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新作リリースのStray KidsとSEVENTEEN、『Road to Kingdom』優勝THE BOYZ……今後のシーン担うボーイズグループ

リアルサウンド

20/6/30(火) 6:00

  6月のK-POPシーンは男女ともに人気グループのカムバックが目白押しだった。今回は特に今後のシーンを担う注目度の高い3つのボーイズグループを紹介する。

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 まずはStray Kids。彼らは6月17日に韓国初のフルアルバム『GO LIVE(Go生)』をリリースした。リード曲は「God’s Menu(神메뉴/神メニュー)」というなんともインパクトのあるものだが、この曲名に名前負けすることのない強いサウンドの曲に仕上がっている。印象的なフレーズがいくつも詰め込まれているため、曲の展開も予期できない斬新さを持っているはずなのに耳に残りやすく、リード曲にふさわしいだろう。韓国のアイドルソングに見られる工夫の一つとして“追いかけて歌いやすい(=耳に残りやすい)フレーズを繰り返す”というのが挙げられるが、この「God’s Menu」は一見そうは思えない。しかしながらサビにこの工夫がしっかり埋め込まれており、複雑ながらも印象に残る曲になっている。また、イントロのフレーズも1曲を通して効果的に散りばめられており、その中毒性にハマってしまう。メンバーのバンチャン、チャンビン、ハンによる「3RACHA」と呼ばれるプロデュースチームが作詞作曲したということもあり、今後も彼らの制作・パフォーマンスともに目を離せないグループになりそうだ。

 そして6月22日にはSEVENTEENが『Heng:garae』でカムバック。リード曲「Left & Right」のMVも公開となった。毎度のことながらSEVENTEENの曲の外すことのないキャッチーさには驚かされる。かといってありきたりなわけでも、過去の曲と似ているわけでもない。それでいて聞いたらすぐに「SEVENTEENっぽさ」を感じられるのだからさすがだ。Stray Kidsの話の中でも挙げた“印象的なフレーズを繰り返す”という技法をいつも楽曲の中で効果的に使うのがこのグループだ。

 「Left & Right」も、タイトルでもある〈Left&Right〉というフレーズを始まりからリズミカルに繰り返したり覚えやすい掛け声が入っていたりと一度聞けば耳に残るようなものになっている。応援歌ということで、エネルギッシュな舞台と息のあったダンスも併せて必見だ。

 また、次世代の注目グループを一気に見ることができることで話題だったのが『Road to Kingdom』。昨年放送の『Queendom』は、女性アイドルによるカムバックをかけた音楽サバイバル番組であったが、『Road to Kingdom』はその男性アイドル版である『Kingdom』への出場権を奪い合うための番組だ。大きな人気を集めているアイドルたちの音楽サバイバル『Kingdom』に出場するため、現時点ではまだ”次世代”のグループである7組が真の人気アイドルへの道に向かってバトルを繰り広げる。この番組にはPENTAGONやVERIVERYなど、作詞作曲・編曲・振り付けといった自己プロデュースをすることができるグループが参加しているというのも、実力を見ることができるポイントではないだろうか。

 優勝はTHE BOYZが勝ち取ることとなったが、全ての舞台において彼らの演出やストーリー性は光っていた。ファイナルでは初公開となる自身の楽曲「CHECKMATE」を披露し、まさに“King”を思わせるような衣装と演出、完成度の高いパフォーマンスは“次世代”から抜け出す様子を感じさせてくれた。そして流れるようなラップと耳に残る歌声でさらに多くのファンを獲得したのではないだろうか。同楽曲はじめ、ファイナル出場グループの楽曲は『Road to Kingdom FINAL EP』として配信中。実力、エンターテインメント性ともに高いグループが現れ、『Kingdom』での戦いはさらに白熱することだろう。

 続々と新しい実力派が登場するK-POPシーンだが、すでに不動の人気を得ているグループもさらなる進化のための努力を惜しまない。多くのグループが完成度の高いパフォーマンスを見せてくれることを期待してこれからも追いかけていきたい。(フルヤトモコ)

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