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吉永小百合、“旦那様”役に前川清を指名した理由語る「得も言えぬ風情」

ナタリー

19/10/1(火) 11:16

左から前川清、吉永小百合、天海祐希。

「最高の人生の見つけ方」の地方キャンペーンが9月30日に大阪・ホテルニューオータニ大阪で行われ、キャストの吉永小百合、天海祐希、前川清が登壇した。

余命宣告を受けた2人の女性が、12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行しようとするさまを描いた本作。人生を家庭に捧げてきた大真面目な主婦・幸枝を吉永、人生を仕事に捧げてきた大金持ちの社長・マ子を天海が演じた。前川は幸枝の夫・孝道に扮している。3人は地方キャンペーンの集大成としてホテルでの記者会見に出席。吉永が「最高の相棒・天海さん、旦那様の前川さんと楽しく映画作りをして参りました」と挨拶すると会場からは大きな拍手が巻き起こった。

実は吉永のアイデアで決まったという天海と前川のキャスティング。吉永は2001年公開作「千年の恋・ひかる源氏物語」での天海との共演を振り返り、「そのときはほとんど言葉も交わさずに残念だったんですが、天海さんといつか2人でロードムービーをやりたいわねと話していたんです。ですから今回ぴったりだと思って、お願いして出ていただきました」と経緯を明かす。この言葉に、天海は「吉永さんからご指名をいただいたと聞いて、断ろうという選択肢はございませんでした。うれしいなという気持ちでいっぱいで、ぜひやらせてください!とご連絡いたしました」と満面の笑みを見せる。

また吉永は「前川さんはいつもジムが一緒なのですが、得も言えぬ風情があって、こういう方に旦那様役をやっていただいたらどんなにいいだろうと思っておりました」と述懐。オファーを最初は断ったという前川は「本当にぶしつけな言い方ですけど、私は歌い手でございます。吉永さんという方に声をかけていただいたことに関しましては大変うれしゅうございましたけれども、私は役者ができません。かえってご迷惑をおかけしてしまうのではないかと」とその理由を説明しながら、「ただそんな中でいろいろ考えまして、今まで50年歌を歌わせていただいて、こうやって声をかけていただくくことは人生で一度あるかないかの機会。ご迷惑をおかけしてしまうかもしれないですけど、お恥ずかしながら参加させていただきました」と出演に至るまでの心境を明かした。

最後に天海は、最近参加したという試写会の様子に触れ「奥さんに連れられているご主人がとても多かったんです(笑)。そういう見方もあるんだなとほほえましい気持ちになったので、ぜひ奥様! ご主人を引きずって映画館に足をお運びください」とアピール。吉永は「とてもポップな映画になっております。私くらいの歳の方、あるいは若い方がどういうふうに受け取ってくれるのかとてもワクワクしております」と期待を膨らませ、会見を締めくくった。

犬童一心が監督を務めた「最高の人生の見つけ方」は10月11日より全国でロードショー。

(c)2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会

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