コロナ禍によって中止されていた兵庫芸術文化センター管弦楽団（PAC）の定期演奏会が再開される（9月17,18,19日：兵庫県立芸術文化センター）。

1年ぶりの公演となる第126回定期演奏会のプログラムは、同楽団芸術監督を務める佐渡裕の指揮するブルックナーの交響曲第7番。すでに第4番、9番、8番を手掛けてきた佐渡によるブルックナー第7番に期待が膨らむばかりだ。この作品は円熟期を迎えたブルックナーが、敬愛するワーグナーの最期を予感し、その後の死の報に触れた悲しみの中で完成させた作品だけに、その世界観がどのように表現されるのかに注目したい。

このブルックナーとのカップリングが、フルートの名手工藤重典をソリストに迎えたイベールのフルート協奏曲というのも嬉しい限り。PACの新たな船出に華を添える。

●公演情報

9月17日（金）、18日（土）、19日（日）兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
兵庫芸術文化センター管弦楽団 第126回定期演奏会 佐渡裕のブルックナー！

https://hpac-orc.jp/concert/564/