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マキノノゾミ「モンローによろしく」上演決定、「東京原子核クラブ」の支援募集も

ナタリー

21/4/20(火) 13:45

Makino Play vol.2「モンローによろしく」ロゴ

Makino Play vol.2「モンローによろしく」が、来年2月3日から13日まで東京の座・高円寺1で上演される。

「モンローによろしく」は1993年に、マキノノゾミが主宰する劇団M.O.P.により上演された作品。劇中では1941年のハリウッドを舞台にした物語が展開する。新進気鋭の映画監督ビリーとその親友でスター男優のキースは、これまでの常識を打ち破る野心作の製作にあたり、ヒロイン役の女優が見つからず頭を悩ませていた。2人は女優志望の娘シェリーの中に輝く才能を見出す。しかし、日米開戦や終戦後のレッドパージを経て、世の中がエンタテイメントに望むものは次々と変わっていき……。

本作では、出演者の一部をオーディションで募る。上演に際し、マキノは「かねてから、原点に戻る意味で、この作品をさらにブラシュアップしてみたい、それを新しい俳優たちと上演して、現代の観客に再び投げかけてみたいという思いを密かに抱いておりました。今回はその夢を実現しようと思います」とコメントした。公演詳細は続報を待とう。

なおマキノが主宰するMakino Playでは、Motion Galleryで6月30日23:59までクラウドファンディングを実施中。Makino Playの旗揚げ公演となった今年1月の「東京原子核クラブ」では、新型コロナウイルスの影響で一部公演を中止したほか、開演時間繰り上げに伴うチケットの払い戻しなどを行った。その損失補填を目的とした今回のクラウドファンディングでは、公演DVDやサイン入りパンフレットのほか、水田航生、霧矢大夢、久保田秀敏、浅野雅博、大村わたるといった出演者が着用した舞台衣装などのリターンが用意されている。

マキノノゾミ コメント

わたしの原点

「モンローによろしく」を書いたのは28年前で、わたしの作品中でもかなり初期のものです。初めて戯曲として賞をいただいたこともあって、個人的には格別な思い入れのある作品です。

まだまだ戯曲の書き方といったものを、無手勝流に、手探りで模索していた時期でもありました。今となっては「翻訳劇調の台詞でハリウッドの赤狩りのことを書く」などという荒唐無稽なアイデアを、一体どこから思いついたのかもよく覚えていません。ただ、この作品が、現在に至るわたしの戯曲スタイルの原型であり、演劇というものについての、わたし自身の考え方を決定したものであったことは事実です。

かねてから、原点に戻る意味で、この作品をさらにブラシュアップしてみたい、それを新しい俳優たちと上演して、現代の観客に再び投げかけてみたいという思いを密かに抱いておりました。

今回はその夢を実現しようと思います。

Makino Play vol.2「モンローによろしく」

2022年2月3日(木)~13日(日)
東京都 座・高円寺1

作・演出:マキノノゾミ

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