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玉川奈々福の 浪花節的ココロ

メソッドがない、盗むしかない~下郎・度々平

毎月連載

第5回

19/4/7(日)

 一生続けられる習い事がしたい、と、浅草雷門にある日本浪曲協会で開かれていた浪曲三味線教室に行ったことが、浪曲という沼に足を踏み入れるきっかけでした。
 最初に聞いた三味線の音色に、びっくり仰天したのです。
 それは、衝撃的に美しかった。いままで「三味線ってこんな感じの音色」と思っていた概念が、ガラリ崩れました。
 目の前で弾いてくださる、華奢でたおやかなお師匠さんの撥先から、まるでちいさなまあるいダイヤモンドの粒が、ぽろぽろ、ぽろぽろと零れ落ちては消えていくようでした。もったいなくて拾いたいけれど、それは瞬時に消えてゆく。
 その音への希求が、原動力でした。

 が。

 教室に参加してみて驚いた。
 にこにこしながらお師匠さんが、

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