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欅坂46 鈴本美愉、“不器用な格好良さ”でファン魅了 ダンサーとしての圧倒的な存在感とは

リアルサウンド

17/12/14(木) 8:00

 今年の欅坂46は怒濤の成人ラッシュ。上村莉菜、長沢菜々香、石森虹花、土生瑞穂、尾関梨香、守屋茜と今年20歳を迎えるメンバーが続き、そして12月5日に最後に20歳を迎えたのが鈴本美愉だ。クールで人見知りな印象を持たれがちだが、知れば知るほど明るく表情豊かなことがわかり、今後さらなる活躍を期待されるメンバーとしてファンからの注目度も高い。

参考:欅坂46はなぜ“検索”される? アイドルファン以外にもリーチした2017年の活動から考える

 ヒップホップダンスとジャズダンスを3年ほど経験している鈴本。「サイレントマジョリティー」や「語るなら未来を…」といった初期曲からダンスで頭角を表し、最新シングル「風に吹かれても」でも難易度の高いダンスを笑顔でキレッキレに踊っている。鈴本はダンスが印象的なMVが公開される度に、ファンの間で名前が取り沙汰されることも多い。小柄な体をめいいっぱい動かし、テクニックを交えつつ楽曲の世界や感情を表現するダンス。表現力という点では、センターの平手友梨奈に負けずとも劣らない。ただ、鈴本自身は自分のダンスに納得がいっていないらしく、「自分のダンスは好きじゃないんですよ。いろんな方のダンス動画を観る度に、『私のダンスはまだまだだな』と思わされるんです」と答えている(参考:『OVERTURE No.012』)。持ち前のダンスセンスはもちろん、その職人気質なストイックさもダンスの技術を向上させている一因だろう。

 今夏に行われた全国ツアーでは、毎回のライブ映像を齋藤冬優花と見返し、気になるところを本番前にメンバーに説明していたという。しかし、鈴本はメンバーに直接言うことができず、いつも伝える役は齋藤だった。鈴本は「私も『欅のみんななら、できるよ』と感じたことは。自分の口から言いたいなと思うんですけど。言葉にするのが得意じゃないんですよね…(笑)」と人見知りな一面を語っており、実際言葉ではなく行動で示すことも多い。(参考:『B.L.T. 12月号』)例えば、「大人は信じてくれない」のダンス練習にて、長沢菜々香が自主練習しているところに鈴本がやってきて、長沢の横で練習を始めるというエピソードがある。(参考:B.L.T.web)真相はわからないが、これは言葉にできない鈴本がさりげなくお手本を見せていると推測でき、この不器用な格好良さがファンの間でも語り草となっている。

 鈴本のダンスはメンバーにとっての見本になっており、グループのパフォーマンス面のレベルを引き上げている存在と言える。鈴本が溺愛している織田奈那も「美愉のすごいところは、何といってもパフォーマンスの面。ダンスもよく教えてもらって助けられてますね」と語っており、欅坂46に欠かせない存在であることが窺える。(参考:『ボム 12月号』)

 また、バラエティ面では、リアクション役としても重宝されており、特集が組まれるほど表情豊かなリアクションを今までに見せてきた。特に美味しい物が出た時の表情が素晴らしく、それを見ているだけで幸せな気分になれる。もちろん表情のリアクションだけでなく、『SHOWROOM』の鈴本もファンの間では人気だ。鈴本は、じっとしていられない性分なのかとにかく動きまわり、画面の片隅で踊りまくっていたり、モニターサイズをうまく利用して本能の赴くままに行動している。

 ただ、そんな天真爛漫さをバラエティ番組であまり見せないのがもったいない。『欅って、書けない?』(テレビ東京/以下けやかけ)出演当初は、栗好きをアピールし「私=栗だと思ってください」と自己紹介。「栗太郎」とあだ名が付くほど栗好きキャラとして親しまれた。その地道な栗好きアピールが実り、今年9月には『Yahoo!ライフマガジン』で「欅坂46・栗太郎が恋する秋のマロンスイーツ3選」という企画が実施され、「芋栗南京フェア」をレポートしていた。ただ番組では「栗太郎封印宣言」をしており、「“栗太郎”の印象が強すぎて、本名を覚えてもらえていない気がして。なので、本名でも呼んでください!という意味での宣言でした。でも、“栗太郎”ってあだ名が付いたときはうれしかったですね」と語っている。もしかすると、彼女なりのプランがあり、今はキャラの模索中なのかもしれない。最近はトークで前に出る機会は少ないが、それでも『けやかけ』の運動会企画などで見せる、抑えきれない感情が出る瞬間を心待ちにしているファンは少なくない。

 「人を笑顔に幸せにしたい」と思い立ち、アイドルを目指し始めた鈴本。「美しく愉快な子に」、という願いをこめてつけられた名前にピッタリな存在になりつつある。最近はソログラビアの機会も徐々に増え、グループとしても年末番組に引っ張りだこの状況だ。2017年の活躍をバネに、来年は20歳になった鈴本がさらなる飛躍を見せてくれそうだ。(本 手)

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