ズーカラデル/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー
札幌発3ピースバンド、ズーカラデルのエネルギーに満ちた新曲を語る
特集連載
第6回
── 最新シングル「未来」は、弾むビートやピアノの高揚感がポジティブな歌詞をさらに引き立てるような曲で、ズーカラデルのなかでもより一歩前に踏み出したなと感じる曲ですね。この曲はどのような感じでスタートしていったんですか。
吉田 最初にサビに出てくる《ここからは僕らのもの》というフレーズがメロディと一緒に浮かんできたんです。これを言いたいと思って。それが昨年の末頃のことだったんですけど、早くこの曲をリリースしなきゃいけないなという気持ちが芽生えてきましたね。今の日本のなかでちゃんと響いてくれるような曲なんじゃないかって思って。
── その《ここからは僕らのもの》という言葉は、吉田さん自身そのときどんな感触を抱きましたか。
吉田 それがなんだかわからなかったんです(笑)。その言葉とメロディがパッと思い浮かんだときに、“これだ!”という感覚はあったんです。そこから曲を書き進めていく上で、これってどういうことなんだろうと自分の内側を掘り下げながら、少しずつ形作っていくんですけど。なんかずっとわからなくて。これは絶対合ってるんだけど、どうやって説明すればいいのか全然わからないなという状態がずっと続いていたんです。最終的には曲のなかでもそれをあまり説明せずに、最初に感じたパワーみたいなものをそのままの形で増幅しようと今の形になったので。いまだに自分でもわかっていない部分がありますね。