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鈴木京香は料理ドラマに必要不可欠!? 『グランメゾン東京』など出演作と『行列の女神』の共通点

リアルサウンド

20/4/20(月) 8:00

 苦境にあえぐラーメン店を救うフード・コンサルティングの物語を描くドラマ『行列の女神~らーめん才遊記~』(テレビ東京系・以下、『行列の女神』)の放送がスタートする。主演の鈴木京香は、ラーメン業界を牽引する「清流企画」の社長・芹沢達美を演じる。

【写真】『グランメゾン東京』の鈴木京香と木村拓哉

 鈴木といえば、つい昨年、『グランメゾン東京』(TBS系)で三つ星を目指すフレンチシェフを熱演。また、視聴者の間では、「レストランモノといえば鈴木京香」と声があがっている。それもそのはず、これまで鈴木は1995年に放送された『王様のレストラン』(フジテレビ系)、2003年に放送された『熱烈的中華飯店』(フジテレビ系)、そして『グランメゾン東京』と多くの料理ドラマへの実績があるのだ。それらのドラマには、登場人物たちが力を合わせて困難を乗り越え、店を「再建」していくという共通点があった。その上で鈴木は、そんなグルメドラマに登場するあらゆるキャラクター像を網羅してきたのだ。

 鈴木は三谷幸喜作品の常連俳優でもあるのだが、そのきっかけになったのが『王様のレストラン』だろう。倒れかけたフレンチレストランの再建を目指すドラマであり、鈴木は西村まさ彦(当時・西村雅彦)演じる支配人と関係をもつ元ホステスのバーテンダーを演じていた。やる気のない従業員の一人で、「私、愛人顔だから」という台詞が印象深く、鈴木はコミカルなマドンナ的立ち位置を演じきっていた。SNS上では「鈴木のコメディエンヌぶりが咲き始めた作品」とも評されている。

 『熱烈的中華飯店』は、豪華客船内の中華料理店を舞台に、ひょんなことから料理を振る舞うことになった素人7人が奮闘していくグルメドラマ。鈴木は、統率力はあるがそそっかしい幹部候補生を演じていた。個性豊かな7人に振り回されながらも、彼らをまとめ上げていく姿が印象に残っている視聴者も多く、『行列の女神』の鈴木の役柄に「『熱烈中華飯店』を思い出す」という声もあがっている。

 そして『グランメゾン東京』。公式インタビューで、自身の役について「肩肘張って頑張りすぎている」とコメントしていた鈴木だが、全力で三つ星を獲りに行こうとする姿に胸を熱くした視聴者も多いはずだろう。また放送時には「1995年の『王様のレストラン』がきっかけでレストランの世界に飛び込んだ人達の今を考えると(フレンチシェフ役は)鈴木京香しかいない」という声もあった。鈴木の過去作は、その後も彼女が演じる役に説得力をもたらしてきているのである。

 『行列の女神』では、役作りのためにラーメンをつくる練習に励み、「協力してくださるラーメン界の先生方のおかげで、ラーメン作りが日々上達しています。私オリジナルのラーメンが完成する日がくるよう励みます」と制作発表時にコメント。本作について「今はフード・コンサルタント業とラーメンに、どれだけ夢中になれるかが大切だと思って取り組んでいます」と真摯な姿勢を見せている。

 やる気のない従業員、統率力はあるがそそっかしい幹部候補生、三つ星を目指すフレンチシェフと、これまで鈴木はグルメ再建ドラマに登場する個性豊かなキャラクターを一通り演じてきた。『行列の女神』が放送されるのは「ドラマBiz」と呼ばれる、“働く人々”を通して現代社会を描くドラマ枠であり、本作はその第9弾目。“食”というテーマだけでなく、コンサルティング、起業、経営のノウハウをも描く本作で、鈴木はとうとう飲食店を引っ張っていく側に立つ。グルメドラマ、再建ドラマになくてはならない存在となった鈴木の手腕に期待が高まる。

(片山香帆)

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