スケアリーストーリーズ 怖い本
20/2/27(木)
その話の主人公になったなら、次はあなたの番。
学校の七不思議、都市伝説に百物語……。子供時代、怖い話を愉しんでは悲鳴を上げた人も多いはずだ。本作は1981年に児童書として刊行されながらも子供には過激すぎると論争を巻き起こしたベストセラーの映画化。1968年、ハロウィンのその夜から恐怖は幕を開ける。
原作にあるスティーブン・ガンメルの挿絵をCGを極力使用せずに再現した怪物たちは、どこか愛嬌を感じる懐かしい怖さ、だけど新鮮。何より主人公たちが“冴えないコたち”というのがイイ。おかげで怪物たちはより強烈なインパクトで映画をやんやと盛り立てる。いや、もう彼ら(怪物たち)こそが主役とすら言っちゃう。それくらいパンチが効いてる。さすがクリーチャー愛に溢れるギレルモ・デル・トロが製作に名を連ねるだけあるよね、こっちも童心に還ってキャッキャしちゃう。「おとぎ話」と呼ぶにはいささか恐怖がすぎる気もするけれど。
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