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超特急3日連続オンラインライブ “クール&セクシー”なステージで噛みしめた8号車との絆

ぴあ

5人組ダンス&ボーカルグループ超特急が12月27日にオンラインライブ「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE2020『Superstar』」を開催した。25日より3日間にわたって行われた本公演。27日は最終公演となった。1日ずつ異なるテーマを掲げた公演となっており、1公演だけでも、3公演全て観ても楽しめる構成となっている。3日目のテーマは「クール&セクシー」だ。

冒頭からそのテーマにふさわしい映像から始まる。メンバーカラーの入ったクラシカルなスーツに着替えている面々。リムジンに乗り込み、披露した1曲目は『Fantasista』。どことなく大人な雰囲気を漂わせて、向かうはライブ会場だ。 リムジンを降り、ハットをかぶりクールなダンスを披露。移動しながら2曲目の『Hey Hey Hey』へ。リョウガが「『Superstar』最終公演、2020年最後のライブ、みなさん最高に盛り上がっていきましょう」と呼びかけた。8号車(超特急のファンの呼称)は「#超Superstar」のタグと共にSNSで応える。

そして扉を開け、ライブ会場へ。スポットライトが当たる彼らの姿に8号車の声援が聞こえてきそうだ。センターステージに上がり、息の合ったキレのあるダンスを見せる。暗転し、響くセクシーなサウンド。『On &On』だ。かぶっていたハットに手を滑らせ、外し、投げるだけの仕草が高揚感を盛り上げていく。

3曲目を終えたところで自己紹介をし、リョウガが「声を聞かせてください」と「楽しむ準備はできているのかい!」とコール&レスポンスを行った。

カイは「2020年のライブラストなんですよ。なので今日、この時間、僕達超特急と、8号車のみんなで素敵な時間を過ごして、まだまだこのライブ駆け抜けていきたいと思います」と挨拶し、早速次の曲『Full moon』へ。ジャケットを脱ぎ、しっとりとしたバラードを聴かせ、セクシーなダンスで魅せる。タカシの高音が美しく響き渡る『Fashion』ではカイ、ユウキ、タクヤ、リョウガが感情のこもったダンスでその世界観を表現する。ひとりひとりをフューチャーするカメラワーク、指先まで緊張感の途切れない表現力に思わず息を呑んでしまう。そこから一転、アップテンポな『DJ Dominator』へ。先ほどまでのクールな表情からメンバーも笑顔をこぼす。広いステージを思う存分活用したダイナミックなパフォーマンスを見せた。

そしてここからは秋に5週連続配信されたシングルをメンバーそれぞれがソロで、映像とダンス、そして歌でファンを魅了していく。トップバッターで登場したのはユウキ。目深にかぶった赤のフードマントを脱ぎ捨てると『Jasper』でキレのあるダンスとセクシーな表情を見せたかと思えば、カイは白い衣装で『Never Mine』で水を使った演出で神秘的なダンスを見せた。曲の終わりの笑顔に画面の前で声を上げた8号車も多いのではないだろうか。

『凱歌』ではフェンスに鎖で繋がれたタクヤが。このパフォーマンスにはSNSが8号車でざわつく。逃れようと暴れ、叫び声を上げ、鎖を引きちぎる。そこから続くダンスもパワフルなもので視線を釘づけにし、ファイヤーボールがステージのボルテージを更に上げた。赤と青のスウェットで登場したリョウガは『So Crazy』で。シンプルな衣装がスタイルの良さとダンスを際立たせた。ラストはタカシが『My Answer』を爽やかに歌い上げた。 メンバーカラーのつなぎの衣裳で5人が披露したのは『What’s up!?』。わちゃわちゃとじゃれ合うような様子を見せながらも、サビのフリはかわいくライブでは8号車も一緒になって踊ることができそうだ。

余韻がまだ残るステージでのMCはやはりそれぞれのパフォーマンスについて。リョウガが「本当じゃないですか、クール&セクシー」と言えばユウキも「あれやばかったでしょ!」と応える。カイも「10年目の歴史の中で初めてソロの曲でやって緊張したね」と語った。 ユウキが「それぞれのソロコーナーは個人のプロデュースが入っている」と明かしたように、ソロに関してはメンバー本人がストーリーなどを作り上げていったそうで、新たな個性を垣間見ることができたのではないだろうか。

また、衣裳を担当したタカシからは「やってみたかったことをいろいろ入れてみた。最初の黒スーツもよく見ると花があしらってあって。花言葉が前向きなもの、希望に満ちあふれたものをちりばめていたりだとか、これからの超特急の明るい未来に突き進んでいきたいという気持ちを込めた」とこだわりについて語った。

そして「あっという間に後半戦です。残り少ない時間になってきましたが、悔いのないステージを超特急お届けするので、ぜひ悔いのない応援を、心の底から腹の底からお願いします」というタクヤの言葉と共に始まったのが前日にも披露された自己紹介曲として親しまれていた『Superstar』。「最後尾 みんな見守る」という歌詞を「最後尾に乗せて行く」と変えてタカシが歌い、改めて8号車との一体感を共有した。

ユウキの囁きと笑顔で始まったのは『Kiss Me Baby』。まさにクール&セクシーな表情と投げキスを画面の向こう側に送った。続いてはglobeの『Love again』のカバー。久々の披露ということもあり、SNSには8号車の歓喜のコメントが溢れる。

超特急の勢いはますます増していく。タクヤが「お前らまだまだいけんのか!ついてこいよ!」と煽り、『SAY NO』、『Drawイッパツ』とブチ上げ曲へと続いていく。SNS上で8号車は「クール&セクシーはどこに行った!?」と言いつつもカイの「画面の向こうで思いっきり声を出してください!」という声に応えるように盛り上がっているのがわかる。無観客であることが信じられないほどの熱が伝わってくるのは8号車の超特急の振りきれたテンションがなせる業だろう。

いよいよ最後の曲。その前に、メンバーそれぞれから8号車に向けてメッセージが届けられた。

カイは「このSuperstarというライブが3日間無事に開催できたことを嬉しく思います。ありがとうございます」とまずは感謝の言葉を口にし、「2020年は今までにない年だったと思うんですけど、そんな中でも歩みを止めずに進んでこられたのは8号車のみなさんがいたから。僕たちが必要な存在なんだということを実感できたから進んでこられたのかなと思う」と語れば、タクヤも「今年は本当に8号車の存在がとても大きいな、ということを心の底から感じました。この大きい大きい固い絆を胸に2021年も超特急は飛躍の年としていきたいと思いますので、何卒ご乗車のほどよろしくお願いします」と8号車との絆を改めて確認した。

ユウキは「メンバーはもちろん、チーム超特急、スタッフのみなさんひとりひとりの心がけ、気持ちがないと開催が実現できない。そして8号車のみなさん、いま画面を通して見てくれている人がいるからこうしてステージの上に立てています」と8号車、スタッフへの感謝を伝えた。そして、「会えなくてつらいときはたくさんありましたけど、こうして、今、画面を通してでも、ちゃんと想いを伝えられていることが本当に幸せです。2021年に向けて、超特急いま、この状況がいま僕たち持てる限り最大限の姿です。僕たちはこの先も胸を張って2021年、8号車のみなさんとてっぺんを目指して夢を叶えていきたいと思いますので、ぜひみなさま2021年もよろしくお願いします」と噛みしめるようにして語った。

タカシもこの1年を振り返り、「自分も成長できた部分もたくさんありましたし、歌だけじゃなくて本当に人間の中身的なところまでしっかり芯が通っていけたようなそんな年になったんじゃないかな、と。2021年も更に超特急は走り続けて、グループとしてもっと最高な、まさにこのタイトル通り、スーパースターなグループに成長できたら。2021年はもっと明るい年にしていけたらと思います」と飛躍を約束した。

最後、リョウガは「8号車と今まで築いてきた絆があったからこそ、直接会えないというマイナス面も感じずにオンラインライブもできました。10周年に向かって走っていく大事な時期でのライブをみなさんと一緒にできたことを嬉しく、誇らしく思っています」といまライブができることの大切さ、そして8号車がいるからこその自分たちの強みを確認した。

「最高のメンバーと8号車のみなさん、どんなに辛いときがあっても僕たちがヒーローになります」とユウキが語り、披露したのは『Hero』。ダンサー4人が手を繋ぎ、8の字を作ってタカシを囲む。まるで、今の5人と8号車の絆を現しているかのようだ。そして、まさに超特急が8号車のヒーローであり続けるということを伝えるような歌詞は8号車の胸を熱くさせたはずだ。思いのこもった歌、ダンス。ラストは金色の紙吹雪が舞う中、超特急ポーズで締めくくった。

そして「アンコールありがとうございます!2020年最後の曲です!」というタカシのコールで始まったのは12月16日にリリースされたばかりの新曲『Asayake』。「誰もが願う、明日こそいい日であるように」。希望に満ちた曲は、きっと8号車の心を明るく照らしたにちがいない。

ライブ後にはツアー「BULlETTRAIN ARENA TOUR 2021 SPRING『Hoopla!』」の開催決定も発表された。10周年に向けて、超特急は加速していくばかりだ。

撮影/米山三郎・深野輝美、取材・文/ふくだりょうこ

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