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年末年始特別企画 第10回

水先案内人 春日太一が選んだ2019年のベストムービー

 

① 『大脱出2』 (5/17公開)

         
 
 

② 『テルアビブ・オン・ファイア』(11/22公開)

         
 
 

③ 『女王陛下のお気に入り』(2/15公開)

         
 

『大脱出2』
はっきり言って、出来はすこぶる悪い。穴だらけ──というより、作品そのものが巨大な穴とすらいえる。本来ならここに置くべき作品ではない。が、しかし。出来の悪さを何度もネタにして話しているうちに、その酷さがたまらなく愛しくなってしまった。なので、もうここに置くしかないのだ。

『テルアビブ・オン・ファイア』
近年は実話を元にしたり、社会問題を痛切にえぐったりした作品が多い。そうした作品も大事なのだが、果たして映画はそれでいいのかと突き付けられた。映画は現実でないことを映し出せる。映画は現実を超え、我々に夢を抱かせてくれる。そんなことを思い出させてくれた。

『女王陛下のお気に入り』
映画に求めている要素が全て凝縮されたような作品で、観ている間ずっと幸せだった。そしてエンドロールが終わり、場が明るくなった時、思わず「ああ、面白かった」という言葉が無意識に口をついて出ていた。

『大脱出2』(C)2018 GEORGIA FILM FUND 60, LLC
『テルアビブ・オン・ファイア』(C)Samsa Film - TS Productions - Lama Films - Films From There - Artemis Productions C623
『女王陛下のお気に入り』(C)2018 Twentieth Century Fox

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