中島貞夫 ちゃんばらの美学
股旅時代劇のブームの最中にー『木枯し紋次郎』『木枯し紋次郎 関わりござんせん』
全10回
第7回
19/4/23(火)
中島貞夫監督
『木枯し紋次郎』(1972)を撮った頃は、『仁義なき戦い』(1973)なんかの実録路線が始まる直前の任侠映画の時代なんだけど、任侠映画からいきなり実録映画に移行したんじゃなくて、「アンチ任侠」という流れがあったんだよね。俺は任侠映画があまりしっくりこなくて避けてたんだけど、プロデューサーの俊藤(浩滋)さんが、「これやったら、お前もやるやろう」と持ってきたのが『懲役太郎 まむしの兄弟』(1971)。これがアンチ任侠映画でね。シリーズになったんだけど、その頃から俊藤さんに「時代劇やりましょうよ」と言ってたんだ。
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