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鳳月杏主演で宝塚月組が異色時代劇『出島小宇宙戦争』を上演

ぴあ

宝塚歌劇月組 デジタル・マジカル・ミュージカル『出島小宇宙戦争』 (c)宝塚歌劇団

宝塚歌劇団月組の鳳月杏が主演するデジタル・マジカル・ミュージカル『出島小宇宙戦争』が、2月8日(土)に大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕する。

少女漫画から抜け出てきたような足の長い抜群のスタイルと、4年半を過ごした花組でより磨きをかけた男役芸で、今や、魅力的な大人の男性を演じさせたら宝塚でも屈指と言われるほどの鳳月が、古巣の月組に戻ってから初めて挑む主演作ということで、注目度も非常に高い。

作・演出は谷貴矢。『アイラブアインシュタイン』や『義経妖狐夢幻桜』といった、パラレルワールドが展開する物語を得意とする気鋭の演出家で、この『出島小宇宙戦争』も、江戸時代の長崎・出島を舞台にしてはいるが、当然ながらただの歴史物ではない。

鳳月が演じるカゲヤスは、出島に居留する外国人の中に紛れ込んでいると噂される宇宙人探索のため、幕府から送り込まれた天文方で、樺太探検の経験がある御庭番リンゾウ(暁千星)と共に、長崎に向かう。しかし、そこに広がっていたのは、見たこともない幻想未来都市だった。彼は出島で出会ったタキ(海乃美月)の協力を得て、この近代技術をもたらしたシーボルト(風間柚乃)の正体を探ろうとするが……。

幕府天文方の高橋景保や、探検家の間宮林蔵、シーボルトとの間に娘イネを儲けた楠本滝など、歴史上の人物を連想させる名を持つ登場人物たちが、パラレルワールドの出島で繰り広げるコメディタッチのミュージカルに期待したい。

大阪公演は2月16日(日)まで。2月24日(月)から3月1日(日)まで、東京・池袋の東京建物ブリリアホールでも公演が行なわれる。

文:原田順子

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