1939年『オズの魔法使』の主題歌『虹の彼方に』を歌ったのはジュディ・ガーランド。当時、17歳で国民的アイドルだった。本作は彼女の晩年を描く。1968年、ジュディはホテル代も払えないくらい困窮していた。また、子役時代からのクスリと不摂生で身も心ぼろぼろだった。そこへロンドンから、クラブのショーの依頼を受けるが・・。最初レネー・ゼルウィガーが主演と聞いて似てないと思った。しかし、横顔や上目使いになるとかなり雰囲気を出しているのでおそれいる。ただし、この表情が多いのは愛嬌かな。スター特有の精神的不安定とワガママな態度など決して好人物ではない。それでもラストステージの歌声は圧巻で心揺さぶられる。ちなみにレネー自身が歌っている。ジュディはこのロンドン公演の半年後に亡くなるが、一時代を築いたエンタテイナーとしてかっこいい生き様だった。