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STU48 石田千穂&田中皓子&中村舞が語る、4thシングルの挑戦とグループとして勝負の2020年

リアルサウンド

20/2/15(土) 18:00

 STU48が、1月29日に4thシングル『無謀な夢は覚めることがない』をリリースした。今作は、ダンスや歌詞、リズムにおいて新たな一面を感じる一曲で、STU48のこれからを表した作品となっている。また、昨年は船上劇場の就航、初の全国ツアー『STU48全国ツアー 2019 ~船で行くわけではありません~』の開催、2期研究生の加入など活動の核となる展開や新たなグループ像を予感させる1年となった。今回のインタビューでは、石田千穂、田中皓子、中村舞を迎え、ニューシングルとこれからのSTU48について語ってもらった。(編集部)

・歌詞やリズムも今までにないような私たちの一面(石田千穂)

ーー本日の午前中(取材は、1月18日)TOKYO DOME CITY HALLで『STU48選抜メンバーコンサート~東京には染まらないで帰ります。~』が開催されたばかりですが、どのようなコンサートになりましたか?

石田千穂(以下、石田):2年前にも同じ場所でSTU48の単独コンサートを開催したんですけど、その間に発掘されたメンバーの個性やそれぞれの特技をたくさん披露して、いつものコンサートとはまた違った一人ひとりのことを見てもらえた機会になったと思います。

ーーアンコールでは岡田奈々さんから、新しくキャプテンに今村美月さん、副キャプテンに福田朱里さんが指名されました。みなさんは、事前に聞いていたのですか?

田中皓子(以下、田中):全く知らなくて。みちゅ(今村美月)は、いろんなことを教えてくれる子だし、みんなから頼られる存在です。それを支える福田朱里ということで、互いにしっかりしているからこそ、キャプテン、副キャプテンが務まるんじゃないかなと思います。頼りたいけど頼りすぎずというのを心がけながら、みんなで支えていきたいですね。

中村舞(以下、中村):みちゅさんはいろんなメンバーから慕われる、心強い存在だなと思っています。福田さんは同じユニット(勝手に!四国観光大使)でリーダーをやっていて、メンバーを気遣ってくれたり、引っ張ってくれたりするので、頼もしいなと思っています。

ーーこの記事が掲載される頃には終了してしまっていますが、石田さんは1月24日にソロコンサート『STU48 石田千穂ソロコンサート~いえっ!に帰るまでがちほコンです。~』を開催します。

石田:当日は2人(田中、中村)も踊ってくれるんです。グループでは17人で立たせていただいたんですけど、そんな場所に少人数で出るというのが考えられなくて。ペンライトが自分の色でいっぱいになるのかと思うと嬉しいですし、緊張しますね。

ーーSTU48としては岡田さんに続くソロコンという、期待がかかった公演です。

石田:頑張るぞー!(笑)。

田中:ゆるい(笑)。自分たちもバックダンサーとして出させていただくんですけど、レッスンを頑張っている姿を見ているからこそ、千穂を輝かせられるように気を引き締めなきゃなという気持ちが湧いてきます。

中村:セットリストを拝見させてもらったんですけど、めちゃ神セトリだと思うので、バックダンサーとしても、いちファンとしても、楽しみながら盛り上げていけたらいいなと思います。

石田:ありがとうございます!

ーー「こだわりが詰まっている」とTwitterで見かけましたが。

石田:セトリには、私の求めている「ザ・アイドル」な曲や、自分の中で思い入れの深い曲を詰め込みました。私はあまり大人っぽい曲を担当するメンバーではないんですけど、新しい一面も見てもらえたらなと思って、かっこいい曲も入れたりしています。

ーーソロコンの経験は、今後の自信にも繋がっていくはずです。グループコンサートでは、早速1曲目に今回4thシングルとしてリリースされた「無謀な夢は覚めることがない」が披露されました。初めて聴いた印象はいかがでしたか?

石田:攻めてるなと思いました。今までのシングル曲は、瀬戸内の爽やかなイメージでしたが、「無謀な夢は覚めることがない」はかっこいいダンスで、歌詞やリズムも今までにないような私たちの一面を見ていただけるんじゃないかと思います。

田中:あまり笑う曲じゃないというのが、いい意味でアイドルっぽくないなと思いました。いろんなことに挑戦できるんだぞというSTU48を見ていただけたらいいです。

中村:強い歌詞がSTU48にぴったりの曲だなと思いました。

ーー特に響いた歌詞はありますか?

石田:(歌詞の載った資料を見ながら)……全部いい!(笑)。

田中:私は〈もしもう一度 やり直したって/また同じ選択をするだろう〉という歌詞が。

石田:分かる!

田中:どうであれ、同じ道を進む生き方、繰り返す命だなって。染みるよね。

石田:私はサビの歌詞全部なんですけど、大きな目標を持つ人、どうしようと悩んでいる方に聴いてもらいたいなと思います。

中村:私は〈誰かの受け売りじゃ意味なんかない/若さは向こう見ず〉という歌詞です。今の私たちだから歌えるんじゃないかなと思って。自分たちでこれからを見つけていかないといけないんだ、若さがあるから進める、といった部分が好きですね。

ーーこれまでの楽曲と比べるとイメージの違った1曲かもしれませんが、後々振り返ってみればSTU48らしい楽曲になっているのかもしれませんね。

石田:かっこいい中にもSTU48らしさがいっぱい詰まっていて、ダンスの振付の中に「STU」と身体で作っていたりするんです。あとは、山を作って、川を作ってとか。瀬戸内らしい振付もたくさん入っているので、これから3期生、4期生と後輩メンバーが入ってきたとしても、それを受け継いでいってくれたらなと思います。

・立ち位置を見つけていけたら(中村舞)

ーー3rdシングルの「大好きな人」はシングル表題曲では初めての全員選抜の楽曲でした。「無謀な夢は覚めることがない」は16人選抜。中村さんはドラフト3期生として、2ndシングルの「風を待つ」から選抜入りしています。

中村:2ndシングルで初めて選んでいただいた時はまだ加入当初で、実績を残して選抜に入ったわけではありませんでした。4thシングルでこうして選抜に選んでいただいたというのは、今回はきちんと見て選んでいただけたのかなと思うと嬉しいです。STU48の中でも立ち位置を見つけていけたらと思います。

ーーお2人から見て中村さんの成長した部分はどんなところだと思いますか? 中村さんは言われるのが嫌そうな顔をしていますけど……(笑)。

石田:可愛いです(笑)。でも、しっかりした気がする。

田中:入ったばかりの頃は何も分からなかっただろうし、1期生とドラフト生というまだちょっとした壁があったかなと思う。でも、今はだんだんと同じタイミングで入ったくらいに馴染んでるから。

中村:……溝が埋まってきた(恥ずかしそうに)。最初は壁は感じていました。最近は全然そんなことはないです。

ーーお2人にとっても選抜制は気が引き締まるものですか?

石田:私も一番最初は選抜から外れていて、選抜入りを目標に活動していたので、16名の選抜に入れるのは大きいなと思います。

田中:自分も1stシングルの「暗闇」で選抜から外れていたのですが、追加という形で入ることができたんです。落ち込んでいる時に、メンバーが「選抜が全てじゃなくて、みんなでSTU48として頑張ろうね」って言ってくれたのがずっと忘れられなくて。選抜という形はあるかもしれないですけど、全員でSTU48だなというのは心の中にずっとあります。

・先輩らしく背中で語れる人になりたい(田中皓子)

ーーいいお話です。香川県の父母ヶ浜(ちちぶがはま)で撮影されたMV撮影はいかがでしたか?

石田:寒かったー! 真冬の海に一日中裸足だったので、スタッフさんが足湯を用意してくださったり、すぐダウンジャケットをかけてくださったりして、暖を取ってくれたんです。たくさんの方に支えられてできたMVだなと思います。

田中:撮影が朝から夜にかけてだったので、日の入り、海の満ち引きで景色が変化していくのが綺麗だなと思いながら踊っていました。海の上で足を取られながら踊ったのも難しかったです。

石田:完成したMVが同じ場所で撮ったとは思えないくらいに朝、昼、夜と全然違って見えて感動しました。

ーー振付は「風を待つ」でも担当していた辻本知彦さんです。

中村:同じコンテンポラリーダンスなんですけど、「風を待つ」は笑顔で緩やかな難しい振付、今回は覚えやすいけど、揃えるのが難しい印象強いダンスになっています。

ーー“最強群舞”と謳われるダンスシーンは、バックダンサーが参加する迫力のある映像ですね。今のタイミングでSTU48に“新境地”や“挑戦”といったイメージの楽曲が与えられるのは、グループが大きく変わりつつあるからこそなのかもしれません。

石田:たしかに挑戦の年だなと思います。2期生も入ってきて、私たちもれっきとした先輩になるので、しっかりしなきゃですし、グループとしても3年目から4年目になる勝負の年だなと思います。

ーー4thシングル収録曲の「奇跡という名のストーリー」は、岡田奈々さんがプロデュースする新劇場公演『僕たちの恋の予感』のために秋元康さんが書き下ろした楽曲です。

田中:劇場公演のために秋元さんが書き下ろすことは滅多にないと聞いていたので嬉しいですし、もっと上にいかなきゃというプレッシャーもあります。キラキラしていて素敵な歌詞なので、私たちもこの楽曲と一緒に進んでいけたらなと思います。

ーー1月に始まったばかりの公演ですが、反響はいかがですか?

石田:ファンの方は「セトリがいい!」っていっぱい言ってくださいます。自分たちもやっていてすごい楽しいですし、ペアでの振りが多いのも嬉しいです。

田中:毎回メンバー同士のアイコンタクトがあって、仲が深まりそうだなって思います。楽しいね。

石田:ご主人様と奴隷の関係のペア(「従順なSlave」)とか、普段あまりやらないようなかっこいい楽曲は、STU48の新たな一面を見てもらえるんじゃないかなと思います。

中村:セトリにイコラブ(=LOVE)さんの「手遅れcaution」が入っているのが、ファンの方はビックリしていました。劇場支配人でもあった指原(莉乃)さんが書かれた歌詞で、自分も好きなので歌えて嬉しかったです。

田中:ダンスが一番激しいなと思います。今はイコラブさんの雰囲気の「手遅れcaution」かもしれないけれど、STU48の「手遅れcaution」という色を作って、だんだんとSTU48らしさにしていけたらいいです。

ーーほかに公演の中でアピールしたいポイントはありますか?

石田:薮下楓ちゃんと2人でユニットの「友達でいられるなら」を披露させていただいています。公演名は、この曲の歌詞の〈僕たちの恋の予感〉から取られたそうなので、そんな曲をユニットでやらせてもらえるのはありがたいことです。楓ちゃんと始まる前に毎回「今日は楓ちゃんのこと、こういう風に思ってやるね」って設定を2人で考えてステージに臨んでいるので観てもらいたいなと思います。

ーーほかにも収録曲の「瀬戸内の妹」は田中さん、中村さんが参加されているアコースティック調の楽曲です。

田中:タイアップ楽曲(『広テレ!ブライダル情報センター』)に起用していただいて。

中村:結婚式と言えばこの曲、瀬戸内と言えばこの曲と、いろんな世代の人に歌われる曲になればいいなと思います。

ーーシングルには2期研究生の「僕らの春夏秋冬」も収録されています。改めて、先輩になる心境はいかがですか?

田中:先輩か。でも、まだそこまで喋る機会はないんですよ。全然知れてないんですけど。難しいね。先輩でいいのかなっていう不安が、まだ私の中ではあります。

石田:でも、先輩っぽいよ。

中村:たしかに。

田中:たしかに!? 馴染みたいです。自分たちも初心を思い出しながら、先輩らしく背中で語れる人になりたいです。

ーーこの子が気になっているとか。

石田:まだ全然、お話したことがないんです。噂によると全員が元気と聞くので。

ーー噂によるとって、そこまでですか?(笑)。

石田:会う機会がなくて。一緒に活動することも増えていくと思うんですけど、今以上にどんどん楽屋が賑やかになっていくと思ったら楽しみですね。

ーー昨年は、「船上劇場の就航」「初の全国ツアー『STU48全国ツアー 2019 ~船で行くわけではありません~』の開催」「2期研究生の加入」とグループの活動の幅がより広がった年でもありました。

石田:ツアー、2期研究生と新しい挑戦もいっぱいあって、グループとして新しいことがどんどん始まった年だったと思います。2020年は個人の個性を活かしたことがたくさんできそうな予感が勝手にしているので、一人ひとりのことを見てもらえたらなと思います。

ーーグループコンサートもそういった内容でしたよね。

田中:舞台をやっている子もいるし。アイドル以外のマルチな部分でも活躍して、グループ名もそうですけど、一人ひとりの名前ももっと全国に知っていただけたらいいですね。

中村:STU48としては、昨年の4月に船上劇場ができたのが大きいなと思っています。私たちのホームで、2020年に奈々さんの公演が始まって、シングルも出て、幸先のいいスタートが切れたので、ここからまた頑張っていかないとと思います。

ーーツアーの追加公演もあります。

田中:また開催できるのは嬉しいです。東北や北海道でもツアーをさせていただいて、瀬戸内に来られずに待ってくれている人がいるのが分かったので、私たちももっといろんなところに足を運びたいですし、追加でまた違ったところでできるのはいいチャンスだなと思います。

ーーそれでは最後に、2020年の個人の目標を聞かせてください。

中村:私は愛媛県出身なんですけど、愛媛ではまだいろんな方がSTU48を知っているというわけではないので、もっと知名度を上げて、「愛媛はSTU48」と言っていただけるように、愛媛でのお仕事をもっとしていけたらいいなと思います。

田中:私はSTU48に入った時からファッションのお仕事がやりたいと思っていました。2019年は『TGC』(『東京ガールズコレクション』)にも出させていただいたので、今年はInstagramでもっと女の子のフォロワーを増やせたらいいです。ファッションのお仕事にちょっとでも近づけるように、発信の仕方をインスタ以外にも工夫できたらなと思います。

ーー具体的に考えていることはありますか?

田中:アイドルファン以外の層の子たちにも、もっと知っていただけるように、インスタ以外のSNSでお洋服が好きだからこその発信の仕方があるんじゃないかなと考えています。

ーー石田さんはいかがですか?

石田:アイドルも大好きなんですけど、ほかのジャンルのことにも挑戦してみたいなと思います。高校を卒業するので。

田中:えー! おめでとう。

石田:ありがとうございます。何か資格を取れたらなって思います。

ーー例えば?

石田:車の免許です(笑)。

ーー免許は何かと役に立ちますもんね(笑)。石田さんは前回のリアルサウンドのインタビューで「アイドルらしいことをたくさんしたいです」と答えていたのですが。

石田:あら! アイドルらしいことももちろんいっぱいしたいんですけど、舞台『仁義なき戦い~彼女(おんな)たちの死闘篇~』に出させていただいて「楽しい!」と思ったので、そういった興味もあったり、いろんなことをしてみたいなと思っています。(文・取材=渡辺彰浩)

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