海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔
クエンティン・タランティーノ
連載
第12回
── さて、今回はクエンティン・タランティーノです。彼の9本目の長編『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日に日本でも公開されます。本作の舞台は1960年代後半のハリウッド。女優のシャロン・テートがマンソンファミリーに殺された1969年の事件に材を取っています。この映画、そういう基礎知識がないと着いていけないんじゃないですか?
渡辺 そうですね。事件を知っているとお楽しみが100倍くらいになるけど、まったく知らないと何が何だか、かもしれない。おそらく、そういう人たちのために役者は豪華にしたんじゃないですか?
── レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの夢の共演ですよね!
渡辺 タランティーノはレオくんを『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、ブラピは『イングロリアス・バスターズ』(09)で起用しているから、実現しやすい状況だったのかもしれない。
ただ、その『イングロリアス…』のときふたりはニアミスしているんです。タランティーノが言うには、同作でクリストフ・ヴァルツが演じたナチの親衛隊将校役にレオが興味あると連絡して来たんだとか。