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「大コメ騒動」の現場はまるで女子高?井上真央らキャスト陣が集結

ナタリー

20/12/15(火) 20:33

「大コメ騒動」東京プレミア試写会の様子。左から柴田理恵、左時枝、室井滋、井上真央、夏木マリ、鈴木砂羽、本木克英。

「大コメ騒動」の東京プレミア試写会が本日12月15日に東京・ニッショーホールで行われ、キャストの井上真央、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、左時枝、柴田理恵、監督を務めた本木克英が登壇した。

日本最大の民衆蜂起と言われる1918年の米騒動を題材にした本作は、農家から慣れない漁村に嫁いだ女性・松浦いとを主人公にした痛快エンタテインメント。高騰する米の価格に我慢の限界を迎えた漁師のおかか(女房)たちが、家族の腹を満たすために立ち上がるさまを描く。井上がいとを演じたほか、おかかたちのリーダー清んさのおばばに室井、いとの姑・タキに夏木、いとのおかか仲間トキに鈴木、米屋の女将・鷲田とみに左、とみの妹のきみに柴田が扮している。

井上は、いとについて「本当に働き者。家庭を守るだけではなく、昼間は米俵を担ぎ、家に帰っては子供をおぶり……。最初は強烈な“おかか”たちになじめず、おとなしくしているんです」と話し、「私の友人も嫁いで知らない街に行ったり、子供の公園デビューでママ友を作ったり。なんとなく現代の女性と重ねながら演じていました」と撮影を回想。また「今は当たり前のようにご飯を食べてますけど、かつてはこういう思いをしていた人たちがいたのかと身に沁みました」と当時のおかかたちに思いを馳せた。

井上が「リーダーがすごい迫力」と感嘆するほど、強烈なビジュアルの清んさのおばばに扮した室井。撮影中には井上があやす子供に近付くと、ものすごい勢いで泣かれることもあったそう。役作りでは子供の頃、近所に住んでいた女性を参考にしており「魚の行商をなさっていて。肌も赤銅色で歯も金銀いろいろ。秋田のなまはげみたいな雰囲気の方」と紹介。さらに「泣き虫だった私が大きな声で泣いておりますと、どこからともなくやってきて怒られるんですね(笑)。私は一発で黙るんです。そのうちわがままが過ぎると、親はそのおばあ様を呼びに行くようになりまして、私は名前を聞いただけで泣きやむ子供になりました」と幼少期のエピソードを明かした。

いとを見守るタキ役の夏木は「地元にしっかりと根を生やしているお姑さん。100年前のおばあちゃまを演じるのは覚悟がいりました」と述懐する。大きな見せ場となる後半の展開に言及し「私も、あそこのロケに参加したかったんです。でも監督は『いらない』と(笑)。ここで恨みつらみを申し上げておきます」と本木をチクリ。井上は「タキさんがいたら、いとが恐縮しちゃうから」とフォローし、鈴木は「たくさんのおかかが浜に集結するんです。本当に燃えましたね」とそのシーンを振り返った。

本木は、女性キャストがメインの現場を「まさに女子高と言うか……僕は見てるだけで輪には入れない雰囲気。『お腹出てる』とか『もっとちゃんとしろ』とか言われたり」と笑って回想。「集団のアクションシーンが本当に楽しそう。モニタを見た真央さんからは『この人もあの人も笑ってる! 監督ちゃんと演出してください』とも注意されました(笑)。予想以上に皆さんのエネルギーがすごくて、うまくいったと思っています」と胸を張った。

最後に井上は「みんな今日とは打って変わって真っ黒な姿で映っております。汚れてるわけではなくて、一生懸命労働した日焼けの跡。誰かを守りたい、子供たちにお腹いっぱい食べさせたいという女性たちの小さな望みがどんどん大きな声になって世の中を動かしていく、彼女たちのパワーを存分に感じられる作品。観終わったあとに元気になれると思いますので、爽快な気持ちで楽しんでください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

「大コメ騒動」は1月8日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。1月1日に富山県で先行公開される。

(c)2021「大コメ騒動」製作委員会

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