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TRUEが語る、5周年で得た音楽観と『WILL』への思い 「叶えたい夢があるから、止まるわけにはいかない」

リアルサウンド

20/9/19(土) 18:00

 京都アニメーション制作の映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がついに9月18日より公開。そして、TRUEの劇場版主題歌シングル『WILL』も9月16日にリリースされた。TRUEにとっては、劇場版『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』主題歌を表題にした『Blast!』から1年半ぶり通算15枚目となるシングルとなり、作品のフィナーレを飾るにふさわしい楽曲であると同時に、自身のデビュー5周年の集大成ともいえる内容となっている。彼女はいかにして『WILL』に辿り着いたのか。これまで歩んできた道程を振り返ってもらった。(永堀アツオ)

私にできることがきちんとあるってことを再確認できた 

ーー改めて、昨年、2019年にアニソンシンガーTRUEとして5周年を迎えた心境からお伺いできますか。

TRUE:あまりひと一区切りとは思ってなくて。あくまでも通過点の1つだと思っているので、5周年を経て、何か明確に変わったというわけではないと思うんですけど、2019年はリリースよりもライブをやり続けた1年になっていて。そこで得たものはすごく大きかったし、その1年間があったからこそ、今回の曲で1つの集大成と言えるような楽曲が作れたんじゃないかなと思います。

ーーそのライブを通して得たものというのはなんでしたか。

TRUE:それまでは曲を作り続けた5年間でもあったので、自然とリリースすることに重きを置いていたところがあったんですね。でも、ライブをたくさん重ねるごとに、お客さんと一緒に曲を育てているんだっていう感覚があったし、私とお客さんの気持ちの行き来があるんだなってことをより実感できたんですね。それと同時に、個人的にもいろんなことがあった1年だったので、私の曲に救われている人がいるっていうことも身をもって感じることができたし、何より私自身が、自分の曲に救われる日が来るっていうことも初めて体感したんです。これまで、いろんなことがあったときに、音楽を作ったり、歌ったりすることしかできない自分がすごく歯痒かったんですけど、昨年は逆に、音楽があってよかったなって思えたし、私にできることがきちんとあるってことを再確認できた。とても意味のある時間だったなと思います。

ーー5周年記念コンサートを含め、ライブが多数決まってました。

TRUE:そうですね。止まらずに歌う環境があったので、とにかくたくさん歌い続けて。そこで、自分自身が歌っている意味とか、音楽に対しての向き合い方を再確認できました。こうして私が前に進んでいる姿を見て、一緒に前に向かって歩いていこうっていう気持ちになってくれたら嬉しいなと思います。

ーーライブでは過去5年間にリリースしてきた曲もたくさん歌ったと思いますが、シンガーとして転機になった曲を挙げるとすると?

TRUE:たくさんありましたね。私の音楽人生は、もともとはポップスを歌っている期間があって。その後、たくさん回り道もして、いろんな世界を見せてもらって、今、ここにたどり着いて。ここ=TRUEが、私にとっては最後の真実の場所だと思ってるんですけど、まず、TRUEとしてもう一度歌う力を与えてくれたデビュー曲「UNISONIA」は大事だし、その後に、音楽の楽しさと辛さとやりがいを教えてくれたのは、アニメ『響け!ユーフォニアム』だし、『転生したらスライムだった件』のED「Another colony」はこの先も音楽を続けていく上で負けない強さをくれました。ポイントポイントで欠かせない大切な曲がありますね。

ーー今、ポップスを歌っている期間の話がありましたが、その頃はご自身にとってどんな日々でした?

TRUE:とにかく自分のために曲を作って、自分のためだけに歌っていました。それが若さってことなのかな。でも、その時よりもはるかに今の方が、自分が唄う歌や周りの環境に温かみを感じていて。それはきっと、私の意識の差だけだと思うんです。当時を思い出すと……すごく素直なことを言うと、もっと色んなものや人を大事にできたらよかったなって思います。やっぱり、当時は、世の中の10代の子たちも一緒だと思うんですけど、周りにある環境が永遠に続くような錯覚があって。今は永遠なものなんてないって知ってるし、自分の置かれている環境がどれだけ恵まれているか理解しているつもりです。

ーー大人ですね。どんなものもいつか終わりが来ることを知ってるっていう。

TRUE:そう。あくまでも今、振り返ってみるとっていうことですけどね。その時はただ、目の前にあることに一生懸命なだけだったから。今、思うと、もっと違うやり方もあったし、もっと違う向き合い方もあったなって思います。今の方が歌を唄うことに対して真摯に向き合うことができているし、心の底からはるかに楽しいって思えます。諦めないで続けてきて本当に良かったです。

ーー2011年に作詞家に転向し、2012年から本格的に活動を始めました。

TRUE:作家になった当時は必死すぎて記憶があまりなくて(笑)。

ーーでも、2012年にはFairies「Beat Generation」で有線音楽優秀賞を受賞してるじゃないですか。とても幸先のいいスタートですよね。

TRUE:ありがとうございます。でもすんなり受賞できたわけではなくて、最初の頃は曲もないまま書いた歌詞をマネージャーに添削してもらって、書き直して、また提出してっていうことをしてて。コンペに参加させてもらうようになってからも、一つのデモに数パターンの歌詞を提出するっていうことを繰り返していたんですね。そんな中で、一番最初にお仕事をいただいたのはフライングドックの野崎(圭一/音楽プロデューサー)さんで、本当に譜面の書き方から、作詞家としての仕事の仕方から、1から教えていただいて。最初が山口理恵さん(「Eternally」)で、そのあとに南里侑香さんの曲を何曲か書かせていただいたんですけど。

ーー現在もフライングドックが制作しているワルキューレに作詞家として携わっているのは、期待に応え続けてきた結果ですよね。

TRUE:ありがたいです。本当に野崎さんには感謝しかないです。今は、なかなか人を育てようっていう環境は持てなかったりするから。本当に1から全部教えてもらいましたからね。

ーーそして、2014年に、作詞家・唐沢美帆としての活動に加えて、アニメ『バディ・コンプレックス』のOP主題歌「UNISONIA」で、アニソンシンガー・TRUEとしてデビューしました。「UNISONIA」はご自身にとってどんな曲になっていますか。

TRUE:当時の私の憧れそのものですね。アニソンシンガーはこういうものであってほしい、もっと世の中にこういうアニソンが出てきてほしいっていう気持ちをそのまま曲にして歌っていて。今、思うと、ちょっと恥ずかしいというか(笑)。自分の理想が強すぎて、その理想に自分を当てはめようとがんじがらめになってるんですよね。もっと伸び伸び表現すれば良かったし、もっと好き勝手に、自分のことを描けば良かったなっていう気持ちもありますね。でも、あのときはあれが精一杯だったので、それはそれで正解だと思うんですけど。

ーーアニメ『響け!ユーフォニアム』(2015年〜2019年、以下『響け!』)は1期と2期のOPテーマ、劇場版2作品の主題歌を担当してます。

TRUE:いちばん付き合いが長い作品だと思います。TRUEとしてデビューしたての頃に、ちょうど京都アニメーションさんと知り合って。『響け!』のアニメが今年で5周年なので、制作期間を入れたら本当にデビューからずっと一緒に歩んでいる作品です。1期のOP主題歌「DREAM SOLISTER」がきっかけでたくさんの方に私の声を届けることができて。人生を変えてくれたし、私の見てる世界もすごく広げてくれた作品だったと思います。この作品と出会ってからなんですよね。自分のことを書こう!と思ったのは。

ーー自分のことを書こうというのは?

TRUE:『響け!』はガムシャラにコンクールの金賞を目指して頑張る話なんですけど、それだけではなくて、心理的な葛藤を生々しく描いた作品なんですね。キャラクターを通して自分の心の奥底と向き合っているうちに、自分が感じていることをそのまま曲にしないともったいない、私も葛藤しなければいけないなと思ったんです。それまで私が描いていた理想とする人は、きっと私が思っているのとは別の人だし、私はその人には決してなれない。そこに自分を置いていても、それ以上、世界は広がらないし、どんどん狭まっていくだけだろうっていうことを、作品を通して感覚的に感じ取ることができた。もっとわがままに、自分のことを書いてもいいのかなって思ったんです。だから、それ以降は、自分のことを書くようにしてます。

ーーそれは、TRUEとして歌う曲を唐沢美帆が作詞する場合はっていう意味ですよね。

TRUE:そうですね。もちろん、キャラソンだったり、アニメの登場人物が唄うテーマソングは違います。私=TRUEに任せてもらった場合は、歌ってるシンガーの人生の重みが乗らないと作品にも失礼だと思うんですよ。まず、大前提として、作品の本質を理解していなければ、曲は書けません。その上で、その作品を通して自分を見たときに出てきた言葉を素直に歌詞にしていく。自分が自然に綴っていく言葉の中で作品の色みたいなものが出せるのが理想だと思って書いてますね。

ーーもうひとつ、『転生したらスライムだった件』(2018年〜2019年)についても聞かせてください。ED主題歌と挿入歌を担当していて、「Another colony」はフェスでも人気曲になってます。

TRUE:作品との出会いはその時その時で受け取るものが違うんですけど、『転スラ』との出会いで、今後、どういう音楽を打ち出していこうかっていう音楽性がより明確になりました。もちろん、作品によって、いろんな曲調のものをリリースしていくと思うし、曲の振れ幅はすごく大きくていいと思っているんですけど、『転スラ』に関しては、私の音楽の真ん中に立っている軸が一番今までで出せたんじゃないかなって思ってます。

ーーそれは、どんな音楽だと言えばいいですか。

TRUE:とにかくブレずにまっすぐに強い。そんな力強さをロックのサウンドに乗せて届けられたんじゃないかなって思います。なんというか、等身大で歌えたんですよね。過度に自分より幼くなることもなく、大人びることもなく。そのままで歌たえましたね。

たくさんの方の愛や意志をきちんと曲に反映させたい

ーー時期が前後してしまいますが、2018年にアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と出会い、TVアニメのOP主題歌「Sincerely」を経て、今回、劇場版の主題歌も担当することになりました。どんな曲にしたいと考えてましたか。

TRUE:5周年を経て、私にとっても1年半ぶりのリリースなので、そういった意味でも集大成ですし、作品としても、テレビシリーズがあって、外伝(『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 –永遠と自動手記人形』)があって、今回の劇場版が最後の集大成となります。そういったこともきちんと意識して、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズを締めくくる作品に相応しい楽曲を作るべくスタッフと議論を重ねた結果、全員の総意をもって劇伴を担当されているEvan Callさんに曲をお願いしました。劇伴の延長のような感覚で作品を見終わったあとそのまま聴いていられる、親和性が高い曲を目指しました。そして、この作品は普遍的なことではあるんですけど、人の生き死にを扱う作品で。なおかつ、届けたい思いとか、遂げられずに終わってしまった希望や夢が描かれているので、それを包んであげられるような包容力のある楽曲にしたいなと思ってました。なので難しい言葉は使わずに子供でも直感的に感じるような……温もりのあるメロディや歌詞にしています。

ーー今日のお話の中であったように、作品を通して自分を見た時に感じたことは何でしたか。

TRUE:本当にいろんな人とお話をして。監督からの思いも聞いたし、関わっているいろんな人たちとお話もしたんですね。ヴァイオレットをどんな風にしたいか、どんな結末をみんなが望んでるのかを聞いて。その思いを背負って書かなければいけないと思うと同時に、自分が感じていることや、伝えたいことをそのまま歌詞にしようと思いました。

ーーTRUEさんが伝えたかった思いというのは?

TRUE:楽曲制作に入る少し前にとても近しい人との別れを経験して。最後にも会えなかったので、自分が思ってることや伝えたかったことが、本当に宙ぶらりんになってしまって。私が生まれた時からずっとそばにいて、ずっと一緒に育ってきた人だったんですね。でも、その人はいなくなってしまったけど、その人と一緒に歩んできたものとか、思いとか、目に見えないものって、私が今、生きているこのへんにもたくさんあって。そのものがなくても、その人がいなくても、そこに散らばっているその人の面影や温もり、大切な思いのかけらが私の身近にはたくさんあるんですよね。そういうものを1つ1つ拾いながら、大事に握り締めながら、一緒に生きてけたらいいなってすごく思います。曲を作りながら少しずつ整理していった感じだったんですけど。

ーー楽曲の主人公は過去の思い出を振り返りつつも、〈未来〉を見てますよね。

TRUE:悲しい出来事やすごく辛いことがあった時って、時が無情に進んでいってしまうことに腹が立つじゃないですか。なんで時間だけはこんなに流れていくんだろうってすごく不安にもなるし、そこで立ち止まってる自分にも腹が立つ。でも、このヴァイオレットという女の子は、決して、歩むことをやめなかったんですよね。どんなに辛いことがあっても、どんなに自分の犯した過ちに自分自身が傷付けられたとしても、すべてを抱えて歩み続けた。私も彼女みたいな人でありたいなと思ったたんです。私にはまだ叶えたい夢があるから、止まるわけにはいかないですからね。

ーー未来に前向きに進んでいく温かい歌になってると思います。また、カップリングにはアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のボーカルアルバムにイメージソングとして収録されていた「未来のひとへ」のオーケストラバージョンが収録されています。

TRUE:『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主題歌を作る打ち合わせが京都アニメーションさんであって。私がただ石立(太一)監督に会いたいのもあって、京都に行ったんですけど、そのときに、石立監督が「ずっと『未来のひとへ』を聴いてます」っておっしゃってくれたんですね。何百回も聴いてるって。ファンの方にライブを通して教わったことでもあるんですけど、私の曲に救われたって言ってくれる人がこんな身近にいたって、そこでも改めて気づいて。すごく嬉しいな、ありがたいことだなって思っていたんですけど、のちに、石立監督から「未来のひとへ」を主題歌として本編で使いたいっていうお話をいただいて。

ーーそうなんですね! もともとはいつ頃に作った曲だったんですか。

TRUE:テレビシリーズが終わったときくらいの時期だったんですけど、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を、ヴァイオレットが生きていた世界だけで終わらせてしまうのをもったいないなと思って、10話のアンのお話から着想を得て書き始めました。今、生きている私たちが感じるもの、受け取るものが多い作品だからこそ、もっともっと、未来に住む私たちにつながる歌を作れないかなと思って作った曲だったんです。それが、劇場版のシナリオとまさに同じだったんですね。最初はタイプライターで打っていたものが、文明が進化して電話が生まれて、もっともっと先にいる私たちにはメールもあるし、伝えるツールがたくさんある。だけども、伝えたい思いとか、伝えないといけない思いとか、今も昔も変わらないものがあって。私が「未来のひとへ」に込めた思いも同じだったので、劇場版でも使いたいっていうお話はとても嬉しいものでした。でも同時に、私には今、歌にしたい、今、曲に込めたい言葉や思いがあったから、新たに劇場版の主題歌を作りたいっていう気持ちがあって。今、作らなければ、アーティストとして一生後悔する! って思ったんですね。だから、今回、「Will」から「未来のひと」へとつながるような構成になりました。

ーーだから、この2曲がつながってるように感じるんですね。「WILL」には、〈未来へ/“あいしてる”と書いた手紙〉というフレーズがあり、「未来のひとへ」は〈わたしが生きる未来には/愛してるはあるのかな〉とあります。

TRUE:そうですね。ただ、あえて繋げようとか、同じフレーズを使ってとか、テクニック的なことは考えてなくて。「未来のひとへ」はもともとあった曲でもありますし、あくまでも「WILL」は別物として、映画版の主題歌として、私がこの作品を通して自分を見つめたときに感じたことをすごく素直な言葉で綴ったつもりです。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズのファイナル、一番最後の曲に相応しい曲になったかなって思ってます。

ーー「WILL」というタイトルにはどんな思いを込めましたか?

TRUE:私だけじゃなく、監督を始め、京都アニメーションのスタッフ、私と一緒に音楽を制作しているスタッフ、みんな、ヴァイオレットに対する愛がとても深くて。なかなかこんなに深く大勢の人に愛される女の子っていないと思うんですよね。なので、自分の嘘のない言葉で書いてはいるんですけども、個人的な歌にしてはいけないなっていうのがあって。たくさんの方の愛や意志をきちんと曲に反映させたいっていう思いがあったので、このタイトル『WILL』にしましたね。

ーー改めて、どんなWILL=意志を持って未来に進みたいと考えてますか。

TRUE:すごく強い人になりたいです。ありがたいことに、私の周りのスタッフのみなさんは「強くて、優しいです」っておっしゃってくださるんですけど、私自身はすごく弱いと感じていて。これまでも、何度も折れそうになったことがあって。そのたび、踏ん張って、立ち上がって。私は……アニソンシンガーになる前から憧れの人で、先輩でもある(茅原)実里さんに支えられて、やっと立っていられたんですよね。だから、もっと強い人にならないといけないと思うんです。私が作品を背負って歌わせていただいている意味や理由はきっとそこにあると思う。もっと前向きで強くて、だけど、しなやかで柔軟なアーティストでいたいなと思ってます。そんな意思がこの曲には反映できたと思ってます。

ーーすでに楽曲からは強さと優しさ、愛と命の重みを受け止める包容力を感じてます。最後に劇場に足を運ぶお客さんにメッセージをお願いします。

TRUE:テレビシリーズから応援してくださっていた皆様にとってもいいフィナーレになるのではと思います。また今回の劇場版で初めて作品を知ったというお客様にも、1つの作品として楽しんでいただければ嬉しい。そして幸せな気持ちになっていただけたら。監督も「見終わった後に、身近な人にほんのちょっとだけ優しくなれるような物語になるといいな」っておっしゃっていて。私も全くの同感です。ちょっとだけでもいい。見てくれた人の明日が、優しく穏やかなものになったらいいなって思いますし、こんな時だから、なおさら愛に触れていただきたいなって思います。

■リリース情報
『WILL』
発売:2020年9月16日(水)
価格:¥1,200(税抜)
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』主題歌
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト

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