もしもソファが恋したら。……トンデモな「もしもシリーズ」が誕生しちゃった。 “家”自体がヤバイ映画は数あれど、「家具ホラー」というジャンルとはなかなかにレア。ニュージーランド発の本作は、恋しちゃった中古のソファが殺戮を繰り広げるB級ホラーだ。 モッコモコの殺人モンスターを観るのは『キラー・スノーマン』以来。あっちは雪の代用としての着ぐるみが理想に反してモコモコしちゃってただけだけど、今回は正真正銘モコモコだ。 立ち姿なんて某国営放送のキャラクター「どー〇くん」そっくりのエレガントなソファが、ベランダからドアから、どこかの家政婦よろしくこちらを覗き込む……!!ファ、ファンシー!! とても動きづらそうな移動シーンも笑っちゃうし、ただ佇んでるだけで「ムスッ」としてるように見えるのすら可愛い。ずるい。 カーテンにエアコン、コタツに電気ポットetc.etc.──バーニー・ラオ監督は、この勢いで家具ホラーをたくさん作ってほしい。