フォートレス・ダウン 要塞都市攻防戦
20/8/10(月)
内戦がまだ続くシリアで撮られた戦争映画。
ハリウッド映画ならセットを作って撮影することになる市街戦のシーンが、そのままのロケーションで撮ることができている。激戦で朽ち果てた建物の数々や、壁面の至るところに見られる銃弾の痕。戦禍の様子が、まるでドキュメント作品かのように生々しく映し出されていく。
舞台はトルコ領内のクルド人居住区。トルコ政府の弾圧に反抗して決起した人々と、それを包囲するトルコ軍との戦闘が描かれる。
ド迫力のアクションというタイプの映画ではない。が、実際に戦闘のあった場所を使い、実際に戦った人たちが出演し、そして今も戦争を経験し続けている人たちが撮る。
その事実は、いかなる演出を及ばない説得力を作品にもたらせた。
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