── 今回はライアン・レイノルズをお願いします。彼が主演した映画『フリー・ガイ』が公開されます。これもコロナ禍の影響で、公開が延期されていたんですよね？

渡辺　ちょうど1年くらい延期になり、やっと公開されるんです。これは、オンラインゲーム『フリーシティ』の中のモブキャラ（背景的キャラクター）が理想の女性を見つけたことで想定外の行動を起こし、それが現実世界にも大きな変化をもたらすという物語です。ライアンはその主人公のモブキャラ、ガイという銀行の窓口係を演じている。

── それはとても今風のストーリーですね。

渡辺　そうなんですが、なにせ私はゲームを全然しないので、よく分からない。観終わった後は、ちょっと『LEGOムービー』(14)みたいだと思ったんですが、ストーリーを聞くとまったく違う内容で、「それはとても素敵なストーリーなのでは？」って思ったんです。つまり、映画を観てる最中、その良さに気づかなった(笑)。これは、私がゲームをしないせいなのか、それとも単に物語についていけなかったのか、その辺のことは分かりませんが、そんな素敵な話についていけなかった自分が悲しかった。いろんなイースターエッグもたくさん隠されているので、2度観ると絶対面白いと思いますよ。私ももう一度、観たいので。

── ライアンさんはどうでした？

渡辺　当人がプロデュースも兼ねているくらいだから、入魂作なんだと思います。

彼は、同じように入魂で作った『デッドプール』(16)の大成功でハリウッドのトップに躍り出た役者です。私は、その頂点へ登るきっかけとなった『デッドプール』と、ブレイクしそこなった『グリーン・ランタン』(11)のとき、それぞれターニングポイントでインタビューしているんです。

── 天国と地獄なんですね！

渡辺　地獄と言うほど酷くはないですけどね。『グリーン・ランタン』でやっと大ブレイクし、スターになる予定だったのに大コケしてチャンスを逃したものの、後に奥さんとなるブレイク・ライブラリーと出会った作品でもあるから、本人としては悪い映画じゃなかったのでは？　実際、いろんな映画の中でも自虐ネタとして『グリーン・ランタン』を使っているから、黒歴史ではない。

ちなみにブレイクとの共演については「オーディションでケミストリーをテストしたんだけど、最高に息が合った。そういうのだけは作ろうとしても作れるもんじゃないんだ」と。もしかしたら、このときからいい感じだったのかも。ふたりは今も夫婦円満で、子供も3人いるみたいですよね。

※ライアン・レイノルズの女性遍歴や、仲良しのあの有名俳優との写真、大ヒット作『デッドプール』への思い入れなど、続きは無料のアプリ版でお読みください！