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BTS、「Stay Gold」で歌う青年期の目線から見た“Goldな時” 『CDTVライブ!ライブ!』での初パフォーマンスを受けて

リアルサウンド

20/6/23(火) 12:30

 7月15日にリリースされるBTSの2年ぶり4枚目の日本オリジナルアルバム『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』に先がけ、6月19日に「Stay Gold」が先行配信された。シングルカットのタイトルソング的な意味での日本語オリジナルソングとしては「FOR YOU」「Lights」に続く3曲目で、初めて全世界同時配信され、80カ国以上のiTunesランキング(ダウンロード)で1位を獲得した。テレビ東京にて放送開始予定のドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』の主題歌としてタイアップも決定している。

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 「Stay Gold」はBTSとしては珍しいミドルテンポのバラード曲だが、ゴスペルを思わせる壮大なコーラスが華やかさを加えている。シンプルながらサビで繰り返しつつ盛り上がって行くユニゾンがエモーショナルな印象だ。BTSの日本語オリジナル曲は韓国語の楽曲と比較すると編曲がシンプルな分、メンバーの声をよく聴くことが出来る曲が多い。高音部やサビ、ポイントとなるパートなど、母国語の楽曲の中ではどうしても部分ごとに定型になりがちな歌の割り振りも、言語が異なれば声の出し方も変わるためにまた少し変わってくる。韓国の楽曲制作とはまた少し違う作られ方のケースも多く、韓国の楽曲では割り振られることが珍しいメンバーの高音パートやボーカルスタイルなど、パフォーマーとしてのメンバーの新鮮な側面が発見できる感覚がある。今作ではラップを担当することが多いメンバーも、シンギングラップのようなパートで歌を聴かせてくれる。主役はメンバーの「声」と言っても過言ではないかもしれない。現在ボーカルパートを多く担っているJUNG KOOKはWEB限定ムービー「BTS MUSIC JOURNEY」のインタビューで、「声の良さや技巧的なことよりも、感情伝達が最も重要だと思う。表現方法についてアドバイスを受けることもあるが、基本的には自分が最も良いと感じることを込めている」と語っていたが、そのような感情表現を主体に置いたエモーショナルなパフォーマンスを表現するにはとても良くあった楽曲スタイルではないだろうか。

 6月22日にTBSでオンエアされた『CDTVライブ!ライブ!』では、韓国からの中継で「Stay Gold」のライブステージが披露された。メンバー自身の解説によると、「この世界にはいいことばかりがあるわけではないが、君のその輝きを失わないで欲しい」というメッセージが込められているという。生命の木を思わせる大木のようなセットの前に座ったメンバー達は、「BTSといえば激しいダンスパフォーマンス」というイメージとは一味違う、ボーカルに重点を置いたライブパフォーマンスをみせた。この曲が公開された当初、歌詞の内容にジャケット写真のイメージも重なり、今までの楽曲とはまた異なる落ち着いた大人っぽい印象を受けたファンもいたようで、セクシーな曲なのではないかという新しいスタイルへの期待感も持たれていたようだ。

 タイトルの「Stay Gold」には、「いつまでも金のように輝く時を」という意味があるが、この「輝く時」にも金銭的や社会的な“成功”を意味する面と、精神や肉体面での“全盛期”を意味する側面がある。多くのメンバーがBTSにとっての転換期として挙げた韓国でのブレイク曲「I NEED U」の収録アルバムのタイトルが『花様年華 pt.1』で、リパッケージが『花様年華 Young Forever』だったことを考えれば、その世界観と再び繋がったような感覚を覚える。ただし、当時は少年期と青年期の間にあった、まさに「花様年華」の真っ只中であったが、そこから成長した今の青年期の目線から歌われる“Goldな時”は、また異なる意味合いも含んでいるのではないだろうか。

 『CDTV ライブ!ライブ!』では、メンバーのJUNG KOOKが制作に参加した「Your eyes tell」が7月13日に同番組で披露されることも発表された。アルバムのフルリリース前に、そちらの楽曲のライブパフォーマンスも楽しみにして待ちたい。(DJ泡沫)

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