案していて、そこから生まれた曲なんです。

ーーメインダンサーが1人ずつラップをやるというのも新境地ですよね。レコーディングは順調だったんですか?

タクヤ:それぞれ、わりと長い時間ブースに入ってたよね。この曲に限らずですけど、僕ら一応ダンサーというポジションなのに、このアルバムではブースに入ってる時間が長くて、ちょっとした戸惑いもありつつ(笑)。でも以前に比べたら、慣れたほうなんじゃないですかね。

ーー歌もラップもバッチリ?

ダンサー全員:ラップは楽しいです!

ユーキ:でも歌はちょっと……これからの伸びしろに期待していただければ。

カイ:ユーキは〈耳元に直 Zero Distance〉でどハマリしてたよね?

ユーキ:なぜか“耳元”で噛みまくって、何回もテイク重ねました。

ーーそんな苦労もありつつ(笑)。「ขอเสียงหน่อย(コーシエンノイ)」もイベントで披露されていますが、アグレッシブなEDMサウンドだったりボーカルや重厚感のある振付が印象的ですよね。テンポがスローめだといろいろ遊べる部分もあって、ダンサーもボーカルも腕の見せどころといえる曲じゃないですか?

タカシ:面白い曲ですよね。この曲ではローテンションではないけれども、ちょっと落ち着いた感じを出せたらいいなと思っていました。取ってつけたように落ち着いた感じではなく、少し余裕を見せたいというか……。これまでの超特急にはなかったタイプの曲なので、曲を聴き込んで自分の中に落とし込んで。どう歌うかは悩みに悩みましたけど。

ユーキ:振付は元Beat Buddy Boiのakihic☆彡さん(AKB48の「UZA」などの振付を担当)って方に作っていただきました。この曲は踊っててめちゃくちゃ気持ちいいんですよね。曲自体のグルーヴ感もそうなんですけど、振付の“音取り”の仕方がすごくセクシーな感じがするんですよ。ダンスの面では今までにやってこなかったようなスタイルなので苦戦しつつも、また新しいことに挑戦してますね。

ーー“今までにない”感が炸裂してる曲が多いですけど、その中でも心に染みるような切ないバラードの「霖雨」や、セクシーさのにじみ出る「Full moon」は異色中の異色といえる曲じゃないでしょうか。

カイ:「Full moon」は歌詞が女性目線で書かれていたりするのもこれまでになかったテイストだし、そうかもしれないですね。

タカシ:レコーディングしてて思ったのは、がむしゃら感が通用しない曲が多かったんですよね。アップテンポの「PUMP ME UP」とか「超特急です!!!!!!!!」なら、そういう表現の仕方もアリだと思うんですけど、この「霖雨」や「Full moon」、「ขอเสียงหน่อย(コーシエンノイ)」も別の意味でそうかもしれないですけど、テンション的に“行ききる”感じで歌ってしまうと曲全体のバランスが崩れてしまうので。そのコントロールがすごく難しいなと思いました。

ーーおなじみのシングル曲も「Jesus」以外はアルバムバージョンに生まれ変わってますけど、新しい息吹を吹き込むという部分で苦労されなかったですか?

タカシ:いろんな曲で歌いまわしで悩んだ結果、レコーディング期間の最後らへんには本来の自分の歌声がよくわからなくなって、頭がぐちゃぐちゃになってましたね(笑)。

ユースケ:時期的にライブとも並行してたんで、ライブのあとにもレコーディングしてたよね。大変だったと思います。

タカシ:そうやったね……なんとかいい感じに仕上がってよかった! と思いましたけど。それほど、いろんな自分が詰まってるといっても過言ではないアルバムですね。

ーー率直に言って、このアルバムでのタカシさんのボーカリストとしての成長ぶりに驚いたんですよ。この表現力の幅は元々引き出しとして持っていたものなんでしょうか?

タカシ:全部の曲が同じように聞こえる、全部の曲が予想できちゃうような予定調和みたいな感じが、一番僕的には嫌いなんですよね。これだけ曲のバリエーションがありますから、アルバムを聴いてもらうにあたって、いろんな楽しみ方をしてほしかったですし。他のみんなはダンスで表現してくれますけど、僕は耳に訴えかけて表現が成り立つので……それはいろんな曲と出会ったり、制作チームだとかいろんな方と話した中で生まれた表現で、それをいろんな曲に詰め込んだという感じですかね。

「今が最高、今が楽しい!」って思えた時が黄金時代(ユーキ) 

ーーではここからはアルバムの形態別に収録された楽曲について聞きたいんですが。「Time of GOLD」はクラブDJでもあるDr.Swingさんが作曲やアレンジに参加されていますが、これまたいい意味で超特急っぽくないスタイリッシュな楽曲ですね。

超特急「Time of GOLD 」Short ver.

タカシ:クラブっぽい音にまずビックリして「この曲を超特急で歌うんだ!?」って。ここまで方向性的に振り切ってると、実際に歌ってみないとわからないところがあって。そういう想像できなさが、ある意味楽しみではありましたね。

ーーこの曲のファルセット、すごく気持ちがいいですね。

タカシ:せっかく音がかっこよくて世界観がしっかりあるので、僕の声が“曲負け”しないように、体の奥から声を出す感じで、バックの音とともに漲ってくる感じを表現しようとしていましたね。そこは唯一意識したところです。

ーーアルバム収録曲の中からティザーMVが先行公開されてましたが、振りはもう付いてるんですか?

ユーキ:付いてます。みんなで踊れるような曲だと思ったので、「Yeah」「Wow」みたいに掛け声の入るところは誰でも簡単にできるような振りにして、フェスやイベントでもその部分だけはみなさんに参加してもらえるように、というのは意識しました。歌詞にも〈NEW ERA〉って出てくるんですけど、ダンスに関しても“新時代感”がテーマですね。振付は僕とs**t kingzのkazukiさんで。僕は一部しか考えてないんですけど、曲に込めた想いをkazukiさんに伝えたので、僕の意見もいろいろ取り入れる形で構成していただきました。これまでの曲にはないフォーメーションで終わったりとか、斬新な部分があるのでそこに注目してほしいですね。

カイ:この曲、ホントにかっこいいんですよ。今回のアルバム、今の時点でまだ振りがついてない曲もありますけど、振りもわりとかっこいいに寄ってる部分はあります。

ーーなるほど。そしてユースケさんが作詞・作曲に参加した2曲についてなんですけど。「超特急です!!!!!!!!」はファンの間ではおなじみですが、それとはまた違う形でグループのための歌を作ろうということで「8号車との歌」が生まれたんですか?

ユースケ:さっきユーキが言っていたのとは逆に、イベントやフェスじゃなく、僕たちのライブでしかできないような曲が1曲ほしかったんですよね。8号車と僕らの間でしかわからない暗号みたいな曲というか……。そうなったときに“8号車”って言葉がタイトルに入ってる曲が、1曲あってもいいんじゃないかって。いつも「8号車はメンバー」って言ってて「バッタマン」の歌詞にチラッと出てきたりとかはありましたけど、もっと説得力のある8号車のための曲がほしいなと思ってこの曲を作りました。あと「ダンサーも歌いたい!」っていう僕の希望が通って、初めてメンバー全員で歌えたのも嬉しかったです。僕がファンだったとしたら、メンバー全員の歌声や歌ってる姿を見たいので……メインダンサーバックボーカルっていうコンセプトはあるんですけど、新鮮ですよね?

ーー確かに。「超特急です!!!!!!!!」は全編コールに近い勢いのある曲ですけど、「8号車との歌」はまた違ったストレートさのある曲ですよね。

ユースケ:8号車に伝えたいメッセージを、ノートにばーっと箇条書きにしていったんですよ。その中で大事なことを選りすぐる感じで固めていきました。一番言いたいのは“8号車にも今を大切にしてほしい”ということなんですよね。歌詞の中で〈永遠なんてない〉っていう、わりと現実的なことを言ってるんですけど、その現実的な部分を受け取ってほしいと思いました、僕は。

ーーいつも超特急に関して夢や希望を語っているユースケさんから出てくる〈永遠なんてない〉っていう言葉は、すごく耳に残ります。

ユースケ:最初はもっと違う感じでしんみりした歌詞だったんですけど、スタッフの方々にも相談して「もっと前を向いた言葉を選んだほうがいいんじゃないか」ってことになったので、今の歌詞に込めたメッセージが伝わってくれればいいなって。本当に永遠なんてないし、今という時を大切にしてもらいたいんですよね。そういう8号車への想いがいっぱい詰まってます。最初の歌詞だとバラードっぽくなりそうだったんですけど僕的には明るめの曲にしたかったので、音もポップな感じにまとめていただきました。

ーーあと、詳しくはアルバム特典映像の「GOLDEN BATTLE」で明かされるそうですけど、FC盤に入るユニット曲も話題になってますね。まずシーサー☆ボーイズの「インオキナワ」の話から聞いていいですか? リョウガさんがリーダーで作詞を、カイさんがカラフルな衣装を、ユーキさんがMVや振付を担当されたそうですが。

超特急 シーサー☆ボーイズ「インオキナワ」Music Video Short ver.

リョウガ:僕は特に作詞にすごく苦戦しまして、締め切りの日になっても全然思いつかなくて……ユーキとカイから「リョウガの好きな世界観で、好きにやっていいんだから」と言われてはじめて、ああいう歌詞が書けたんですよ。

ーーそもそも沖縄がテーマになっているのは……?

リョウガ:沖縄音楽というお題が先に決まっていたんです。でも沖縄の曲といっても正直「島唄」くらいしかなじみがないわけですし、沖縄の歌詞ならではのお約束みたいなものがあったりしたらどうしようか……みたいにいろいろ考えて、方言とかも調べて。でも2人の言葉を受けて「もう好きにしていいんじゃないか?」と思ったので、そこからは好きにやらせていただきました。

ーー明るくてカラっとした沖縄民謡的ポップスとリョウガさんの得意分野のゲームの世界が絶妙に混ざり合って、結果的にすごくリョウガさんの個性が出ましたよね。

カイ&ユーキ:ホントに。

リョウガ:3人ともゲーム大好きですし、ユーキやカイも存分に役になりきってその世界観の中にいてくれたので、いい仕上がりになったと思ってます。

ーーMVではチラッとダンスシーンも出てきますが。

ユーキ:カチャーシーとエイサー(注:どちらも沖縄の伝統的な踊りでエイサーでは太鼓を使う)を取り入れつつ、僕ららしく踊るっていうコンセプトで作りました。カチャーシーも難しかったけど、エイサーのほうがきつかった!

カイ:カチャーシーはカッチリしたルールがあるわけじゃなく、それぞれが楽しみながら踊ればいいってことだったんですけど、エイサーが難しくて、特にリョウガが死にそうになってましたね。

リョウガ:詳しくは「GOLDEN BATTLE」で公開されるので、それを見ていただきたいんですけど、エイサーの先生に来ていただいて直々に教えてもらったんですよ。でも、ホントに大変でした……。

ーーロケ地が沖縄じゃないのは、やはり超特急またはシーサー☆ボーイズとしてライブで初開通したいから、という解釈でいいですか?

リョウガ:VRだから実際には行ってないっていうストーリーなので。だから僕たちシーサー☆ボーイズが座・武士道に打ち勝つことができれば、沖縄に初開通できるんじゃないかなと。

タクヤ:この人たち、沖縄を味方につけようとしてる時点でセコいと思うんですよ。

カイ:それを言うなら座・武士道は歴史好きとか歌謡曲好きの人をみんな味方にしようとしてない?

ーーそんな座・武士道のほうは、リーダーがタカシさんで、ユースケさんは作詞、タクヤさんがMVと衣装と、振付も担当されてるとか。

超特急 座・武士道「ツンデレチビ王子」Music Video Short ver.

タクヤ:そうですね。ただ振付は僕らが勝たないと、見せません!

タカシ:実はMVのと全然違うライブ用の振付があるんですよ。

ユースケ:座・武士道も実はダンス、頑張ってます。

ーーMVを拝見して、みなさんがあんなにちょんまげが似合うとは思いませんでした。

ユースケ:あざっす!

タクヤ:企画の最初から2人がちょんまげ似合うだろうから、絶対こういう和な感じでやりたいと思ってて。最初はコントっぽい簡単なかつらでやる予定だったんですけど、お願いしたらちゃんと本格的なかつらを用意してもらえたんですよ。普段こういう撮影には一切出向かないようなベテランのスタッフさんが付き添ってくださって。そんな感じでいろんな方の力を借りたので、今回のバトルは本当に負けたらヤバいんです。

ーービジュアルに負けず劣らずユースケさんの歌詞のインパクトが強烈ですよね。

ユースケ:歌詞は最初みんなで書くことになっていたんですけど、タクヤが全然考えてこなくて(笑)。でもタカシがBメロのフレーズを考えてきてくれたんで、それを入れつつ、僕ら3人にしか歌えなくて、 8号車が喜んでくれそうな歌詞は……といろいろ考えたんです。タクヤがツンデレって呼ばれてて、タカシは王子、僕は超特急の中ではチビだから……。

タクヤ:今さらだけど、なんでユースケだけ悪口なの?

ユースケ:いや、わかりやすいからこの3つを合わせようと思ったの! ツンデレ・チビ・王子……ってつなげたらメロディにも合うし「これキタ!」と思って。

タカシ:笑っちゃったんですけど、がっつりハマったんですよね。

ユースケ:3人が1人の女性に恋してるんだけど、全員フラれてしまうんですよね。なぜフラれたのかがサビに書いてあるんですけど。いろいろ僕らに対するツッコミをずらっと書いていたらできてしまい。

カイ:大集合しちゃったんだ(笑)。

ーーお互いのユニットをどう見てるんですか?

タクヤ:シーサー☆ボーイズがね、何かと対抗してくるんですよ。僕としてはもっと平和にやりたいなと思うんですけど。

カイ:いや、けっこう座・武士道も対抗してきてない? なんならタクヤさんが一番対抗意識ない? しらじらしいなあ。

タクヤ:僕が負けられない理由としては、いろんなとこで言ってますけど、ユニットのメンバーを決めるドラフトで僕だけ一番最後まで残ってたんですよ。

カイ:それにはちゃんと理由があるんですけどね。

リョウガ:僕は、まず自分が振り付けできないからユーキに頼もうと思って、ユーキを選んで。タカシは最初にユースケを選んだんですね。2回戦では悩んだんですけど、僕とユーキという自由な2人をまとめてくれる人がいいと思ってカイを選んだんですよ。あと、ここでタクヤを選んでしまうと食べ鉄(放送中の番組『超特急と行く!食べ鉄の旅 タイ編』)のチームと同じ組み合わせになっちゃうので。だから事務所的に空気読んだほうがいいなって思ったんですよ。

タクヤ:そういうもろもろの事情は一つも耳に入ってこなかったんで、マジで一人でイライラしてました(笑)。シーサー☆ボーイズならみんな同い年だけど座・武士道だと2人は年下になるし、引っ張って行かなきゃいけないのかな、でもそういうのは向いてないし……と思って、そこもプレッシャーだったんですよね。

タカシ:まあ、いろいろモメてますけど、あとは8号車のみなさん次第ですね。

ーーこれまでの楽曲とはかなり空気感の違った仕上がりになりましたけど、年末のアリーナツアー『GOLDEN EPOCH』で全曲聴けると期待してもいいでしょうか?

ユーキ:ツアータイトルになってますから、アルバムを引っさげた形になるとは思います。ただ、さいたまスーパーアリーナと大阪城ホールのどちらでも全曲見れると思ったら大間違いですよ、というのは言っておきたいですね。

ーーユーキさんが今回も総合演出に参加していて、東京と大阪で内容を変えると予告されてましたもんね。

ユーキ:まだ仮ですけど、ホントにかなり違う内容になると思います。平成最後のツアーになりますし、アルバムのキャッチフレーズも「時代を超えよう。」なので、“時代”にちなんだ演出になると思います。僕的にはこれまでの“超特急の時代”というものをテーマにしたいと思ってますね。

ーー意味深ですね。前回の年末年始ツアーのように、メンバーのみなさんがライブつくりにかかわるんですよね。

ユーキ:タカシはツアーのロゴを作ってくれたし、他にもまだ会場に来てくれた方向けにある仕掛けを用意しますね。去年よりもより深く、メンバーがかかわっていくと思います。

リョウガ:さいたまスーパーアリーナに立つのは今年の目標でしたし、前回1日だった大阪城ホールも今回は2日間やれるので。みんなそれぞれ、気合い入ってますね。

ーー最後に、アルバム&ツアータイトルの『GOLDEN EPOCH』にかけて、みなさんが今考えている超特急の“黄金時代”について聞きたいです。グループとして、どんな状況が理想ですか?

タカシ:シンプルな言い方でいえば、僕らが全国の人に知られているっていうのが理想ですよね。今はバラエティ番組とか、いろんなところでのメンバーそれぞれの活動も多くなっているんですけど、これが全国の方に超特急を知ってもらうきっかけになったらいいですね。

ユースケ:僕は、いろんな音楽番組に連チャンで出れるようになったら黄金時代かなと思います。バラエティや演技のお仕事ももちろん大切なんですけど、僕らはやっぱり音楽グループなので。超特急というグループは音楽をやっているので、音楽番組で僕たちを届けたいです。

ーー〈Mステ出たいよ〉って歌ってますしね。

ユースケ:これはね、ぜひ叶ったらいいなって思ってるんですけど、ヒット曲を出すしかないですね! 神曲を出すしかない、と。

タクヤ:僕は移動がプライベートジェットになったら、それが黄金時代じゃないかな。というのはさておき、自分たちにかかわること……もちろん意見も出してきましたけど楽曲のプロデュースだとか、何もかも全部、自分たちでできるようになったら理想的ですよね。頑張っていただかないと、みんなには。

カイ:5人が頑張る前提なの?(笑)。さっきタカシが言ってたのと近いですけど、全員の顔と名前が知られたら、グループとして強いんじゃないかと思います。“誰かがいる”グループではなくて、あの人がいて、あの人がいて、そんな6人が1つのグループを組んでいるっていうのが。一度顔と名前が一致する感じで全員が認知されれば、そこからずっと黄金時代が続くと思うんですよ。

リョウガ:黄金時代に突入した暁には、超特急でCMに出れるんじゃないですかね。超特急というグループ名なので、電車にちなんだ何かだといいですよね。あとは以前にもやらせてもらったんですけど、僕だけじゃなくみんなアニメが好きですし、アニメ主題歌はぜひまたやりたいですね。一つ一つ、僕らのやりたいことを形にしていけたら。

ユーキ:僕らは東京ドームに立つのが夢だと言ってきたので、その夢が叶った時が一つの黄金時代かなって思うんですけど…でもメンバーそれぞれが超特急としてやりたいことを自由に、胸張ってやれて、8号車も一緒にみんなで「今が最高、今が楽しい!」って思えたなら、その時が一番の黄金時代なのかなって思います。

(取材・文=古知屋ジュン/写真=三橋優美子)

■リリース情報
『GOLDEN EPOCH』
11月14日(水)

初回限定盤:¥4,104(税込)
<CD収録曲>12曲
M1.need you
M2.Booster
M3.Jesus
M4.ขอเสียงหน่อย(読み: コーシエンノイ)
M5.超ネバギバDANCE (AL ver.)
M6.霖雨
M7.Full moon
M8.a kind of love (AL ver.)
M9.My Buddy (AL ver.)
M10.PUMP ME UP
M11.You know, I know
M12.超特急です!!!!!!!! (AL ver.)
<特典>
タクヤ撮影Special Photo Book付き
アートワーク:ファッションマガジン「NYLON JAPAN」コラボ仕様

通常盤:¥3,024(税込)
M1.need you
M2.Booster
M3.Jesus
M4.ขอเสียงหน่อย (*読み: コーシエンノイ)*「超特急の食べ鉄 タイ編」テーマ曲
M5.超ネバギバDANCE (AL ver.)
M6.霖雨
M7.Full moon
M8.a kind of love (AL ver.)
M9.My Buddy (AL ver.)
M10.PUMP ME UP 
M11.You know, I know 
M12.8号車との歌※ユースケ作詞・作曲新曲
M13.Time of GOLD※アリーナツアー「GOLDEN EPOCH」テーマ曲
<特典>
メッセージボイスカード
アートワーク:ファッションマガジン「NYLON JAPAN」コラボ仕様

FC-A シーサー☆ボーイズ盤:¥5,184(税込)
M1.need you
M2.Booster
M3.Jesus
M4.ขอเสียงหน่อย(読み:コーシエンノイ)※「超特急の食べ鉄 タイ編」テーマ曲
M5.超ネバギバDANCE (AL ver.)
M6.霖雨
M7.Full moon
M8.a kind of love (AL ver.)
M9.My Buddy (AL ver.)
M10.PUMP ME UP
M11.You know, I know
M12.インオキナワ (シーサー☆ボーイズ)
<特典>
Blu-ray番組「GOLDEN BATTLE〜シーサー☆ボーイズ編〜」+「インオキナワ」MV
シーサー☆ボーイズ盤特典『シーサー☆ボーイズ生写真』※4種ランダムで1枚(絵柄は後日公開)

FC-B 座・武士道盤:¥5,184(税込)
M1.need you
M2.Booster
M3.Jesus
M4.ขอเสียงหน่อย (*読み: コーシエンノイ)*「超特急の食べ鉄 タイ編」テーマ曲
M5.超ネバギバDANCE (AL ver.)
M6.霖雨
M7.Full moon
M8.a kind of love (AL ver.)
M9.My Buddy (AL ver.)
M10.PUMP ME UP 
M11.You know, I know 
M12.ツンデレチビ王子 (座・武士道)
<特典>
Blu-ray番組「GOLDEN BATTLE〜座・武士道編〜」+「ツンデレチビ王子」MV
武士道盤特典『座・武士道生写真』※4種ランダムで1枚(絵柄は後日公開)

WIZY限定盤:¥5,184(税込)
M1.need you
M2.Booster
M3.Jesus
M4.ขอเสียงหน่อย(読み:コーシエンノイ)
M5.超ネバギバDANCE (AL ver.)
M6.霖雨
M7.Full moon
M8.a kind of love (AL ver.)
M9.My Buddy (AL ver.)
M10.PUMP ME UP
M11.You know, I know
<特典>
神戸・ワールド記念ホールでのライブ映像を視聴出来るダウンロードコード付き
プレイパス収録曲:
M1.Overture
M2.Kiss Me Baby
M3.BREAK OFF
M4.Burn!
M5.Believe×Believe
M6.SURVIVOR
M7.SAY NO
M8.EBiDAY EBiNAI
M9.Billion Beats
M10.HOPE STEP JUMP
M11.S.B.F Medley (My Buddy/STYLE/Shake body/FLASHBACK/Seventh Heaven/Clap Our Hands!)
M12.fanfare
M13.S.B.F Rave Track
M14.Feel the light
M15.Beasty Spider
M16.Gravitation
M17.Synchronism
M18.バッタマン
M19.超えてアバンチュール
M20.PAPAPAPA JUMPERS
M21.a kind of love

Encore:
M22.Starlight
M23.走れ!!!!超特急
M24.Party Maker

■ライブ情報
『BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH』
12月7日(金)さいたまスーパーアリーナ 開場17:00/開演18:00
12月26日(水)大阪城ホール 開場17:00/開演18:00
12月27日(木)大阪城ホール 開場17:00/開演18:00

■関連リンク
超特急公式HP

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<応募方法>
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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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<応募締切>
2018年12月2日(日)まで

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