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永瀬正敏、オダギリジョー、金子ノブアキが兄弟役、名古屋舞台の「名も無い日」公開

ナタリー

20/7/17(金) 12:00

「名も無い日」

永瀬正敏が主演する「名も無い日」が、2021年に公開される。

「健さん」「エリカ38」で知られる日比遊一が監督した本作は、日比自身の半生を反映して作られたもの。愛知県名古屋市熱田区に生まれ育った小野家の3兄弟の関係を映す人間ドラマになっている。写真家としてニューヨークで暮らしていた長男・達也は、弟の訃報を受けて名古屋へ戻ることに。自ら破滅へと向かっていく生活を選んだ弟に何が起きたのかを知ろうと、達也がカメラを手に名古屋の街を巡る姿が描かれる。

達也を永瀬、故郷で苦悩する次男・章人をオダギリジョー、健気に兄たちを支える三男・隆史を金子ノブアキが演じた。3人は本作で初共演を果たしている。そのほか真木よう子、井上順、藤真利子、大久保佳代子、中野英雄、岡崎紗絵、木内みどり、草村礼子、今井美樹がキャストに名を連ねた。

音楽を担当したのは「殺人の追憶」「新聞記者」などを手がけ、「健さん」にも参加した岩代太郎。撮影は「エリカ38」でもタッグを組んだ高岡ヒロオ、美術は「3人の信長」のYang 仁榮が担当した。なお本作では、劇映画として熱田神宮が初めてスクリーンに登場する。

また作品の舞台である名古屋の映画業界を盛り上げるため、愛知県内の映画館で使える劇場鑑賞券“未来チケット”を発売。日比によるロケ地ツアー付きのコースも用意されている。詳細は特設サイトで確認しよう。日比のコメントは以下の通り。

日比遊一 コメント

意見や考え方を欲してもいないのに、勝手に情報が入ってくる、ある種、地上すべての人が表現者となった時代。世界をファインダーを通して見つめてきたはずなのに、やりたいこと、やるべきこと、人間として大切な何かを見失ってしまった。弟の死と向き合った際、ある種の答えが浮かんだ。今の時代に合わせた作品を創るのではなく、次世代のために伝えることがある。それは、祖父母や両親や兄弟や生まれ育った故郷が私にしてくれたこと、教えてくれたことだった。コロナという困難な時代にこそ、今作品を観る一人一人が、本当に大切なこととは何かを自問していただけるきっかけになればと願っている。

(c)2020「名も無い日」製作委員会

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