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ぴあ

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樋口尚文 銀幕の個性派たち

福本清三、名もなき映画サムライの構え(後篇)

隔週連載

第31回

19/8/29(木)

福本清三が東映京都撮影所の大部屋に雇われた1959年、ちょうど普及しはじめたテレビ受像機の小さな画面のなかで大喝采を浴びていたのが、国産テレビヒーロー第一号の『月光仮面』である。その主人公、月光仮面の正体である祝十郎探偵に扮して人気を集めていたのが大瀬康一だった。実は大瀬も大泉にある東映東京撮影所で大部屋俳優をやっていたのだが、スタア俳優の吹き替えで危ないアクションなどを買って出ると監督たちから大変重宝がられたという。目立たないその他大勢をきっちり演じ、悪目立ちしないのが大部屋の美徳であったわけだから、こういう顔を隠した吹き替えのアクションなどは大部屋俳優が華々しく目立つチャンスであった。まだ「スタントマン」という言葉がなかった時代のことである。

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