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「東京・春・音楽祭/川口成彦(フォルテピアノ)協奏曲の夕べ」 モーツァルトやベートーヴェンが生きた時代の響きを堪能

ぴあ

20/3/25(水) 12:00

川口成彦 (C)Fumitaka Saito

2018年にワルシャワで開催された第1回「ショパン国際フォルテ・ピアノ・コンクール」において、見事第2位に輝いたことが記憶に新しい川口成彦。一躍時代の寵児となった川口が「東京・春・音楽祭2020」で披露してくれるのは、モーツァルトとベートーヴェンの協奏曲だ。現代ピアノの登場によって過去の楽器となった感のあるフォルテピアノだったが、近年盛んになったオリジナル楽器(ピリオド楽器)演奏復興活動によって再び注目が集まっている。その理由は、現代ピアノには無い優しく繊細な響きが、モーツァルトやベートーヴェンが活躍していた時代の響きにほかならないからだ。

共演するオーケストラももちろんオリジナル楽器を使用する“古楽オーケストラ”だけに、時代の息吹を感じる清々しい演奏が期待できそう。ちなみに川口の使用楽器は「A.ヴァルター/1795年モデル」。

200年以上の時を超えた素敵な世界を探訪したい。

●公演概要

4月1日(水)東京文化会館 小ホール
「川口成彦~協奏曲の夕べ ピリオド楽器で聴くモーツァルト&ベートーヴェン/東京・春・音楽祭2020」

●川口成彦(フォルテピアノ)

(C)Juan Jos_ Molero Ramos

1989年に岩手県盛岡市で生まれ、横浜で育つ。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、ブルージュ国際古楽コンクール・フォルテピアノ部門最高位、第1回ローマ・フォルテピアノ国際コンクール優勝。フィレンツェ五月音楽祭や「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭(ワルシャワ)をはじめ欧州の音楽祭にも出演を重ねる。2019年にはマスカット(オマーン)のRoyal Opera House Of Musical Artsのオープニングイベントに招かれ、王族の前で演奏を行う。

協奏曲では18世紀オーケストラ、 {oh!} Orkiestra Historyczna などと共演。またモダンピアノでは2016年にアメリカにて世界的オーボエ奏者ニコラス・ダニエルと共にプーランクの『オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲』の最終稿の世界初演を行っている。昨年はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーと共に室内楽形式によるピアノ協奏曲のリサイタルをオランダにて開催した。

東京藝術大学大学院およびアムステルダム音楽院の古楽科修士課程を首席修了。フォルテピアノを小倉貴久子、リチャード・エガーの各氏に師事。ドゥシークの作品集(BRILLIANT CLASSICS)、シューベルトの作品集(Fuga Libera、レコード芸術特選盤)のほか、 2018年には自主レーベル MUSIS を立ち上げ、第一弾としてバルトークの『2台のピアノと打楽器のためのソナタ』をアナログレコードでリリースする。またスペイン音楽をこよなく愛し、2019年にCD『ゴヤの生きたスペインより』を発表する(MUSIS、レコード芸術特選盤・朝日新聞特選盤)。アムステルダム在住。

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