これは世紀の珍快作！ご存じ日本のコミック『シティーハンター』がフランスで実写版になり、超アッパーのハードボイルドアクションコメディとなった。北条司の漫画『シティーハンター』をフィリップ・ラショーが監督・脚本・主演で大奮闘。 日本のアニメをフランスが実写？　大エッチな主人公、冴羽はどんなフランス人に？　相棒の槇村香はどんなヘアメイクで、どんな身のこなしに？　それがまず面白い。 フランスの日本観、アニメ感と、日本の原作がブレンドして織りなす不思議なキャラクター感覚。この映画には日仏の文化差が大胆に渦巻いている。 そして、エッチ大会の大小道具付ストーリー展開は、フランス映画界の技術の精髄を尽くしたかのような、大がかりかつ細かい仕掛けがジェットコースターのように止まらずにラストまで駈け抜ける。 そこにはフィリップ監督の意地が生きていた。フィリップは小学生の頃から『シティーハンター』の大ファンで、権利元の北条の事務所へ実写版の企画書を直筆の手紙と共に送り、気に入られ、さらに18カ月をかけて書いた脚本を携えて来日、映画化を快諾されたという凄まじい経過なのだ！ 日本語吹き替え版は、主役の冴羽リョウ役にTVシリーズ『シティーハンター』レギュラーの山寺宏一、槇村香役に沢城みゆきと申し分ないメンバー！ アニメファン、日仏文化ウォッチャー、映画を見てハッピーになりたい人にオススメ！ ※冴羽リョウの「リョウ」はけものへんに「寮」