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「子供はわかってあげない」沖田修一の大ファン上白石萌歌が「宝物の夏になった」

ナタリー

「子供はわかってあげない」完成披露上映会の様子。

「子供はわかってあげない」の完成披露上映会が本日7月27日に東京・ニッショーホールで行われ、キャストの上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司、監督の沖田修一が登壇した。

田島列島による同名マンガをもとに、水泳部所属の朔田美波と書道部員の“もじくん”こと門司昭平が繰り広げるひと夏の冒険を描いた本作。美波を演じた上白石は、沖田の監督作の大ファンであることを明かし「まさか監督の映画の中で生きられるとは。肌を真っ黒に焼いて、髪も人生で一番短くして、10代最後の宝物のような夏になりました」と2019年に行われた撮影を振り返る。

クランクインの日には、美波ともじくんが学校の屋上から1階まで下りていくシーンの撮影が行われた。上白石が「あの長回しのシーンを撮り終えたとき、きっとこの作品は大丈夫だと思いました」と話す一方、細田は「長回しの経験がなかったので、ヘマをするとしたら僕のほう……」と緊張していたことを吐露。また細田と兄弟役を演じた千葉が「2019年の夏は佳央太くんとともにあった。濃密でね」と目配せすると、細田は「僕自身にとってもお兄ちゃんのような存在です」と満面の笑みを浮かべた。

原作マンガを「ものすごく面白かった」と語った豊川は「みずみずしくて切なくて、こんなおっさんでも青春に浸れる。映画のシナリオにもジーンとするところがあったし、ぜひやらせていただきたいと」とオファーを快諾したことを伝える。そして上白石と海で泳ぐシーンについて「僕にも萌歌ちゃんくらいの年齢の娘がいるんですが、あのシーンは父親にとっては理想。普通、父親は娘にあんなことしてもらえないですから」と現実と絡めて話し、会場に笑いを起こした。

続いて話題は、登壇者たちが経験した“ひと夏の冒険”に。上白石は小学生のときに2年間水泳を習っていたと言い、「バスで水泳スクールの夏期講習に行っていたんですが、それが私が思う夏ど真ん中。朝の6時半くらいからラジオ体操をしたりして」と回想。また「祖母が80歳くらいでバタフライを泳ぐような人だったんです。水泳は苦手だったんですが、私も取り組んでみようと思って始めました」と習い始めたきっかけも明かす。豊川は、役者になるために上京した頃を回想し「お金がなく、携帯もない時代だったので、知り合いのアパートの前で座って何時間も待ったり、公園の水道水を飲んだり……秋の風が吹くまで一文なしで過ごしました」と当時に思いを馳せた。

「子供はわかってあげない」は8月13日に東京・テアトル新宿で先行公開。8月20日より全国で上映される。

(c)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (c)田島列島/講談社

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