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瀧内公美の主演作「由宇子の天秤」ベルリン国際映画祭に出品決定、劇場公開は9月

ナタリー

21/2/10(水) 21:00

「由宇子の天秤」海外版ポスタービジュアル

瀧内公美が主演を務める「由宇子の天秤」が9月に東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。第71回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に選出されたこともわかった。

本作は「かぞくへ」で知られる春本雄二郎の長編2作目。主人公はドキュメンタリー番組のディレクターとして女子高生の自殺事件を取材する女性・由宇子だ。保守的な製作陣と衝突することも厭わず事件の真相を追いながら、父・政志が経営する学習塾を手伝う由宇子。ある日彼女は、政志の思いがけない行動によって究極の選択を迫られる。

第25回釜山国際映画祭ではニューカレンツ部門の最高賞ニューカレンツアワードを獲得した。瀧内が由宇子、光石研が政志を演じたほか、河合優実、梅田誠弘らが出演。「この世界の片隅に」で知られるアニメーション監督の片渕須直がプロデューサーとして参加した。なお英題は「A Balance」となっている。

世界3大映画祭の1つに数えられるベルリンへの選出を受け、春本は「深い喜びと、それ以上に『大きな意味』を感じています。本作は『報道』と『教育』をモチーフに『正しさとは何なのか?』について問うています。生まれた時からそれらを『正しい』ものとして享受し、無関心になりつつある私たち。自分に最適化された世界で生き、外の世界があることを想像するのを忘れつつある私たち。今まさに社会を生きる人々に、誰かの『正しさ』『世界』に手を伸ばしてもらいたいと創った映画です」と語っている。

なお第71回ベルリン国際映画祭は新型コロナウイルスの影響によりオンラインで実施。現地時間3月1日から3月5日、6月9日から20日に分散して開催される。

春本雄二郎 コメント

「由宇子の天秤」が世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭に選ばれたことに、深い喜びと、それ以上に「大きな意味」を感じています。
本作は「報道」と「教育」をモチーフに「正しさとは何なのか?」について問うています。生まれた時からそれらを「正しい」ものとして享受し、無関心になりつつある私たち。自分に最適化された世界で生き、外の世界があることを想像するのを忘れつつある私たち。
今まさに社会を生きる人々に、誰かの「正しさ」「世界」に手を伸ばしてもらいたいと創った映画です。このメッセージに、ベルリンが光を当ててくれました。
日本でも「由宇子の天秤」は今年9月に公開がスタートします。本作を世界の、そして日本の、一人でも多くの人々に届けて行きたいと思います。この映画を観た方が隣人の世界に思い馳せることを願って。

(c)2020 映画工房春組

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