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スパイダーマン離脱に、Disney+の配信 変化が訪れるMCUの今後を、杉山すぴ豊が大胆予想!

リアルサウンド

19/9/25(水) 10:00

 サンディエゴ・コミコン(SDCC)、D23等を通じマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)まわりのニュースがいっきに増えています。こうした情報(事実もあれば憶測の域を出ていないものもありますが)をふまえ、これからのMCUについて考えてみましょう。

参考:詳細はこちらから

 まず頭に入れておきたい事実・事情・噂を整理してみます。

<1>『アベンジャーズ/エンドゲーム』が全世界歴代興行収入1位、全米興行収入2位で事実上『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』を超える、映画史上屈指の人気シリーズとなった。

<2>MCUはこの夏公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をもって“フェーズ3”という区切りが終了。そしてMCU1作目、つまりフェーズ1の1作目の『アイアンマン』からフェーズ3最後の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』までをさらに大きく“インフィニティ・サーガ”というステージとしてとらえていることも判明。

<3>SDCCで来年5月の『ブラック・ウィドウ』の映画を皮切りに“フェーズ4”が始まる。つまり“インフィニティ・サーガ”にかわり新たなステージが始まる。ただその名称は不明。そして“フェーズ4”は劇場用映画と新サービス「ディズニー・プラス」で配信されるMCUの映画の世界観とリンクしたドラマも含まれることが判明。この時は“フェーズ4”作品として5本の映画と5つのドラマ・シリーズが発表され2021年までのリリースとされた(そして“フェーズ4”以降の作品として<つまり“フェーズ5”>として『ブラック・パンサー2』『キャプテン・マーベル2』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』『ブレイド』『ファンタスティック・フォー』が準備中であることも発表)。

<4>その後に開催されたD23で『ミズ・マーベル』『ムーンナイト』『シーハルク』の3本のドラマが“フェーズ4”に含まれることが判明。

<5>SDCCとD23の情報から判断するに2022年5月6日公開の『ブラックパンサー2』から“フェーズ5”が始まると思われる。

<6>ディズニー(マーベルの親会社)の20世紀フォックス買収に伴い、今後MCUの中で『ファンタスティック・フォー』『X-MEN』が製作することが可能に。

<7>本来スパイダーマンの映画化権を持っているソニー・ピクチャーズとディズニーの交渉がスムーズに行かず、今後、スパイダーマンがMCUから“離脱”する可能性もある。

<8>一方、TVドラマ『エージェント・オブ・シールド』がシーズン7を持って終了。今までのマーベルのドラマ(TVドラマ、ネットフリックス等)が大きく見直すタイミングに。

 さてここからMCUがどうなるか読み解くのですが、僕なりにキーワードを立ててみると、

<1>MCUは「マーベル・シネマティック・メディアバース」に
<2>MCUは「マーベル・シネマティック・マルチバース」に
<3> MCUは「マーベル・シネマティック・コズミックバース」に
<4>MCUは「マーベル・シネマティック・ダイバーシティバース」に
<5>MCUは「マーベル・シネマティック・Rバース」に

 なります。この「マーベル・シネマティック・~バース」の部分の「~」は、マーベルとして正式に使っていないので、あくまでこの記事の見出し用だとお考え下さい。

・MCUは「マーベル・シネマティック・メディアバース」に
 今回MCUがディズニー・プラスのドラマを含んでいることは大きなポイントです。もちろん『エージェント・オブ・シールド』は映画『アベンジャーズ』のスピンオフだったし、他のドラマ(ネットフリックスの『デアデビル』など)もゆるくMCUと連動していましたが、ビジネス上は、マーベルのTV部門が作っており、ケヴィン・ファイギ率いるマーベルの映画部門=マーベル・スタジオの製作ではなかった。しかしディズニー・プラスのドラマはマーベル・スタジオが製作し、より映画とのリンクが深まるようです。僕はSDCCで何度もマーベル・スタジオのパネル(発表会)に参加しましたが(参照:フェイズ4発表でさらに加速するMCUの熱狂 杉山すぴ豊のサンディエゴ・コミコン現地レポート)、映画とドラマを一緒のステージで、しかもケヴィン・ファイギがプレゼンするというのは今回初めてだったのです。映画と配信メディアのクロスオーバーでMCUを仕掛けていくという意味でメディアバースと言えます。

・MCUは「マーベル・シネマティック・マルチバース」に
 『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でも語られ『ドクター・ストレンジ』の新作タイトルや『What If(マーベル版、もしもの世界)」ということからもわかるようにMCUはパラレル・ワールド(別次元のユニバース、僕らが生きている世界とは別に、もう一つの現実があるというアイデア)という設定を積極的にとりいれていくでしょう。そうなると今までのMCUで死んだキャラが他の次元では生きているみたいな設定で復活させたりすることもできるかもしれません。

 実際『ロキ』は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のロキの運命の続きではなく『アベンジャーズ/エンドゲーム』のNYの場面でのロキの続きであるらしく、“新たな現実”の中でのお話になります。

・MCUは「マーベル・シネマティック・コズミックバース」に
 『エターナルズ』『ソー(マイティ・ソー):ラブ&サンダー』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』『キャプテン・マーベル2』と宇宙を舞台にした冒険ものが増えていきそうです。マーベルのコミックの世界にはノバとかシルバーサーファーとか魅力的な宇宙ヒーローが多いのでこうしたキャラをどんどんデビューさせるのかもしれません(なお、さりげなく、ノバという単語が『スパイダーマン・:ファー・フロム・ホーム』に出てきます。ティザーだったのかな<笑>)。

・MCUは「マーベル・シネマティック・ダイバーシティバース」に
 シャン・チーがアジア系アメリカ人ヒーローだったり、コミックでは男のヒーローを映画では女性に変えたり等、“ヒーロー=白人の男”という定石を壊していくようです。またLGBTという設定もとりいれていくようです。従ってダイバーシティ(多様性)を意識したキャラ設定・キャスティングが増えていくようですね。

・MCUは「マーベル・シネマティック・Rバース」に
 これは僕がもう勝手に言っているのですが、吸血鬼ハンター『ブレイド』はもともと別の映画会社さんで血とバイオレンスに彩られたR指定作品として作られ、大成功しました。もし今度のMCU版『ブレイド』がディズニー傘下の作品であるにも関わらずR指定でいくのなら、この先R指定のMCUヒーロー映画の先駆けになるかもしれない。そうなるとデッドプールやパニッシャー映画の可能性も大になるのです。

 いかがだったでしょうか? スパイダーマンについては、それでもまだソニーとディズニーが水面下で交渉中との噂もあります。これを機にヴェノムのMCU入りもありとの噂まで。考えてみれば去年の今頃はジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』はもう観られないとされていたのに電撃復帰したわけですから、なにがあるかわからない。

 あと先ほど『ファンタスティック・フォー』という書き方をしたのは、SDCCの場でケヴィン・ファイギは確かに『ファンタスティック・フォー』は企画中と言ったのですがX-MENについては、X-MENではなくミュータントと言ったのです。つまりX-MENのキャラはこの先MCUに登場するがX-MENの映画にするかどうかは未定ということでしょうか? 

 これについてファンの間では、コミックで有名な“ウルヴァリンVSハルク”というエピソードがあり、これの映画化をして欲しいと願っています。MCUは映画自体もワクワクしますが、これからのラインナップを聞きながらああだ、こうだと予想するのも楽しいですね! (文=杉山すぴ豊)

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