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首都圏では3年半ぶり! 四季が横浜で『マンマ・ミーア!』を上演

ぴあ

20/3/26(木) 0:00

劇団四季『マンマ・ミーア!』 撮影:下坂敦俊

劇団四季の人気ミュージカル『マンマ・ミーア!』が、3月28日(土)、横浜のKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する。

2002年12月、電通四季劇場[海]のこけら落とし公演として日本初演されて以来、各都市で公演を重ねてきたが、首都圏での上演は、2016年の東京公演以来、約3年半ぶりで、横浜での公演は初めて。今回は8月10日(月・祝)までの期間限定公演となる。

『マンマ・ミーア!』は、1970~80年代、世界のヒットチャートを席巻したスウェーデンのポップグループ、ABBAのヒットナンバーだけで構成されたカタログミュージカルで、この作品の大ヒット以降、世界中でカタログミュージカルが次々と製作されるようになり、ミュージカルのひとつのジャンルとして定着した。

舞台はギリシャのエーゲ海に浮かぶ美しい小島。ここでホテルを切り盛りするシングルマザーのドナは、ひとり娘ソフィの結婚式を控えて、準備に忙しい。そこへ、式に招かれたドナの親友で、以前一緒にロックバンドを組んでいたターニャとロージーが到着するが、あろうことか、21年前に1度ずつ関係を持っただけのサム、ビル、ハリーも現われ、ドナはパニックになる。実は、自分の父親が誰か知りたいソフィが、ドナに内緒で3人を招待していたのだ。しかし、事情を知った男たちは、3人とも自分が父親だと名乗りを上げ、ソフィは混乱してしまう。

各場面で、「マネー、マネー、マネー」や「マンマ・ミーア!」「チキチータ」「ダンシング・クイーン」などなど、ノリのいいナンバーの数々が効果的に使われる。

初演は1999年、ロンドンのプリンス・エドワード劇場で開幕。その後、サンフランシスコなどを経て、ブロードウェイ公演のプレビューが始まったのは、9.11同時多発テロが起こった直後の2001年10月だった。多くの劇場が一時的にクローズする状況下で、開幕を危ぶむ声もあったが、ABBAのポップなサウンドと、明るく前向きに生きる母と娘の物語、そして総立ちのカーテンコールは、NYの人々に勇気と力を与えたと言われる。

新型コロナウイルス感染拡大予防のために、公演中止が相次ぎ、重苦しい空気が流れる今の日本の演劇界と、ミュージカルを愛する観客たちにも、この作品が勇気と力を与えてくれることを祈りたい。

文:原田順子

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