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虹のコンキスタドール約2年ぶり生バンド公演で見せた迫力のステージ、14人体制でさらに勢いを加速

ナタリー

虹のコンキスタドール「RAINBOW JAM2021-SUMMER SHOWER-」の様子。

虹のコンキスタドールのバンドセットワンマンライブ「RAINBOW JAM2021-SUMMER SHOWER-」が8月1日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた。

7つの色で構成される“虹”をグループ名に冠する虹コンは、結成7周年記念日の今年7月14日にアニバーサリー作品「RAINBOW SUMMER SHOWER」をリリース。これに合わせて現体制初のツアー「RAINBOW SUMMER SHOWER TOUR2021」をスタートさせ、そのファイナルとして2019年末の東京・Zepp Tokyo公演以来のバンドセットワンマンを実施した。チケットは見事ソールドアウトし、新型コロナウイルスの感染拡大対策が徹底された会場には多くの虹コンだいすきマン(虹コンファンの呼称)が来場。“虹コンだいすきバンド”の演奏とともに展開される迫力のステージを堪能した。

オープニングでは虹コンだいすきバンドの河合英嗣(G)、生田目勇司(Dr)、吹野クワガタ(Key)、永井正道(B)が先に登場し、おなじみのSE「overture」をプレイして会場の空気を引き締める。続いて4人の演奏に合わせてメンバーも姿を現すも、始まったのはライブパフォーマンスではなく寸劇。最新の夏曲「世界の中心で虹を叫んだサマー」のミュージックビデオ冒頭のセレブチームと清掃員チームがいがみ合うシーンがステージ上で再現された。そして4月にグループに加入した大塚望由と桐乃みゆがケンカを仲裁し、元気よく曲のタイトルをコールしたところで、MV通り「世界の中心で虹を叫んだサマー」のパフォーマンスがスタートする。この曲を皮切りに、虹コンは食や農家への感謝への気持ちをファンクサウンドに乗せて歌う「美味いものファンクラブ」や、“インドア系・正統派アイドルグループ”ならではの歌詞が光るサマーソング「in(door)the Summer」を立て続けに披露。バンドが放つ音圧に負けじと、気合いの入ったステージングで観客のテンションをぐんぐんと上昇させていった。

序盤のブロックが終わったあとも寸劇は続き、セレブと清掃員たちは火花を散らし続ける。そこで両者はどちらがより虹コンにふさわしいチームなのか、勝負をして決着をつけることに。まずは鶴見萌、中村朱里、蛭田愛梨、山崎夏菜、大和明桜の清掃員チームが先攻を務め、和のテイストを取り入れたアッパチューン「電光石火、夏花火。」で勢いよくフロアを盛り上げる。これに対し、清水理子、岡田彩夢、隈本茉莉奈、的場華鈴、根本凪によるセレブチームはメロウでビターなナンバー「夏の夜は短すぎるけど…」を大人びた表情で歌唱。間奏では河合によるソリッドかつ艶っぽいギターソロが炸裂した。対照的な夏曲を披露し合った両チームだが、結局決着はつかず、再びその間に割って入った大塚が「世界はひとつ、虹コンもひとつ。みんなで白目をむいてひとつになろう!」と突飛なアイデアを提案。イントロで大塚が白目をむく中毒性の高いダンスナンバー「↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑」が披露され、リーダー的場華鈴の「やっぱさー、虹コンはみんなでひとつがいいよね!」という言葉に、ほかのメンバーが「そうだねー」と同意する形でセレブと清掃員による抗争に終止符が打たれた。

改めて団結した12人は虹コンだいすきバンドのメンバーを元気いっぱいに紹介しつつ、続くブロックで一体感みなぎる怒涛のステージを展開。「戦場の聖バレンタイン」「本命ショコラティエ」「Luv Unbalance」とパワフルなバレンタインソングを3連発したのち、鶴見の気迫のこもったセリフとシャウトが印象的な「✝ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド✝」などをノンストップでパフォーマンスした。疾走感あふれるディスコナンバー「パラダイスな片思い」のあとには、その続編として制作された「ジャスナウ!」が畳みかけられ、バンドが生み出すグルーヴとの相乗効果によりキレのあるダンスがより一層際立つ。さらに夢を追う切実な思いを描いた「夢の輪郭」では、感情のこもったメンバーの歌声がエモーショナルに響きわたった。

続くMCでは的場がこの公演のチケットが完売したことについて感謝の思いを述べたほか、桐乃と大塚がそれぞれツアーの感想を語る。桐乃は「第一声が『楽しい!』って感じで。私たち、お客さんに楽しんでもらえるようにライブしてるじゃないですか。でも、自分たちが一番楽しんじゃうくらい」と声を弾ませ、2017年に一度グループを卒業し、今年電撃復帰を果たした大塚も「私は虹コンのツアーは人生で2回目なんですけど、復帰してからこんなにみんなと一緒にいることがなかったから仲よくなれたし、毎日みんなの新しい顔を見ることができてうれしいし、楽しいし、幸せだし、お客様とも仲よくなれたと思っています」と笑顔に。この2人の言葉を受け、鶴見は「最初2人が入ってくると聞いたときは、そういう状況がひさしぶりだったからちょっとした不安もあったんですけど、実際に入ってきたら『え、何年目ですか? 5年くらい?』と思うくらいで。虹コンのすべてがパワーアップした気がするし、本当に幸せだなと私たちも思っています」とグループの進化をアピールした。

その後、観客を力強く煽った虹コンはラストスパートをかけ、「サマーとはキミと私なりっ!!」「THE☆有頂天サマー」「キミは無邪気な夏の女王~This Summer Girl Is an Innocent Mistress~ 」といった夏曲3曲を次々に披露。そのままの勢いでポジティブなエネルギーで満ちた楽曲「響け!ファンファーレ」を力いっぱい歌唱し、フロアの虹コンだいすきマンとともに一斉にジャンプした。

アンコールでは約半年間にわたって行われた新メンバーオーディションの合格者である石原愛梨沙が登場し、「先輩方に食らい付いていけるように精一杯がんばります。末永くよろしくお願いします!」と初々しく挨拶を述べる。そして的場が虹コンにもう1人メンバーが加入することをアナウンスすると、元虹のファンタジスタの神田ジュナがステージに呼び込まれた。虹ファンは虹コンのジュニアユニットとして結成されたグループで、今年3月1日にメンバーの全員卒業とともに活動を休止したが、事務所に残ったメンバーは石原が合格したオーディションとは別の“裏オーディション”に参加していたという。突然の発表に会場の虹コンだいすきマンがざわめく中、神田は「ずっと虹コン先輩に憧れ続けて努力してきました。でも、今日からは私も虹コンのメンバーになるということで、1日でも早く先輩方に追いつけるようにがんばっていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と目を輝かせた。

グループ史上最多人数の14人体制になった虹コンは、さっそく新体制初のパフォーマンスを開始。代表曲であるキラーチューン「トライアングル・ドリーマー」で会場を大きく盛り上げ、「8年目、いくぞー!」と弾けるような笑顔で呼びかけた。さらに彼女たちは「ずっとサマーで恋してる」を披露し、バンドの演奏とともに大人数ならではダイナミックなステージで観客を圧倒。最後は「RAINBOW SUMMER SHOWER」収録の新曲より、熱くエネルギッシュな歌詞が印象的なナンバー「ココロPRISM」をありったけの思いを込めて歌い上げ、結成8周年へ向けて勢いよくスタートダッシュを切った。

虹のコンキスタドール「RAINBOW JAM2021-SUMMER SHOWER-」2021年8月1日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

SE. overture
01. 世界の中心で虹を叫んだサマー
02. 愛をこころにサマーと数えよ
03. 美味いものファンクラブ
04. 限りなく冒険に近いサマー
05. in(door)the Summer
06. 電光石火、夏花火。
07. 夏の夜は短すぎるけど…
08. ↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑
09. 戦場の聖バレンタイン
10. 本命ショコラティエ
11. Luv Unbalance
12. 週刊少年少女アイドル
13. ✝ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド✝
14. パラダイスな片思い
15. ジャスナウ!
16. 夢の輪郭
17. サマーとはキミと私なりっ!!
18. THE☆有頂天サマー
19. キミは無邪気な夏の女王~This Summer Girl Is an Innocent Mistress~
20. 響け!ファンファーレ
<アンコール>
21. トライアングル・ドリーマー
22. ずっとサマーで恋してる
23. ココロPRISM

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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