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羊文学、次なる展望を語った大盛況のリキッドワンマン

ナタリー

20/2/6(木) 19:20

羊文学(撮影:川島悠輝)

羊文学が1月18日に大阪・Shangri-La、31日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「はばたき」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

いずれもチケットが完売したこの2公演は、羊文学の新作CD「ざわめき」のリリースを記念したもの。中でも東京公演はバンドにとって過去最大キャパであるLIQUIDROOMを舞台に行われた。

大勢の観客が見守る中ステージに現れた羊文学の3人は、1曲目に新作CDのオープニングナンバー「人間だった」をセレクト。演奏を終えた塩塚モエカ(Vo, G)は「こんばんは、羊文学です。ようこそ!」と勢いよく挨拶すると、「雨」「ドラマ」といった人気曲を繰り出して会場の熱気を高めていく。彼女はイントロが流れた瞬間にフロアから歓声が湧き起こった「サイレン」で透き通った歌声を場内に響かせ、続く「うねり」では激しく点滅する照明を背にエモーショナルな演奏を届けた。

塩塚は集まったファンに感謝の気持ちを伝えたのち、「今日は大切な日だと思っているので、踊りたい人は踊っていいし、周りの人が踊っていても踊らなくていいです。自由に楽しんでいってください」と呼びかけて、ミディアムバラード「ミルク」を披露。その後はステージ背面の垂れ幕に楽曲の世界観に合わせた映像を投影した「ソーダ水」や、穏やかなスローナンバー「優しさについて」を丁寧に歌い上げて場内を神秘的なムードに染め上げていく。しかし、3人はその余韻を断ち切るようなフクダヒロア(Dr)の激しいドラムを合図に、疾走感のあるロックチューン「コーリング」を披露。観客は体を揺らしたり、手を掲げたりと思い思いに楽曲を楽しんだ。オーディエンスの盛り上がりに対して塩塚は「いつもより反応が大きくてうれしいね」と口にし、ゆりか(B)は「羽ばたいてるね(笑)」と笑顔で話した。終盤にはクリスマスソング「1999」とポップチューン「ロマンス」を続けてパフォーマンス。最後は徐々に迫力を増していく曲展開が印象的な「祈り」を届け、場内に深い余韻を残して3人はステージを去った。

恒例のゆりかによるグッズ紹介のコーナーから始まったアンコールでは、彼女がそのたどたどしい紹介ぶりで場内に笑いを起こしたのち、塩塚が「冬にはアルバムもしくはそれより曲数が少ない作品を出したり、来年には今まで行ったことのないところまで回るツアーがあるのかな。そして夏は『FUJI ROCK FESTIVAL』に出れるといいなと思っているので引き続き応援してください」と今後ついてコメント。そして今回のワンマンに携わった制作チームや会場に集まった観客への感謝を述べつつ、「今年出すつもりのアルバムに入る曲をやろうと思います。女の子がブチ切れてる曲です」と告げて、新曲(タイトル未定)と、「マフラー」「Step」の3曲を届けた。それでもダブルアンコールを求める拍手はやまず、3人はみたびステージへ。そして最後に未発表のナンバー「生活」をパフォーマンスし、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。

羊文学「まばたき」2020年1月31日 LIQUIDROOM セットリスト

01. 人間だった
02. 雨
03. ドラマ
04. サイレン
05. うねり
06. ミルク
07. 恋なんて
08. 天気予報
09. 踊らない
10. ソーダ水
11. 優しさについて
12. コーリング
13. 1999
14. ロマンス
15. Blue.2
16. 夕凪
17. 祈り
<アンコール>
18. タイトル未定
19. マフラー
20. Step
<ダブルアンコール>
21. 生活

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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