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22/7 天城サリー&河瀬詩&倉岡水巴&帆風千春&宮瀬玲奈&高辻麗に聞く、リーダー卒業を控えたグループの現在地

リアルサウンド

21/2/24(水) 14:00

 デジタル声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ、ナナニジ)が7thシングル『僕が持ってるものなら』をリリースした。22/7としては珍しくバラードが表題曲に採用された今作は、同時にリーダー・帆風千春の卒業シングルでもあり、グループにとっては一つの区切りを迎える作品といえる。

 他方で、今回のシングルは22/7史上でも随一の幅広さを誇る仕上がりになっている。22/7のトレードマークである内省的な楽曲群とは対照的なお祭りソングから、リズムゲームアプリ「22/7 音楽の時間」(ナナオン)内の企画から生まれた個性豊かなユニット楽曲まで多岐にわたり、またメンバー自身が作品コンセプトに積極的に携わるなど、グループの確かな進化を感じさせる。

 今回、リアルサウンドでは22/7の天城サリー、河瀬詩、倉岡水巴、帆風千春、宮瀬玲奈、高辻麗に話を聞き、帆風の卒業作となる7thシングルの手ごたえ、さらにはそれぞれが担当するキャラクターとメンバー自身との距離感についての模索、過去のライブで感じていた葛藤まで、幅広く語ってもらった。(香月孝史)

すごく素敵な関係性だなって、ちょっとだけ憧れます(倉岡)

ーーまずは、今回のシングル表題曲「僕が持ってるものなら」について教えて下さい。

帆風千春(以下、帆風):大切な人に何かしてあげたいけど、自分はその人にしてあげられるものを何も持っていないという、すごく切ない歌詞ですね。自分の存在価値を考えてしまうような曲なんですけど、〈君に何かを与えられるなら 愛しかない〉と歌詞にあるように、相手のことを思う優しい歌でもあるなと感じました。

河瀬詩(以下、河瀬):この曲は「ナナオン」(ゲームアプリ「22/7 音楽の時間」)のクリスマスイベントの主題歌ですが、まさにクリスマスや冬の景色にぴったりで、雪が降る夜に一人で歩きながら、イヤホンで聴きたいなって思う感じの曲ですね。振付には手話を使うような箇所もあるんですが、表には出せない心の中の強い気持ちが込められた曲だなと思います。

倉岡水巴(以下、倉岡):大切に思っている人に対して何もしてあげられない、もどかしい気持ちを歌っている曲ですけど、ここまで強く人のことを思ってるってことはたぶん相手にもその気持ちは伝わってるんだろうなって思います。それだけ人のことを思える主人公と、主人公にここまで思われている大切な相手。すごく素敵な関係性だなって、ちょっとだけ憧れます。

ーーレコーディングなどで気をつけたことはありますか?

天城サリー(以下、天城):バラードがシングル表題曲になるのは初めてなんですけど、ゆっくりな曲だからこそ声に感情を乗せながら歌えるなと意識していました。この曲にあるような、助けたい相手に対して自分が何もできないふがいなさって、誰しもが一回は感じたことあるんじゃないかなと思います。〈宙を睨みつけ 涙がふいに溢れ出す〉という箇所は、私の歌割りのパートでもあるんですけど、一人の帰り道で本当にいきなり涙が出てきちゃう時なんかもあるので、情景が思い浮かんで、感情を乗せて歌いやすかったですね。

宮瀬玲奈(以下、宮瀬):今回の表題曲は、0サビから始まって1サビ、2サビ、3サビ、最後にまた0サビと、サビがたくさんある作りになっているのが面白いなと思います。その中でも最初のサビと一番最後のサビは、歌詞は全く同じなんですけど、個人的には曲が進む中で主人公が成長して違う感情になっていっていると思っていて。なので、同じ歌詞ではあっても、全然違う感情でパフォーマンスしています。3サビの〈僕は何を持っていて 何を持ってないのか それが当たり前だった しあわせなんかいらない〉のブロックが特に私には共感できて。自分には何があるのか、何を与えられるのか、今も模索しながら生きているので、等身大のような気持ちで歌っています。

高辻麗(以下、高辻):個人的な解釈なんですけど、この曲は「ムズイ」(5thシングル表題曲)に対するアンサーソングというか。「ムズイ」が内にこもって悩んでる主人公だとしたら、この曲は相手に与えたい側。でも、その優しさが相手には届かなかったり嫌われちゃったりしてつらい、という。他にも、「理解者」(3rdシングル表題曲)のアンサーソングが「何もしてあげられない」(4thシングル表題曲)かなとか、いろいろ考えたりしてるんですけど。

別の視点からみるとまた違った解釈ができる(河瀬)

ーー22/7の表題曲には内省的な主人公が多いですが、それらに共通する人物像って考えたりされますか?

天城:誰か特定の人物が主人公になっているというよりは、常に誰しもが感じている感情をそのまま歌っているがゆえに、いつのシングルもみんなが共感できるんじゃないかなと思います。

高辻:ナナニジの表題曲って主人公がめちゃめちゃ不器用で、人との関わりに悩みがちな曲が多いじゃないですか。「ムズイ」だったら内側で思い悩んでて、今回の「僕が持ってるものなら」は、自分が持っているものの価値って何なんだろう、たとえ持っているものがあっても相手に届かなければ意味がないよね、と考えている。それぞれの視点から、自分の価値について悩んでるのかなと。

河瀬:今回の〈どこで風に吹かれてたのか?〉という歌詞が、「風は吹いてるか?」(6thシングル表題曲)とつながってるんじゃないかって、誰かが話しているのを聞いたことがあって。「風は吹いてるか?」では自分たちで風を吹かせていこうという曲だったんですけど、一方でその風に吹かれてしまった側の人もいるのかなって、別の視点からみるとまた違った解釈ができますね。

高辻:「風は吹いてるか?」は外側に投げかけて変えていこうぜっていうパワーを持った曲だったんですけど、じゃあそうやって投げかけたものの価値って何?って、一回もとに戻ってきた感じがします。そうやってぐるぐる生涯悩み続けて、……それが人生っていうことなんでしょうね(笑)。

ーーカップリング曲「タチツテトパワー」は表題曲と対照的に、とても弾けた作品です。

倉岡:レコーディングがとにかく楽しくて。いろいろなガヤを何十パターンも入れさせていただいて、それが曲の中にちょくちょく入ってくるので楽しいですよね。

高辻:レコーディングだけれど、アニメのアフレコ現場みたいなディレクションでした。ここは誰の声なのかなって考えながら聴くのが楽しそう。

天城:この曲のレコーディングはちはるん(帆風)と同じ時に録ったんです。今回はちはるんの卒業シングルでもあるから、レコーディングのたびに「こうやって一緒に歌うの最後なのかな」って思っていたんですけど、「タチツテトパワー」のレコーディングの時だけはまったく悲しくなくて(笑)。

ーーそれほど底抜けに明るくて、ライブで観るのが楽しみな曲ですよね。

天城:初めて歌詞をいただいたときに、“ここはファンの皆様と一緒に”みたいに書いてあって、ファンの方々の掛け声が入ることを想定した歌詞になっていたんです。今はライブで声を出してもらうことはできないんですけど、ペンライトを振りやすいビートなので、いかなるときでも絶対盛り上がると思います!

「雷鳴のDelay」はダンスのテーマが「戦隊もの」(天城)

ーー「好きと言ったのは嘘だ」は今回のシングルの中では一番爽やかで甘酸っぱい曲です。

河瀬:今回のシングルで個人的に一番好きです。すごく情景が思い浮かぶというか、こういう感じで帰り道を歩いてるんだね、って中学生の息子を見守るお母さんのような気持ちになって(笑)。振付もハートのポーズを作ったり可愛らしいところが多くて、自然と笑顔になれる曲です。

高辻:この曲が来たときに、〈好きといったのは嘘だ なぜか口が勝手に動いただけ〉っていう歌詞を見て、ちはるんと「私たちの話じゃん」って話をしました。

帆風:え、したっけ?(笑)

高辻:したよー(笑)。帰りの電車の中とかでスマホを見ていて、推しの尊いイラストとかが流れてきたときに、「あ、好きっ」みたいに言っちゃうことって、オタクの人は結構あると思うんですよ(笑)。それで、周りの人たちに「え?」って反応されて、「いや、なぜか口が勝手に動いただけ……」って(笑)。

ーーオタク特有のムーブの話ですね。

帆風:本来の歌詞とはちょっとまた違う視点の話なんですけど。それもまた青春なんだなって、この曲に励まされる(笑)。

高辻:「オタ活って素敵」っていう、そういう解釈もあります(笑)。

ーー今回のシングルでは「ナナオン」内のイベントでメンバーが紅組・白組に分かれて担当した楽曲も収録されています。

天城:これは高辻麗ちゃんが(笑)。

ーー高辻さんコンセプトを?

高辻:私、すごいオタクなので、一人一人の推せるポイントを組み込んでいって、「最強の軍団作りてえ!」みたいな気持ちがあって(笑)。まず紅組と白組に分けてから、曲のテイストや雰囲気について意見を出させてもらいました。

ーー今回はお話をうかがっている皆さんは紅組に振り分けられていますが、紅組「雷鳴のDelay」はどのように作っていきましたか?

高辻:紅組はパンクゴシックがテーマだったので、今までにないゴリゴリなロック系の曲にしてくださいとお願いしました。チーム分けでは、ロックナンバーも歌いこなしてくれるだろうと、ちはるんやみずはん(倉岡)に入ってもらって。それに桜ちゃん(天城が声を演じるキャラクター・藤間桜)のパンクゴシックも見たいし、意外性のある人に入ってもらいたいので、普段は可愛い系のイメージがある(河瀬)詩ちゃんとれいにゃん(宮瀬)にお願いしたりと、いろんな要素を加味して決めました。

河瀬:マネージャーさんから見ても意外性があったみたいで、「河瀬がこの曲やってるの、面白いね」って言われて(笑)。ちょっとやばいくらいに曲の中に入り込んで、目力を強くしていったほうがいいよって言われたので、この曲に参加するからには、普段とは違う雰囲気を出せるようにしたいなと思っています。

宮瀬:めちゃめちゃ歌も上手くてかっこいいメンバーたちの中でこの曲をやっていて、すごく刺激になります。私が演じる立川絢香ちゃんというキャラクターは、セクシーな曲や強めの曲に入ることが多いんです。そういう自分自身にはなかった引き出しを、絢香ちゃんと一緒に開けることができたらと思っています。

ーー「雷鳴のDelay」はどんなパフォーマンスになりそうでしょうか。

天城:ダンスのテーマが「戦隊もの」なんですよ。みんなで何かに立ち向かっている力強さ、かっこよさを見せられたらいいですね。ヒーローポーズとかもあって、動きのキレとかも一人一人すごく気にしてますし。ユニット曲はソロパートも多いから、一人一人が輝いているところにぜひ注目していただきたいです。もし戦隊ものだったら、誰が何色なのかなって思い描いていただいて(笑)

「ナナオン」の中では可愛い絢香ちゃんをやらせていただいている(宮瀬)

ーー対する白組の曲「キウイの主張」の印象はいかがですか?

帆風:とにかく可愛いくて、たとえば女の子たちの日常を描いたようなアニメのエンディングで流れてそうだなと思って。Aメロなんかも、メロディをガッツリ歌うというより、喋るというか言葉を置いていく感じで、それぞれの声の個性も聞けてめちゃめちゃ楽しい。(涼花)萌ちゃんが演じる神木みかみちゃんのラップがたまらなくて。萌ちゃんワールドに引き込んでくれる。聴いてるとちょっと馬鹿になっちゃうくらい(笑)、可愛い曲だなと思いました。

天城:私、この曲が好きすぎて白組の振り入れに勝手に居座って振りを覚えたので、チャンスがあればどこかで勝手にステージ立ちたい(笑)。曲調的にも大好きで、朝起きてメイクしながら今日はもう究極に可愛い女の子になるぞ!って時に、ずっと聴いていたいですね。

ーー対照的な2曲ですが、いずれも個性の強い作品です。

高辻:ナナニジらしさを残しつつ、意外性のある曲をギリギリまで攻めて、どこまで新しい世界に踏み込めるかというところを、私も強くお願いさせていただきました。これからのナナニジのバリエーションが増えたと思いますし、いろいろな可能性のある曲を今後も歌えるようになりたいと思っています。

ーー今回のシングルは全体に、作品の振り幅が広いですよね。

天城:特に「ナナオン」以降、キャラクターの強い曲が増えました。ユニット曲も「ナナオン」が始まってからのことなので、ゲームのおかげもあって新たなナナニジがどんどん見えていくのは楽しみです。

ーー「ナナオン」ではカバー曲も多いですが、それらのレコーディングで受ける刺激はありますか?

帆風:すごく、あります。原曲の雰囲気や歌い方を一つ一つ本当に細かく確認するので、自分が変に癖を入れて歌うと、その場ですぐに矯正されていく。でも、そうやって無意識で自分の癖になってしまってるところを意識して変えていけるようなれば、すごく強みになるじゃないですか。逆にその経験をナナニジの曲にどう反映させられるかもすごく考えましたし、今回のシングルでは「ナナオン」で培ったものを全部入れ込もうという気持ちでした。

天城:私が演じる藤間桜ちゃんはふわふわした声なんですけど、「ナナオン」で原曲をリスペクトしながら歌う中で、常にいつもの桜ちゃんの雰囲気で歌っていたらもったいないということになって。スタッフの方々と話し合った結果、日本語と英語両方を喋るときに声が高くなったり低くなったりする桜ちゃんの特徴を踏まえて、歌によって声色を変えられる子にしようということになったんです。「ナナオン」で新しく曲が実装されると、「今回、桜ちゃん声低くない?」「今回は高いね」って反応があるんですけど、結構スタッフさんと話し合った結果なんです。

宮瀬:今の話を聞いてなるほどなと思ったんですけど、私の場合はさりたん(天城)と真逆なんです。絢香ちゃんがもらう曲ってセクシーな曲や強めの曲が多いんですけど、「ナナオン」ではふわふわした曲を歌わせてもらうことが多いんですよね。ディレクションも、「セクシーじゃなくて、可愛い方に振って」というものが多くて。「ナナオン」の中では結構、可愛い絢香ちゃんの方でやらせていただいてます(笑)。

8人と3人に分けられたいことは忘れちゃいけない悔しさ(高辻)

ーー昨年以降、通常のイベント開催が難しくなりましたが、それでも配信も含めてライブでの進化が見られました。特に11月の生配信ライブ『11』は、22/7が11人グループであることを強く示す機会でした。これまで長らく、先行キャラクターを演じる8人による楽曲披露の際には、のちに追加されたキャラクターを演じる3人が参加できない状態が続いていましたが、それが完全に解消される転機になりましたね。

帆風:口では「22/7は11人」と言ってはいても、今までは目に見える差みたいなものがありました。配信ライブ『11』で、もともと8人用だった楽曲も含めて11人全員でパフォーマンスできた時、本当の意味で「22/7は11人」と胸を張って言えるなと思いました。もやもやしていたものが、パフォーマンスした瞬間にすっと晴れていったような感覚で、そういう意味で特別だったなと思います。

ーー高辻さんはこれまで、8人楽曲に参加できなかった時期も長かったと思います。

高辻:……うーん、いろんな気持ちがありすぎて、言葉にできなくて。(しばらく考えて)やっぱり、8人と3人で分けられていたことに対して、自分の中で消化しきれてない思いがずっとずっとあって。それを完全に消し切ることって、たぶん今後一生かけても不可能というか。でも、それは忘れちゃいけない悔しさだから、消す気はなくて。ずっと思い続けてきたことが、ようやく叶った成功体験でもあるし。あと、自分自身はいいとしても、見てるファンの人たちの気持ちになったときに、すごくつらいだろうなと思ってました。ファンの人って、好きでいるからこそいろんな思いがあるのもわかってたから。ようやく、「安心してね」って、届けられたことが大きかったなあ。

倉岡:今まで一番嫌やったのが、ライブで11人曲の次に8人曲をやる時、3人がなんともいえない悲しそうな表情ではけていくんですよ。それがまったくなくなったことが、すごい嬉しくて。もどかしい気持ちがなくなって、11人で全曲やってるのが本当に嬉しいなって思いました。

高辻:はけていく瞬間って、やっぱり嫌だなって気持ちはあるんです。だけど、回数を重ねるごとに、人ってそれに慣れちゃうんですよ。「そういうものなんだ」「私ってその程度だから」って。でも、そうやって受け入れてしまっていることもまた苦しいっていう状況になっていて。だけど、今言ってくれたのを聞いて、やっぱりあの時間に慣れちゃってたのはおかしかったんだなって思えました。もっともっと、やりたいことを言っていくべきだし、もっと願望を持っていいんだなって。

ーー『11』では、特にキャラクターソングで配信ライブならではの見せ方が工夫され、今年1月の『TVアニメ「22/7」スペシャルイベント Mission Paradise』では、フルバージョンのキャラソンが披露されました。キャラクター単位での楽曲パフォーマンスが増えています。

天城:全員でステージに立つ時も気を引き締めているんですけど、キャラを背負いながら一人でパフォーマンスするとなると、頭の先から爪先まで常に見られてる意識を持たなきゃいけないと、あらためて思いますね。そうやってキャラソンをやることで成長できて、グループとしての表現も一つ上に行けるんじゃないかなと思います。

河瀬:誤解を招く言い方だったら申し訳ないんですけど、斎藤ニコルという存在が頼もしくもありプレッシャーでもあって。ニコルちゃんは歌もダンスも完璧でストイックな子。ニコルちゃんがついていてくれると思うと頼もしいけれど、私自身の能力ではニコルちゃんにたどり着けない、私じゃダメなんじゃないかと感じてしまう部分も正直あるんです。ニコルちゃんを演じている身ではありつつ、目指すべき存在でもあるので、ニコルちゃんの存在に引っ張られてもっと成長していくべきだなと感じますね。

宮瀬:それこそ最初は、立川絢香ちゃんのセクシーなキャラクターに抵抗ではないですけど、「絶対できないな」っていう思いがあって、レコーディングもすごく苦労しました。思い悩んだ時期もあって、必死についていくような感覚で、ひたすらダンスの先生の動画を見ながら、どういう所作で振る舞ったらセクシーに見えるのかと向き合ってキャラクターソングを作っていきました。自分自身も、キャラクターソングは絢香ちゃんになりきるのが正しいと思うので今はもう吹っ切れて、絢香ちゃんがいてくれる感覚で披露しています。

これから一人になって22/7という存在に追いつけるように(帆風)

ーーその一方で、今年リニューアルされた冠番組『22/7 検算中』ではアイドルバラエティ番組としての性格が強くなり、キャラクターではなくメンバー自身の個性がより表に出るようになりました。

天城:昨年までの『22/7 計算中』では藤間桜ちゃんとして出演していたので、桜ちゃんという皮に守ってもらっていたんですよね。番組が『検算中』になって、すべて自分の言葉として笑いをとらなければいけなくなると、頭がパニックになってしまう(笑)。私、ナナニジに入ってから明るく前向きになれたなって思ってたんですけど、何一つ変わってなかったんだって気付かされたといいますか。自分自身ではまだまだ何もできない不甲斐なさを感じて、もっと成長しなきゃなって思ってます、はい(笑)。

倉岡:私もサリーちゃんと同じで、河野都っていう可愛い女の子の皮を被っていれば、どこまで暴れてもファンの皆様は許してくれるかなって思ってたんですけど。『検算中』ではあまりに暴れると、「倉岡、やってんな」って思われちゃうんじゃないかと。でも、いざ始まるとバラエティが好きなので暴れてしまって、あとで後悔するという……。

ーーやりすぎてしまうという自覚が?

倉岡:反射的にきつい言葉でツッコミを入れてしまった時に、それがカットされず放送されて、ファンの人たちがその言葉で傷ついたらどうしようとか、すごく考えます。東京に初めて来た時、まだコテコテの関西弁だったので、普通に喋ってるだけのつもりが相手を泣かせてしまったこともあって。なので、今は柔らかい関西弁を意識して、人を傷つけない笑いを心がけています。本当は暴力的な笑いも大好きなんですけど(笑)、でも私たちはアイドルでもあるので、柔らかいバラエティ番組を目指そうと思って頑張ってます。

ーー2月28日には『「僕が持ってるものなら」発売記念LIVE』が開催されます。帆風さんの在籍中最後の活動にもなりますが、どんなライブになりそうでしょうか。

帆風:7thシングルは今まで一番と言っていいくらい作品の幅が広いので、ナナニジにはこんなにいろんなことができるんだという姿を見てもらえるんじゃないかなと思いますね。ライブに向けて練習していても、表情がコロコロと変わっていくのが自分たちでも楽しいですし、皆さんにも純粋に楽しんでいただけると思います。

天城:ちはるんを明るく送り出したいので、全編を通してとにかく笑顔の公演にしたいですね。ファンの方々にも、これからのナナニジも大丈夫だなと思っていただけるような、そしてちはるんが別の場所でもきっと輝けるんだろうなって思っていただけるようなライブにしたいと思っていて、それに向けて今頑張っています!

帆風:いい意味でこれまで通りの、今見せられる最高の「22/7 帆風千春」を見せられたらと思っています。卒業を決断して、これからのことを心配してくれる人もたくさんいると思うので、「帆風は大丈夫だ」と思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいですね。

ーーグループ卒業以降の活動を通じて、帆風さんはメンバーに背中を見せていく立場にもなっていくと思います。

帆風:今、背中を見せていくと言ってくださったんですけど、私はこれから一人になって、まずは22/7という存在に追いつけるようにしないとって思います。私は声優という道を目指していきますけど、もちろんナナニジも声優としての側面を持っているので、これから声優としてもっと活躍するメンバーも絶対出てくる。そういうメンバーと現場でまた会えるように、私も頑張らなきゃという気持ちです。

■リリース情報
『僕が持ってるものなら』
発売日:2021年2月24日(水)
形態数:全4形態
1.完全生産限定盤A:¥7,000(税込)
CD+Blu-ray+フォトブック+三方背BOX+トレカ(完全盤A アーティストトレカ11種のうちランダムで1枚を封入)
※Blu-rayには、22/7 Anniversary Live 2020』@LINE CUBE SHIBUYA(2020.09.20)昼公演ライブ映像を収録

2.完全生産限定盤B:¥7,000(税込)
CD+Blu-ray+フォトブック+三方背BOX+トレカ(完全盤B アーティストトレカ11種のうちランダムで1枚を封入)
※Blu-rayには『22/7 Anniversary Live 2020』@LINE CUBE SHIBUYA(2020.09.20)夜公演ライブ映像を収録

3.初回盤:¥1,850(税込)
CD+Blu-ray

4.通常盤:¥1,250(税込)
CD only

【楽曲先行配信リンク】
22/7 「僕が持ってるものなら」
※1月13日(水)0:00より有効

■関連リンク
22/7(ナナブンノニジュウニ)公式HP
22/7(ナナブンノニジュウニ)スタッフTwitter
https://twitter.com/227_staff
「22/7 音楽の時間」公式Twitter
https://twitter.com/nanaon_official
TVアニメ公式HP
https://227anime.com/
TVアニメ公式Twitter
https://twitter.com/227anime
22/7検算中&計算中(@227keisanchu)
https://twitter.com/227keisanchu

サイン入りチェキプレゼント

22/7 天城サリー、河瀬詩、倉岡水巴、帆風千春、宮瀬玲奈、高辻麗のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法
リアルサウンド公式Twitter(@realsoundjp)と公式Instagram(@realsoundjp)をフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

<締切:3月11日(木)>

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