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BTSの曲はARMYにいつでも“無条件の愛”をくれるーーNHK『SONGS』から感じた7人の思い

リアルサウンド

20/7/20(月) 6:00

 7月15日にリリースした日本4thアルバム、『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY~』が大成功を収めているBTS。音源の配信前から日本のテレビ番組で披露したパフォーマンスも多くの人の目を引きつけた。

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 今回のアルバムには日本オリジナル曲となる新曲が2曲と既存曲8曲の日本語バージョンが収録されているが、新曲はどちらもバラード。力強いサウンドや激しいダンスパフォーマンスといったBTSの代名詞のようなものは封印され、新たな表情を見せている。

 7月18日放送のNHKの音楽番組『SONGS』では、韓国で収録したインタビュー映像と韓国語曲「Black Swan」、日本語曲「Stay Gold」のステージが公開された。

 インタビューの中で、昨年の長期休暇についての質問に対してVが「少しだけ(背負っているものを)下ろしたい気持ちになって、休みの間はキム・テヒョンとしてもっと成長したいと思った」と言っていたのが印象的だった。輝き続ける彼らが舞台から降りたとき、“BTS”としてではなく1人の人間として生きたとき、彼らが見る景色はどんなものなのだろうか。

 長期休暇を経たBTSがリリースしたアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』には自己の内面をさらけ出した内容のものが多かった。今回『SONGS』で披露した「Black Swan」もそのうちの一つで、“彼らが音楽をできなくなったとき”や“もう音楽は嫌になったとき”を仮定して書いたそうだ。アルバムの発表会見ではJINが「これもまた本当の姿だというBTSの告白を聞いてほしい」と言っていた。BTSは私たちファンにとって光のような存在で、あたたかくて輝いていて、いつも多くのものをくれる。彼らが曲に乗せて内面をさらけ出すとき、ファンからどんな反応が来るのか怖かったかもしれない。

 しかし、その告白もまた多くのファンの支えになった。遠く雲の上のような場所で輝く彼らにも悩みがあり、そしてその悩みは自分も抱いたことがあるような悩みだと知った。それでもメッセージを伝え続けてくれる姿に勇気をもらった人もいれば、自分と同じ悩みを持つ彼らを見て背中を押された人もいるだろう。

 ユニセフとの共同で「LOVE MY SELF」キャンペーンを展開している彼ら。今までも長きに渡って「自分を愛すること」の大切さを世界中に教えてくれていた。BTSの曲の歌詞を見るたびに、RMが以前“ぜひBTSを使ってください、あなた自身を愛するために”と言っていたことを思い出す。彼のこの言葉は、様々な解釈ができると思う。BTSの曲から勇気をもらうことも、彼らを愛することで自分の生きる道や生きる理由を感じることも、その言葉の表す“自分を愛するためのBTSの使い道”のうちのひとつだろう。彼らの曲は、自分の存在を認めてくれるのだ。

 「この世界にはいいことばかりあるわけではないが、君のその輝きを失わないでほしい」というメッセージが込められた新曲「Stay Gold」。この曲のメッセージを受け取ったとき、きっとまた私たちは自分自身を抱きしめてあげられるのではないだろうか。漠然と愛を求めてさみしくなったとき、ファンにとって無条件にいつでも愛をくれるのが彼らの曲だ。BTSがこうして優しく声をかけてくれているように、ファンも同じような言葉を彼らに届けたくなるのだろう。毎回アルバムがリリースされた後にはBTSに対する温かいメッセージや感謝の言葉がSNS上にあふれているように感じる。

 『SONGS』では、「この先も永遠に、7人で輝いて」という言葉に続いた「Stay Gold」のパフォーマンス。ファンであるARMYが自分を大切にする理由になってくれる彼らが輝く理由が、ARMYの存在であると良い。

 10年後も20年後もその先も、このメンバーでずっと一緒にいたいと言っていたBTSのメンバーたち。〈Stay gold いつまでもforever gold〉という歌詞のように、そこがどこであっても輝いていますようにと願わずにはいられない。

 BTSの想いもファンの想いもぎっしり詰まった日本4thアルバム『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY』は発売初日に約45万枚を売り上げ、海外アーティストとしての最多記録を更新した。制作中である次のアルバムでも、世界中にたくさんの愛を届けてくれることだろう。(フルヤトモコ)

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