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『おちょやん』杉咲花が若葉竜也に本気の恋? 気になる成田凌の存在も

リアルサウンド

21/1/20(水) 13:00

 恋心を知るため、小暮(若葉竜也)に恋人役を頼んだ千代(杉咲花)。しかし例によって、勢い余って「うちの恋人になってくれはらへんやろか」と愛の告白をしてしまうのであった。連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合)第33話では、なぜか撮影所にいる一平(成田凌)との再会と、木暮との“恋人のふり”デートの様子が描かれる。

 千代が恋心を学ぶために“恋人のふり”を選んだのは小暮だった。しかし千代が小暮に“恋人のふり”を頼む現場には、なぜか一平が。ふらりと登場した一平の姿に、千代は驚く。そして一平に、自分が女優になったことを知った道頓堀のみんなはどうしていたかと尋ねるのであった。一番気にかけていたことを聞いたのにもかかわらず、一平は「あほやなあ、役者なんかやるもんやあらへんのになあ、とみんな言うてた」と素直に答えず、千代はそのことを気にかけ夢にまでみてしまう。

 そして勉強のための小暮との“恋人のふり”デートでは、撮影がおして小暮が時間通りに来ることができなかったため、映画を観るのは諦め、食事に行くことに。最初はぎこちないふたりの会話であったが、徐々にいい雰囲気へ。“恋人のふり”のはずが、小暮は「千代ちゃんと話してると、なんだかいつもホッとして元気になれた」と鶴亀撮影所での千代に救われていると洩らすのであった。この小暮の気持ちに心を動かされた千代は、小暮のことを好きになる。カフェー「キネマ」に戻った千代は「あの人のこと、好きみたいや」と唐突に口にし、周囲を驚かせるのであった。

 はじめはデートのふりだったにも関わらず、千代はここで本当の恋心を知ることになるのかもしれない。小暮の真っ直ぐな瞳と、夢を追う一所懸命な姿は千代にとっても刺激的に映ったのだろう。

 一方で気になるのは、撮影所には訪れていた一平の存在だ。一平は一体何のためにあそこにいたのだろうか。幼なじみの一平だが、千代に全く無関心というわけではなさそう。千代と小暮がデートすることを根掘り葉掘り聞き、さらには小暮にも「千代とひとつ屋根の下に暮らしていた者です」と牽制するかのような言葉。今後の一平の動向も気になるところである。

 成田凌の演じる一平のいたずらっぽい笑みと、ひょうひょうとした姿は、若葉の演じる真っ直ぐで夢に向かってひたむきな小暮とは対照的。しかしどちらも、恋心を抱いてもおかしくない魅力を放っている。『おちょやん』に恋の風を吹き込む小暮と、それを隣で見守る一平の今後に注目していきたい。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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