1917 命をかけた伝令
20/2/12(水)
とてつもない映画だった。それこそ、何十年か経った時に映画史上で重要な作品として語り継がれるレベルの。
話題になっている全編1カットという途方もない撮影も、ただの自己満足の技術披露ではなく作劇上でちゃんと意味あるものになっている。というより、途中からそれを忘れてしまうほどのめり込んでしまう。
戦場の臨場感が生々しく伝わってくるし、個々の描写も重い。ただ、この映画が素晴らしいのは、それだけではないこと。
ハラハラドキドキの冒険映画でもあり、エンタテインメントとしても見事に成り立っている。次々と迫るピンチと、その突破。油断させておいてのサプライズ。
観客の心理を知り尽くした自在な緩急により、呼吸まで支配された。
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