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テーマは「声」。ロームシアター京都が2021年度ラインナップを発表

ぴあ

21/3/19(金) 17:00

作品創造事業より「Sound Around 001」 Photo: Toshiaki Nakatani

今年1月に開館5周年を迎えたロームシアター京都(京都市左京区)が2021年度の自主事業ラインアップを発表した。

2021年度のテーマは「声」。《自分たちの「声」(=活動)を取りもどすこと》と《声なき声に耳を傾けること》というふたつの意味を持たせているという。

同劇場のプログラムディレクター小倉由佳子氏は「新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によって、舞台芸術は活動停止・縮小を余儀なくされた。舞台芸術の醍醐味と言える、集うこと、殊に声を出すことが制限された」とコロナ禍における現状の厳しさを述べた上で、「ロームシアター京都では、状況に応じた上演・創作環境のなかでも、自分たちの表現を追い求め、場をつくり出し、観客との関係をあきらめないアーティストたちとの協働によって、プログラムを展開していく」などと語った。

自主事業ラインナップは、「作品創造」「京響プログラム」「伝統芸能の継承」など、6つのカテゴリーに分けて紹介された。ラインナップは以下の通り。

1.作品創造
・Sound Around 001。7月17、18日。ジャンルや固定観念にとらわれない「音楽」を軸とした表現活動を行うアーティストによるパフォーマンスを紹介する新シリーズ。出演は「いまいけぷろじぇくと」ほか。

市原佐都子「妖精の問題」 Photo:Kai Maetani

・レパートリーの創造 市原佐都子/Q「妖精の問題」リクリエーション。2022年1月下旬。作・演出は市原佐都子。
・レパートリーの創造 関連プログラム「シーサイドタウン」を振り返る。6月上旬。登壇者は松田正隆、村川拓也ほか。
・レパートリーの創造 ダムタイプ創設メンバー・髙谷史郎の新作準備のためのトークシリーズ。4月9日ほか全4回。トーク出演は高谷史郎、東岳志ほか。
・小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅧ ROHM CLASSIC SPECIAL。3月18日、20日。音楽監督は小澤征爾、管弦楽は小澤征爾音楽塾オーケストラほか。

ダミアン・ジャレ×名和晃平クリエーション (c)Yoshikazu Inoue

・ダミアン・ジャレ×名和晃平 「PLANET[wanderer]」クリエーション。京都発の彫刻家と、世界で脚光を浴びる振付家によるコラボレーション第2弾。7月上旬〜中旬、本番2022年4月下旬。振付はダミアン・ジャレ、舞台美術は名和晃平。
・ロームシアター京都レパートリー作品 ジゼル・ヴィエンヌ、エティエンヌ・ビドー=レイ「ショールームダミーズ #4」パリ公演。11月10日〜13日。演出・振付・舞台美術はジゼル・ヴィエンヌ、エティエンヌ・ビドー=レイ。
・アンディ・マンリー クリエーション。イギリス国内外で公演を行うアンディ・マンリーによる子ども向け新作。11月中旬〜12月初旬。

アンディ・マンリー

2.京響プログラム
・京都市交響楽団×藤野可織 オーケストラストーリーコンサート「ねむらないひめたち」6月20日。
・広上淳一×京響コーラス「フォーレ:レクイエム」。8月9日。
・京都市交響楽団コンサート 京都市交響楽団×石丸幹二 音楽と詩(ことば) メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」。9月5日。
・京都市交響楽団コンサート 京響クロスオーバー オーケストラ・プレミアム 作曲家・編曲家プロジェクト「大島こうすけ×西川貴教×京都市交響楽団」。10月10日。

3.伝統芸能の継承
・市民寄席。5月25日ほか。
・能の世界へおこしやす〜京都薪能鑑賞のための公開講座〜。6月1、2日。
・第71回京都薪能ー地・水・火・風・空ー。6月1、2日。
・能楽チャリティ公演〜祈りよとどけ、京都より〜。8月25日。
・《継承と創造》1 「宮古・八重山・琉球の芸能」(仮)。2022年2月11、12日。
・伝統芸能入門講座。2021年秋開講予定。案内人:木ノ下裕一。

京都薪能

4.ロームシアター京都セレクション
・ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム“KIPPU”。参加アーティスト:(1)福井裕孝 (2)敷地理。(1)7月2〜4日(予定)(2)2022年2月(調整中)。 ・[フェスティバル]KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2021 AUTUMN。10月1〜24日。
・ぐうたららばい vol.2「海底歩行者」。10月30、31日。作・演出・音楽は糸井幸之介。
・太陽劇団「金夢島 L’ÎLE D’OR」(仮題)。11月6、7日。演出はアリアーヌ・ムヌーシュキン。
・ピチェ・クランチェン・ダンスカンパニー「No.60」。12月3、4日。

5.ラーニング
・劇場の学校プロジェクト。7〜8月、12月。
・新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室2021「ドン・パスクワーレ」。10月26、27日。
・小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅧ 子どものためのオペラ ローム クラシック スペシャル。2022年3月。
・リサーチプログラム。通年(2022年3月に最終報告会を予定)。
・ロームシアター京都×京都市ユースサービス協会連携事業 未来のわたし - 劇場の仕事 - 。通年。

6.コミュニティ
・プレイ!シアターin Summer 2021 ステージプログラム『快傑ゾロ』アルファ人形劇場 from チェコ共和国。8月8日。
・プレイ!シアターin Summer 2021 ロームシアター京都×京都市文化会館5館連携事業「シアターデビュー!」促進プログラム。日程未定。
・プレイ!シアターin Summer 2021 オープンデイ。8月14、15日。
・プレイ!シアターin Summer 2021 京都市交響楽団0歳からの夏休みコンサート 京都市動物園コラボレーションスペシャル。8月14 日。
・ホリデー・パフォーマンス。6月27日、12月(予定)。
・OKAZAKI PARK STAGE 2021。10月1日。
・地域の課題を考えるプラットフォーム「仕事と働くことを考える」。7月〜2022年1月(計4回開催)。
・機関誌「ASSEMBLY(アセンブリー)」。発行メディア・発行時期検討中。
・「いま」を考えるトークシリーズ。年4回開催。
・アセンブリープログラム。

ロームシアター京都 プログラムディレクター 小倉由佳子

取材・文:五月女菜穂

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