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他人の意識に入り込む遠隔殺人描くSFノワール「ポゼッサー」3月公開

ナタリー

「ポゼッサー」ポスタービジュアル

「アンチヴァイラル」で知られるブランドン・クローネンバーグの「ポゼッサー」が3月4日に公開決定。東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

本作は第三者の脳に入り込み所有者(ポゼッサー)として暗殺を行う遠隔殺人を描いたSFノワール。主人公は殺人を請け負う企業に勤務するベテラン暗殺者の女性タシャだ。彼らは特殊なデバイスを使ってターゲットに近しい人間の意識に入り込み、徐々に人格を乗っ取っていく。そしてターゲットを仕留めたあとは、ホストを自殺に追い込んで離脱するというシステムだ。すべてが速やかに行われる暗殺のはずが、あるミッションを機にタシャの中の何かが狂い始める。

主演は「オブリビオン」「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のアンドレア・ライズブロー。意識を乗っ取られる男に「ファースト・マン」「ピアッシング」のクリストファー・アボットが扮している。

映画はクローネンバーグがある日、まるで自分が自分でないような感覚に襲われ、急遽自身の人格を再創造する必要を迫られたという経験から着想された。初披露は2020年のサンダンス映画祭。各国の映画祭で計15の受賞を果たし、映画批評サイトRotten Tomatoesでは94%フレッシュという高評価を維持している。日本では2020年に第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門で披露された。

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