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大久保佳代子 (オアシズ)の 人生そろばん

アクリル絵画のその後…

毎週連載

第99回

20/11/29(日)

今年もあと1ヶ月くらいになりました。今年は、コロナ一色で、特に4月の緊急事態宣言から5月いっぱいまでは、ほぼ外出できないという日常な様で日常でない状況に。その期間、あまりにも時間を持て余したことから、この連載でも話しましたが、アクリル絵の具で絵を描き始めたんです。

最初は、すごく面白くて趣味ネタの一つとして紹介も出来るしとガンガン描いていました。周りからも、それなりにお褒めの言葉を頂いていたので、だんだん調子にものってしまいまして。

そんなのもあって、オアシズのYouTubeにて、ドランクドラゴンの鈴木拓さん、北陽の虻ちゃんを呼んで「お喋りしながらアクリル絵画」という企画をやることに。

番組の構図としては絵を描いている3人の手元しか映ってなく、メインはあくまでアクリル絵画。アクリル絵の具の楽しさや、私の上手さを知ってもらいたいと思って、やたらと拓さんと虻ちゃんに「立体感をだしたほうがいい」やら「あまり大きく描きすぎると逆に難しい」みたいなことを上から目線で偉そうにアドバイスしていたのですが。

蓋を開けてみたら、意外にも虻ちゃんの絵が素晴らしく、それをやたらと拓さんが誉めるから、ちょっとイライラしてしまって。徐々に、アクリル絵画なんかよりトークの方に重きを置く感じになってしまいました。3人のトーク、愚痴や悪口が多めで面白いと思うのですが、なかなか再生回数はのびないですね。

あと、絵の仕事と言えば、プレバトと言う番組で水彩画を描きました。アクリル絵の具の経験もあるので、それなりに自信はあったのですが。水彩画はアクリル絵画と違い、色を重ねるとすぐ滲んで汚い色になってしまうという特徴が。時間を持て余している状況でもないし、せっかちな性格もあって、絵の具が乾くのを待てず色を重ねていくから、すぐ「どどめ色」になってしまったりして、イライラがつのり全く楽しめませんでした。やはり、仕事にしたらダメですね。いや、仕事になるレベルでないことも分かりましたから、絵はしばらくいいかなという感じです。

何かを書くと言えば、遡る事、小学生時代。友達と交換日記をやったりしてましたね。当時、流行っていた丸文字を使って、仲の良い「さっちゃん」という友達とやっていました。内容は、しょうもない事の羅列だったと思います。好きだったアイドルやテレビの話、先生の悪口など。あと当時、性に興味津々の時期だったので、1ページまるまる使って、私が「セ」と書き、翌日、さっちゃんが「ッ」、その翌日、私が「ク」、さらにその翌日、さっちゃんが「ス」と。丸文字で4ページにわたり大きく「セックス」って書きたかっただけの時代。バカで可愛いです。

あと、授業中に女の子の間で手紙を回すのが流行ったことも。その手紙は、ノートを破いたものを可愛く折って。ウサギの形だったり不思議な兜みたいな形だったような。

あとプロフィール帳とかもありました。卒業する時とか、学年が変わる時に「私のこと忘れないでね」という意味だったんでしょうか? 自分の長所:「誰とでも仲良くできる」、短所:「ちょっと怒りんぼ」、好きな動物:「犬、オウム」、色:「オレンジ」とか。全然面白くない内容だったのに、なんであんなに盛り上がっていたんでしょう? あのプロフィール帳って、当時、アイドル全盛期で雑誌の『明星』や『平凡』とかにアイドルのプロフィールが載っていたから、それを真似ていたんだと思います。

絵は、もう少し年をとったらまたやるかもしれないですね。

そう、ちょっと前にアクリル絵の具をやっていると知ってくれた方から、「絵に興味があるなら、絵手紙を始めてみませんか?」と絵手紙の初心者入門セットが送られてきたことがありました。とてもありがたいのですが、絵手紙こそ、リタイアして時間を潰したい、おじさまやおばさまがお茶を飲みながら「かぼちゃ」や「朝顔」など季節の草花や野菜を描いているイメージが。私には、まだちょっと早いですかね。いつか描く時のために、入門セット、大事に保管しておこうと思います。



構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

大久保佳代子おおくぼ・かよこ

1971年、愛知県生まれ。相方・光浦靖子とともに、1992年にオアシズを結成。OLと並行してお笑い芸人として活動をし、2010年以降はお笑い一本に。数多くのレギュラー、連載を持つ。
http://www.p-jinriki.com/talent/oasiz/

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