「劇場版 BEM ～BECOME HUMAN～」の公開を記念した舞台挨拶が本日10月9日に東京・新宿バルト9で開催され、キャストの内田真礼、宮田俊哉（Kis-My-Ft2）、山寺宏一が登壇した。

本作は「妖怪人間ベム」生誕50周年記念として2019年に制作・放送されたテレビアニメ「BEM」の劇場版。妖怪人間の行方を追っていた刑事ソニアが、ベムと瓜二つの人間に出会ったことから物語が展開する。内田はソニア、宮田はバージェス、山寺はマンストールに声を当てた。

声優に初挑戦した宮田は、観客中にうちわを持つファンの姿を発見して弾けんばかりの笑顔を見せ「僕の姫たち、姫じゃない方もありがとうございます」と挨拶する。アニメが大好きな彼は、思いが強いがゆえにアニメ作品で自らの声を聴くことには違和感があったそうで「実はこの劇場に観に来たのですが、途中で恥ずかしくなっちゃった」とぽつり。そして「作品の一部になれていましたか？」と観客に問い、大きな拍手を受けるとほっと胸をなで下ろした。

「本当はこういちー！って叫びたいと思うんですけど」と観客の発声が禁止されていることに触れて、会場を和ませたのは山寺。彼は「今年はドームツアーの予定だったんですけど……」とアイドルらしき設定で話し始め、宮田から「それキスマイ（Kis-My-Ft2）です！」とツッコミを受けて照れ笑いを浮かべる。内田は「ソニアは人間側の主人公のような立ち位置」と自身の役に言及したあと「『ベムの言葉への返事はプロポーズを受け取るような気持ちで言ってください』と言われて衝撃を受けました。ソニアの乙女の部分が出ていて不思議だったな」と続けた。

劇中に戦闘シーンがある宮田は「“貫通”したことがないのでわからなかった」と苦戦したことを明かし、「ぐあ！ ぐはっ！って、“くらう”練習を家でしました。通報されるかと思った（笑）」とにこやかに練習期間を振り返る。そんな彼に山寺は「素晴らしかったです。宮田くんの明るさと二面性が軽やかに出ていて、すごく楽しかったんだろうなと思った」と、内田は「PVで最初に宮田さんの声を聴いたとき、上手でびっくりしたんです！ ナチュラルにBEMの世界に馴染んでいました」と賛辞を送った。2人の絶賛に宮田は「もう、うれしいですねー!!」とはにかみ、内田の収録を見学した際の出来事に思いを馳せて「最初は『うわ！ 本物のまれいたそ来た！』と感じたのですが、アフレコをしている姿を見て、職人だと思いました」と尊敬の気持ちを伝えた。

イベントでは、宮田にアドバイスをしたという声優・浪川大輔からのサプライズメッセージが紹介される場面もあった。「宮田くんは常に真面目で素直で、好奇心旺盛で笑顔がかわいい」「吸収力がすごかった。その取り組む姿勢にこちらがたくさんのことを教えてもらいました」との言葉に、宮田は「去年の12月に浪川さんのところに通わせていただきました。キスマイとしても忙しい時期でわがままを言ってしまったのですが、夜中まで付き合ってくださいました」としみじみ。さらに「いつか師匠ともアニメ作品をご一緒できたらと話していました」と浪川との共演への期待に心を弾ませた。

博史池畠の監督作「劇場版 BEM ～BECOME HUMAN～」は全国の劇場で上映中。

(c)ADK EM／劇場版BEM製作委員会