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乃木坂46 井上小百合、写真集『存在』に込められた“恩返し” グループ愛溢れる人柄を解説

リアルサウンド

18/12/16(日) 7:00

 乃木坂46の井上小百合が、12月12日に1st写真集『存在』を発売した。

参考:乃木坂46 若月佑美は“思い”の人だったーーグループ在籍7年の軌跡と感謝を伝えた卒業セレモニー

 『乃木坂工事中』(テレビ東京系)にて、自身のソロ写真集を熱望し、憧れの国としてスイスを挙げていた井上。その願いを見事叶える形となった『存在』は、12月14日に誕生日を迎えた井上の24年が詰まった写真集だ。発売前日にはSHOWROOMで発売記念の配信が行い、誕生日当日にはHMV&BOOKS SHIBUYAで発売記念イベントも開催した。イベント会見のレポートやSHOWROOMでの配信を観ていて改めて感じるのは、井上は謙虚でいながらも感謝を忘れない、信念の人であるということだ。

 『存在』は、秋元康からもらったいくつかの候補の中から彼女が選択したタイトル。自分の存在を表した1冊であると同時に、自分の存在はファンや周りのスタッフのおかげで完成しているという、彼女の感謝が詰まっている。宝物のようなファンに、この写真集を機にさらに恩返しをしていきたい、というのが『存在』に込められた井上の思いだ。

 井上はデビューシングル『ぐるぐるカーテン』から6thシングル『ガールズルール』まで、選抜の3列目を維持していたが、次の7thシングル『バレッタ』からはアンダーと選抜を行き来することとなる。2014年発売、10thシングル『何度目の青空か?』のアンダー曲であり、井上がセンターを務める「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」は、切ないピアノとシンセの音色に、しなやかなダンスが重なる、ファンからも非常に人気の高い楽曲。フロントを張るのは、齋藤飛鳥、斉藤優里、卒業生の伊藤万理華、中元日芽香と、アンダー人気に火がついたきっかけの1曲でもある。2016年発売、16thシングル『サヨナラの意味』からは選抜の常連に。翌年発売の19thシングル『いつかできるから今日できる』では、初の福神入りを伊藤とともに果たした。

 苦しい時期を乗り越えた井上は、齋藤飛鳥や斉藤優里とともに選抜へと階段を上り、伊藤、中元とは特に距離の近い盟友と呼ばれる存在だった。メンバーひとりひとりが個性を開花させ始めた時期には、井上の特撮好きが高じて『日曜もアメトーーク!』(テレビ朝日系)の「スーパー戦隊大好き芸人」に出演。井上の“毒舌キャラ”も飛び出し、日曜のゴールデン番組でインパクトを残すことに成功した。

 『レ・ミゼラブル』に出演を果たした生田絵梨花、グループを卒業後も舞台の道で躍進する生駒里奈、先日卒業セレモニーを行った若月佑美など、乃木坂46には舞台女優として活躍するメンバーは多くいる。井上もその一人で、彼女は役者という夢を持ち乃木坂46に入った。乃木坂46の舞台『16人のプリンシパル』にてすでにその演技力が評価されていた井上は、2014年上演の『學蘭歌劇『帝一の國』』を皮切りに、“犬メン”でもお馴染みの『すべての犬は天国へ行く』、『墓場、女子高生』など舞台に強いメンバーとして多くの作品に出演。今年は、4月に上演された『若様組まいる~アイスクリン強し~』、乃木坂46メンバーによるダブルキャストで上演されたミュージカル『美少女戦士セーラームーン』では、セーラームーンとして主演を務めた。来年3月上演『愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』』にも出演が決定している。

「今は乃木坂にいるからお芝居の仕事が来てるって思ってるんですけど、たしかにアイドルだからこそ舐められることも多かったりして。(中略)だから、乃木坂の評判を上げたいと思いながら、毎回いろいろな現場に行ってるんです」

「それぞれがいろいろな現場で関わる人たちと一緒に、ちゃんと本物を作り上げてくるからこそ、グループにもまたいろんなものを持ち帰ってこられるし、関わった人たちも、『乃木坂とまた何かやりたいね』って言ってくれる。それをどんどんつなげていけるようにしたいなとずっと思っています。まだまだ乃木坂がどんなグループなのか知らない人たちもいるので、開拓していきたいです」(参考:乃木坂46 秋元真夏×松村沙友理×井上小百合が語る、個々が持つグループ外の居場所と帰るべき場所)

 アンダーを経験し、一人での舞台を通し見えてくるのが、乃木坂46というグループの大きさ、大切さ。かつての生駒里奈も、AKB48との兼任や舞台経験を通して、グループ愛が増したメンバーだったが、井上も多くのインタビューにてグループ愛を述べている。そこで共通しているのが、“恩返し”という言葉だ。誕生日当日、写真集のTwitterアカウントにアップされたファンに向けた直筆の手紙からも、井上の真摯なファンへの思いが伝わってくる。「心は目に見えずとも」と手紙にはあるが、その感謝の思いは井上やファンの中にしっかりと“存在”しているのは間違いない。(渡辺彰浩)

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