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シリアにて

20/8/21(金)

(C)Altitude100 - Liaison Cinematographique - Minds Meet - Ne a Beyrouth Films

美術から撮影、出演者に至るまでたっぷりとお金をかけた2本の映画に対して、シリアの首都ダマスカスのアパートメントの一室に身を寄せる家族とその隣人の24時間を描いた『シリアにて』は、コンセプトと作る力さえあれば、こんなに凄い映画が出来るのだということを理屈抜きで示している。 監督・脚本を手がけたのはベルギーの社会派監督フィリップ・ヴァン・レウ。凛とした立ち居振る舞いで、死と隣り合わせの日常におびえる家族を強く導く女主人を演じたのはイスラエル生まれのパレスチナ人として知られる名女優ヒアム・アッバス。ヒリヒリするような緊張感に息がつまりそうになるが、まぎれなき秀作だ。 ベルリン国際映画祭のパノラマ部門観客賞受賞をはじめ数々の映画祭を席巻し18冠を獲得したのもよくわかる。僕はこういう映画を応援したい。

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