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嵐 櫻井翔、個人活動の広がりもグループへの“愛情”? 37歳の誕生日を機に考える

リアルサウンド

19/1/24(木) 7:00

 今年12月25日の東京ドーム公演まで、国内アーティスト史上最大規模のライブツアーを開催する嵐。グループとしてもデビュー20周年を控えるなかで、メンバーの櫻井翔が1月25日に37歳の誕生日を迎える。

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 櫻井にとって、2018年は個人での活動が特に際立った1年だった。同年5月公開の映画『ラプラスの魔女』では、4年ぶりに主役として出演。『ラプラスの魔女』は東野圭吾の原作を映画化した作品で、櫻井は地球化学専門家の大学教授・青江修介を演じた。櫻井の演技で特筆すべきは、彼の経験が活きた立ち振る舞いだ。青江は作品の主役ながらも、主張しすぎず、映画の“進行役”のような存在だ。櫻井は『news zero』(日本テレビ系)のキャスターや、番組MCとして普段から一歩引いた立場を取っているからこそ、青江のようなキャラクターを表現できたのかもしれない。

 『2018平昌冬季オリンピック』では、自身6度目となるオリンピックキャスターに抜擢。そのなかでも、『news zero』で行なわれたスキージャンプの高梨沙羅選手への直前インタビューが印象に残っている。同インタビューで、櫻井は高梨も実践していたローラー練習に挑戦。嵐の活動にも通ずる、体当たりでの取材に臨んでいた。また、今年9月より開催の『ラグビーワールドカップ2019』でも、スペシャルキャスターに選出。日本テレビ系の中継番組テーマソングは、嵐の新曲「BRAVE」に。アーティストとキャスターの2足のわらじで、番組全体を大いに盛り上げてくれることだろう。

 昨年大晦日に放送の『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)では、内村光良や広瀬すずとともに司会進行を担当。2010年より、5年連続でグループとして白組司会を務めていながらも、個人としては今回が初めて。それにも関わらず、櫻井のつつがない番組運びには、多くの視聴者が安心感を抱いたに違いない。

 その安心感を共有しているのは、広瀬すずも同様だと思われる。前述した『ラプラスの魔女』でも共演経験のある2人。オンエアを前にしたリハーサル時の囲み取材では、櫻井が緊張気味の広瀬に「(広瀬は)音楽がすごい好きだから、自分たちが紹介する立場で楽しんでいるのが伝われば、視聴者のみなさんも同じように楽しんでくださると思う」と温かい言葉を掛ける場面もあった(参考:嵐 櫻井翔、『紅白』初司会の広瀬すずにアドバイス「紹介する立場で楽しんでいるのが伝われば」)。ファンの間でも有名な櫻井の“兄貴分”ぶりが、ここでも発揮されたようだ。

 ここまで振り返ったように、個人として幅広い分野で活躍を見せる櫻井。そんな彼にとって、あらゆるバイタリティのベースはやはり、嵐の存在なのだろう。本稿では、彼がグループでの20年間について答えたインタビューを参照したい(参考:女性セブン2019年1月3・10日号)。

 同インタビューでは、「あなたにとって“嵐”とは?」という質問に、櫻井は「宝物」とまっすぐ回答した。「嵐の中でこれからも変わらないと思うことは?」と問われた際には、「実直で、おごらず、丁寧に仕事をする」と、真摯さを覗かせている。国民的アイドルグループと謳われながらも、常に初心を忘れない謙虚な姿勢こそが、彼らの親しみやすい雰囲気の背景にあるのだろう。

 また、メンバー個人の印象に対して、大野智に「先輩。13才の時“あの子の踊りを見ながらやってみなさい”と社長から言われた。その気持ちは今も変わらない」、松本潤には「いろんなことをスクラム組みながら一緒に闘ってきた」とコメント。20年以上の歳月を過ごしながらも、メンバーに対する熱い想いやリスペクトは、常に胸の内にあるようだ。櫻井にとって、嵐はあらゆる活動の原動力となり、メンバーへの情熱もまた、グループとしての誇りに繋がっている。そう考えれば、嵐の一員として個人活動を広げることも、グループに対する愛情と受け取れるのではないだろうか。

 インタビュー終盤、櫻井は「2019年に “猪”突猛進したいこと」として、「嵐。とにかく嵐、何よりも嵐で!」と語っている。また新たに歳を重ね、挑戦を続けることで、櫻井は自身の輝きを強めるはずだ。その輝きが、嵐の栄光に結びつくことは、もはや言うまでもない。(青木皓太)

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